エンターテインメント・ウェブマガジン
必ずしも毎回、直感的に分かるわけではなくて、台本を読んでも全然理解できなくて、衣裳合わせで衣裳を着た瞬間に分かることもあれば、動物が思い浮かぶ時もあります。実は人間の皮をかぶっているトカゲみたいなイメージだなとか。あとは、友達のあいつに似ているなとか。毎回、そのアプローチの仕方は違いますね。
3回目の共演だったということもあり、待ち時間にくだらない冗談を言い合えて、すごくやりやすい環境を作ってくださいました。カナちゃんは、役に入る姿勢がすごく真摯(しんし)な人なので、一緒にやっていて楽しかったです。初めてご一緒した時は、彼女が中学生で僕が高校生という兄妹の役だったのですが、その後、10年以上経って婚約者の役をやり、今回は編集者と作家という役。それぞれ全く感覚の違う関係性で演じてきたので新鮮でもありました。
そもそも僕は、ほとんどSNSは見ないんですよ。ネットニュースもあまり見ないです。なので、SNSは僕の人生の一部ではないですね。きっとSNSの問題点を感じている人はたくさんいると思います。僕は自分が見て気持ちいいものを見ていけばいいんじゃないかなとは思います。SNSも良いと思いますが、僕はそれよりも散歩したいなとか、おいしいものを食べたいなとか、例えば芝居のための役作りで体を絞っていこうとか、そういうのが好きで楽しいのでやっています。自分が楽しいと思えることをやれば良い。
自分では分からないですね。例えばバラエティーに出演していた姿を見た方が、こうなんだろうというイメージを持っていて、それで実際に会った時にまた印象が違うと言われることはありますが、僕自身としては、自分のどの面を見ているのかによって違うだけだと思うので。そういう意味では、自分の中に二面性があるから人にも二面性を感じるのだろうと思います。もし、自分の中に一面性しか見なかったら、人に二面性を感じないんじゃないかなと思います。トーク番組に出ていればもちろん話をしますが、自分の中には静かな部分もあって、一人が好きでボケっとしている時間も好き。テレビに出るからには必ずどこかでスイッチは入れているので、そうしたテレビとは違うところはあるのかなとは思います。
それも大きいと思います。悪い役とか、逆に明るい役が続く時は、そのイメージで見られがちです。自分は自分でも、どんな役を演じたかで印象は全く変わります。なので、そうした人の視点というものは、客観的に見るようにしています。
登場人物たちの渦が渦を呼び、どんどん大きな渦になってくるこの感覚は、見ている人にとってはすごく居心地が悪かったり、かたや懐かしさや親近感を覚えたりする。そんな作品になっていると思います。ぜひ巻き込まれてほしいです。きっと目が離せない作品になってるので、楽しんでいただけたらと思います。
(取材・文・写真/嶋田真己)
「連続ドラマW 坂の上の赤い屋根」は3月3日から、毎週日曜午後10時にWOWOWプライム、WOWOW4Kで放送スタート。WOWOWオンデマンドにて同日に配信スタート。(第1話無料放送)
映画2024年7月27日
-劇場版が公開される今月は、井内さんもちょうど20歳の誕生日を迎えるので、いい記念になりますね。 自分への誕生日プレゼントにもなるので、すごくうれしいです。プロデューサーにも「公開日を(誕生日の)7月12日にしませんか?」と冗談を言ってい … 続きを読む
ドラマ2024年7月26日
-「女の幸せ」という稲の一連のせりふは、田中さんご自身の生き方と相反するようにも感じますが。 友人たちから「真弓が絶対に言わない言葉だな。お前は絶対に反対側だな」という連絡がいくつもきましたし、自分でもそう思いました。女性は結婚や出産を機 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2024年7月26日
-では、真彩さんのこれまでの歩みも聞かせてください。2012年に宝塚歌劇団に入団し、雪組ではトップ娘役を務めました。その後、21年に退団し、現在は俳優として活動されています。まず、宝塚をめざしたきっかけを教えてください。 子どもの頃から東 … 続きを読む
映画2024年7月26日
『お隣さんはヒトラー?』(7月26日公開) 1934年の東欧のある町。幸せそうなポーランド系ユダヤ人一家の日常が映る。一転、1960年の南米・コロンビア。ホロコーストで家族を失い、ただ一人生き延びたポルスキー(デビッド・ヘイマン)は、町外 … 続きを読む
映画2024年7月25日
-ご自身が演じた時宮朱莉役に対する思いをお聞かせください。 朱莉と同世代ということで、家族に対して素直になれない部分など、自分にも当てはまる部分もあり等身大で演じることができました。 -鈴木さんは子役時代から数多くの役を演じてきましたが、 … 続きを読む