藤原大祐「お芝居の概念を覆されるような経験でした」進境著しい若手俳優が、初のホラー映画で新たなチャレンジ『リゾートバイト』【インタビュー】

2023年10月18日 / 13:05

藤原大祐(C)エンタメOVO

-話は変わりますが、藤原さんは映画好きだそうですが、映画の現場の魅力をどう感じていますか。

 映画の現場は、基本的に映画好きな方が集まっているので、みんなで一丸となってもの作りをしている感覚がすごくあります。いろんな映画の話や「ここは、あの映画のあのシーン風じゃない?」みたいな話で盛り上がれるのも楽しいです。

-『レザボア・ドッグス』(91/クエンティン・タランティーノ監督のデビュー作となったクライムアクション)や『スタンド・バイ・ミー』(86/冒険旅行に出かけた少年たちの友情物語)といった昔の映画がお好きだそうですね。

 そうですね。僕が生まれる前の映画ですが、「映画のストーリーは出尽くしている」という話をよく聞くので、これから映画に携わっていく上で、その原点を見ておきたいと思ったんです。そうやって昔の名作を掘り返していったら、今の映画と全然違うところが好きになって。ストーリーも今の映画よりシンプルな分、ストレートに面白さが伝わってきますし。僕は元々、洋服もビンテージものが好きで、現在のモノの原点に興味があるんです。古いものを追いかけていくことが新しい、みたいな感じで。なので、昔のアメリカ映画を見るることの方が多いかもしれません。

-好きな俳優はリバー・フェニックス(70~93/『スタンド・バイ・ミー』、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』89などに出演)だとか。

 『スタンド・バイ・ミー』のリバー・フェニックスさんのカッコよさに引かれ、いろんな作品を見ていくうちに、どんどん好きになっていきました。しかも、リバー・フェニックスさんは若いうちに亡くなったので、僕の中では伝説的な存在になっているんです。現役の方で言えば、レオナルド・ディカプリオさんも大好きです。僕の好きな俳優は、「飾り気がなく、美しい汚れ方をしている」という雰囲気を持った方。ただし、「汚れている」というのは、外見的なことでなく、「世の中に対する不満や葛藤を抱えて、心の中が黒く塗られている」みたいな意味です。

-ご自身もそういう俳優になりたいと?

 そうなれるように、人間力を上げていきたいです。そういうものは、いろんな経験を積み重ねた中からにじみ出てくるものだと思うので。そのため、普段から自分の前に二つの道があったら、必ず厳しい方を選ぶようにしています。そうやっていくうちに、汚れた役もできるようになれたら…と。将来は「この役はこいつにしかできない」と言われる俳優になって、『レオン』(94/ニューヨークを舞台に、凄腕の殺し屋レオンと少女マチルダの戦いを描くアクション映画)や『レザボア・ドッグス』のような作品にも出てみたいです。

-そういう意味では、この映画も俳優として大きな一歩になったようですね。

 そうですね。ホラー映画はこれまでとお芝居のアプローチが異なる分、僕にとってはお芝居の概念を覆されるような経験で、学ぶことが多く、新たな課題も見つかりました。僕自身はいつまでも自分の芝居に満足することなく、常にチャレンジを続けていきたいと思っているので、今後も俳優をやっていく上では貴重な経験になりました。

-最後に、この映画をご覧になるお客さんへのメッセージを。

 予告編ではいかにもホラー映画らしい怖さが漂っていますが、実はこれまでのホラーとは一味違った内容で、テンポも早く、90分があっという間の“新感覚ホラー”です。結末を知っている僕でも、完成した映画を見た時、驚きや新鮮さを感じる部分がありました。永江(二朗)監督も「お子様でも楽しめる作品に」とおっしゃっていたので、だまされたと思って、ぜひ幅広いお客さんに、劇場に足を運んでいただけたらうれしいです。

(取材・文・写真/井上健一)

 


 

映画『リゾートバイト』 10月20日公開

出演:伊原六花 藤原大祐 秋田汐梨 松浦祐也 佐伯日菜子 梶原善

配給:イオンエンターテイメント

 

 

 

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

草笛光子「老女がはちゃめちゃな、摩訶不思議な映画ですから覚悟してご覧ください(笑)」『アンジーのBARで逢いましょう』【インタビュー】

映画2025年4月3日

-松本動監督の演出について、また寺尾聰さんら共演者の印象をお願いします。  松本監督とは初めてでしたが、私の問い掛けにも親切に細かく答えてくれました。とにかく自由にやらせてもらいました。寺尾聰さんは、昭和49年のドラマ「天下のおやじ」で寺尾 … 続きを読む

門脇麦、「芝居に対してすごく熱い」田中圭と夫婦役で5度目の共演 舞台「陽気な幽霊」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年4月2日

-ところで、門脇さんは映像作品でもご活躍されていますが、舞台に立たれることに対してはどのような思いがありますか。  気持ちの面では変わらないですが、舞台はカメラが寄ってくれるわけではないので、声や体の所作で伝えなければいけないと思います。映 … 続きを読む

今田美桜「『アンパンマン』のように、幅広い世代に愛される作品に」連続テレビ小説「あんぱん」いよいよスタート!【インタビュー】

ドラマ2025年4月1日

-高知県の「やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム」も訪問されたそうですね、  「アンパンマンミュージアム」には二度伺いました。どちらの日も親子連れでいっぱいで、改めて『アンパンマン』という作品が幅広い世代に愛されていることを知り、「 … 続きを読む

坂本昌行&増田貴久がミュージカルで初共演「笑顔になって、幸せになって帰っていただけたら」 ミュージカル「ホリデイ・イン」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年4月1日

-なるほど。では、坂本さんは増田さんのテッド、増田さんは坂本さんのジムについてはどんな印象がありますか。 坂本 テッドは一見すると自分の意見を押し通して歩んでいるように見えるけれども、実は周りを自然と幸せにしたり、勇気づけたりするタイプの役 … 続きを読む

藤原竜也が挑む「マクベス」 「1日1日、壁を突破することが目標」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年3月29日

-では、鋼太郎さんの演出の魅力はどこに感じていますか。  鋼太郎さんらしい的確に丁寧な演出をつけてもらえるので、われわれとしてはやりやすいです。尊敬していますし、シェークスピア作品の演出家としてこの方の右に出るものは今、日本にはいないんじゃ … 続きを読む

Willfriends

page top