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毎週金曜深夜24時12分からテレ東系で放送中の「ディアマイベイビー~私があなたを支配するまで~」は、芸能界を舞台に、自らが発掘した新人俳優・森山拓人(野村康太)にのめり込んでいくベテランマネジャー、吉川恵子(松下由樹)の狂気的な愛を描いた“狂愛サスペンス”だ。毎回、放送されるたびに予測不能で過激なストーリーがSNSでも話題となっている。クライマックスが近づく中、主人公・吉川恵子を演じる松下由樹が、長年のキャリアを振り返りつつ、「怪演」と評判の恵子役や作品への思いを語ってくれた。
松下由樹(ヘアメイク:山田かつら)(C)エンタメOVO
芸能界が舞台とはいえ、かなり過激な内容だったので、主演の喜びよりも衝撃の方が大きく、「どうしたら、これをドラマとして面白くできるだろう?」と思ったのが、率直な感想でした。
そうですね。だから、自分の周囲のリアルと比較したり、「こんなマネジャーさん、いるのかな?」と追求したりすることは一切やめ、ひたすら「このドラマを面白くするにはどうしたらいいだろう?」と、プロデューサーや監督と話し合いながら役を作っていきました。その方が、共感は一切得られないけど、思わず見入ってしまい、最後まで皆さんを引き付けるキャラクターになると思って。
とにかく、自分がぶれないように、ということを一番に意識しました。「座長だから」と先頭に立ってみんなを引っ張っていくよりも、お芝居の加減が難しい中で恵子としてきちんと存在する方が、作品にとって重要だと思ったので。その結果、いただいた「怪演」という評価については正直、自分の中でまだ消化しきれていませんが、皆さんにご覧いただけている証だと思い、褒め言葉と受け止めています(笑)。
改めて考えたことはありませんが、振り返ってみると、いろんな役柄をやらせていただいて、一つ一つの作品との出合いが大事だったなと思います。難しさを感じながらも、偏ることなく、さまざまな役をやらせていただいた積み重ねの結果として、今があるので。若い頃は、私が出ると「怖いキャラ」といった感じで、イメージが固定していた時期もありました。でも、たまたまコメディーに出演させていただいたことをきっかけに、イメージが変わっていって。そういうきっかけになる作品に、自分は恵まれていたと思います。
一つ一つの作品に、きちんと向き合うこと。それと、自分だけでなく、共演者や周りの皆さんにとってもいい結果が得られるように、ということは昔から心がけてきました。
お芝居は、相手との関係性で成立するので、私のリアクション一つで相手のキャラクターが決まってしまうことが少なくありません。だから、自分がやりたいようにお芝居するのではなく、相手のキャラクターを引き立てるには、自分がどんなお芝居をすべきなのか。そこは常に意識していることです。
(C)「ディアマイベイビー」製作委員会
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