「春画には人生の謳歌、生きとし生けるものへの謳歌みたいなところがある」内野聖陽、「弓子と一緒に覚醒していただけたらなと思います」北香那『春画先生』【インタビュー】

2023年10月10日 / 07:00

-弓子は、抵抗なく、春画や一郎先生に魅せられていきますが、あれは一目ぼれなのでしょうか。

 私は一目ぼれではないと思います。まず春画の世界に入り込んでいって、そこで教授として活躍する先生に魅かれていくというのは、そうなんですけど、もともと春画に魅かれる素質と、先生が求めている素質を持っていた弓子が、そこに、磁石のように、運命のように吸い寄せられて、引きつけられたのではないかなと。必然だったのではないかと思います。

-最後に映画の見どころと、観客の皆さんに向けて一言ずつお願いします。

内野 春画ということで、僕と同じように興味を持たれる方も多いと思うし、僕と同じように春画の見方が変わるという経験もできるのではないかと思います。何より、男と女の出会いという意味でも、男性にも女性にも、共感を得られるストーリーだと思うし、男性サイドからみれば、男の本音が隠されたお話は、見ていて「むふふ」と笑ってしまうところがたくさんあると思いますので、映画館の席に座って、この世界をのぞいてみてほしいなと思います。

 新型の男女関係とコメディーとエロスの化学反応が、とても面白い映画になっていると思いますので、ぜひ皆さんにも見ていただきたいです。弓子と一緒に覚醒していただけたらなと思いますし、自分のいろんな部分に覚醒していただけたらうれしいです。

(取材・文・写真/田中雄二)

 

(C)2023「春画先生」製作委員会

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

オダギリジョー「麻生さんの魅力を最大限引き出そうと」麻生久美子「監督のオダギリさんは『キャラ変?』と思うほど(笑)」『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』【インタビュー】

映画2025年10月17日

-豪華キャストが生き生きとコメディーを演じているのが「オリバー」の人気の理由ですが、そういうアイデアは、現場で出演者の皆さんから出てくる部分も多いのでしょうか。 オダギリ みんなで楽しもう、という雰囲気はあるとは思うんですが、コメディーって … 続きを読む

【映画コラム】初恋の切なさを描いた『秒速5センチメートル』と『ストロベリームーン 余命半年の恋』

映画2025年10月17日

『ストロベリームーン 余命半年の恋』(10月17日公開)  病弱な体のため、学校にも通えず毎日独りで家の中で過ごしてきた桜井萌(當真あみ)。彼女のひそかな夢は、自分の誕生日に好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれるという、6月の満月 「ストロベ … 続きを読む

大谷亮平「お芝居の原点に触れた気がした」北斎の娘の生きざまを描く映画の現場で過ごした貴重な時間『おーい、応為』【インタビュー】

映画2025年10月16日

-そうやって出来上がったふわふわとした初五郎の存在が、対照的に絵の道を極めようとする北斎親子の生きざまを際立たせている印象です。北斎親子についてはどのような印象を持たれましたか。  2人とも自分の意志を曲げないので、ことあるごとにぶつかり、 … 続きを読む

黒崎煌代 遠藤憲一「新しいエネルギーが花開く寸前の作品だと思います」『見はらし世代』【インタビュー】

映画2025年10月15日

-団塚監督の印象は? 遠藤 出来上がった映像を見て、びっくりしました。予想だにしないアングルがあったり、編集にも想像がつかないような斬新さがあって面白かった。監督は、撮影中に何か言う時も、この若さでと思うぐらいとても適切でした。言うことが全 … 続きを読む

草なぎ剛「今、僕が、皆さんにお薦めしたい、こういうドラマを見ていただきたいと思うドラマです」「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」

ドラマ2025年10月14日

-日々の撮影を乗り切るリラックス方法、元気と健康の秘訣(ひけつ)は?  食事、睡眠、運動にはもちろん気を遣っています。ただ大事なのは、心の持ちようだと思います。「5時間しか寝ることができなかったじゃなくて、5時間も寝ることができた」とかね。 … 続きを読む

Willfriends

page top