川島鈴遥、森田想「この映画は、ちょっと落ち込んだ時とかに見るといいかもしれません。きっと心が軽くなります」【インタビュー】『いろは』

2026年5月21日 / 10:09

 長崎で巻き起こる「ドロドロのダメ男巡り」と「ヒリつく姉妹の絆」を描いた青春ロードムービー『いろは』が5月22日から全国公開される。妹の伊呂波を演じた川島鈴遥と姉の花蓮を演じた森田想に話を聞いた。

(左から)川島鈴遥、森田想(C)エンタメOVO

-最初に脚本を読んだ時の印象から伺います。

川島 やっぱり防波堤のシーンが一番印象に残っていて、2人が初めて本音を話すシーンなので、大事に演じたいと思いました。姉妹で3人の男の人に会いに行くロードムービーなのですが、2人目の男の人の面白さが台本からすごくにじみ出てきて、ここから物語がどんどん面白くなっていくんだなと思ったことを覚えています。

森田 長崎を2人でドライブして、ロードムービーのような形になるけれど、その中に3人の男の人が出てくるところは想像するのが難しかったのですが、どんな旅の終わり方になるんだろうというのは、脚本を読んだ時から考えました。自分が演じるのだけれど、ちょっと不思議な感じがしました。実際、せりふも結構「…」が多かったり、最初の方は会話もあまりなかったので、姉妹としてどういうふうに演じられるのかなと思いました。

-どちらもちょっと癖のある役でしたが、役に共感したり、感情移入することはできましたか。

川島 伊呂波の持っている内に秘めるところや、ちょっとネガティブな思考などは私自身も過去にあったので、すごく共感しながらお芝居をしていました。私には姉はいませんが、一つ年上でお姉ちゃんみたいな存在のいとこがいるので、その人をお姉ちゃんと重ねながらお芝居の中での姉妹の関係性を考えていきました。

森田 今までお姉ちゃんを演じることがあまりなかったし、お友達にも妹キャラだと思われて過ごしてきたので、リアリティーを気にしたところはありました。ただ、3人の男の人が出てきて、3人とも、果たして花蓮との関係は終わっていたのか、何年続いていたのかが分からないみたいなところは共感できなかったので、せりふや、実際にその3人に会った時に、感情を動かせるかなとは思っていました。

-演じながら、共感できる部分と、ちょっと困ったなみたいな部分はありましたか。

川島 私は役というよりも、最初に(横尾初喜)監督とお話をさせていただいた時に、「キラキラ感が出過ぎる。伊呂波はもっと暗くてこもった感じを出したいから、どうにかしてそのキラキラ感を消して」と言われました。撮影に入ってからも、2日か3日ぐらいは「まだ出てるよ」と言われたので、それを消すのが結構大変でした。

森田 私はちょっと困りました。でも、ある意味、花蓮に対する3人の男性と、3人に対しての花蓮が違っていた方が面白いというか、人間らしさみたいな部分を念頭に置いていたので。ずっと一貫して感情がブレないよりは、踊らされているわけではないけれど、柔軟に変わる感じは、演じやすいというか、想像しやすい感じがしました。

-本格的な共演は今回が初めてですよね。共演した印象は。

川島 個人的にSNSもよく見ていて、自分をしっかり持ったすてきな方だなと、もともと憧れていました。初めてお会いした時もすごくかっこいい印象を受けました。初めて2人で車に乗るシーンで「敬語なんかやめて」みたいに言ってくださって、ずっと姉妹として、お姉ちゃんとしていてくださったので、そこはすごく助かったと思います。ずっと支えてもらっていました。ありがとうございました。

森田 どちらも子役からやっているから、子役出身者同士は親近感が湧くというか、昔から頑張っているよねみたいな気持ちなので、鈴遥ちゃんのこともそういうふうに思っていました。でも、役が絡まないとも思っていたので、こんなにがっつりと姉妹役で一緒にやれたことは、すごくうれしかったです。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

川口春奈、高杉真宙「自分や家族、周りの人たちを大事にしようと思うきっかけになったらうれしいです」『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 大腸がんによって24歳で他界した遠藤和(のどか)さんが亡くなる10日前までつづり続けた手記を映画化した『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』が、10月2日から全国公開される。本作で、主人公の和と夫の将一を演じた、川口春奈と高杉真 … 続きを読む

木戸大聖「悲しいと思っていてもそれを表情に出せないのが難しかったです」『沖晴くんの涙を殺して』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 余命1年の音楽教師・京香(広瀬アリス)と、喜び以外の感情を失った高校生・沖晴が織りなす、切なくも温かい感動の人生賛歌『沖晴くんの涙を殺して』が10月2日から全国公開される。本作で、訳あり高校生の沖晴を演じた木戸大聖に話を聞いた。 -沖晴の … 続きを読む

小瀧望「ファンの皆さまの声に応え続けたい」 舞台「ロックンロール」では「僕たちの芝居とともに、当時のロックミュージックも楽しんで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月30日

 小瀧望が主演する舞台「ロックンロール」が、11月6日から上演される。本作は、世界的な劇作家トム・ストッパードが祖国チェコスロバキアを舞台に、20年以上にわたる歴史のうねりを描きながら、自由の尊さをうたう物語。愛するロックンロールと母親を守 … 続きを読む

佐津川愛美「酒井監督に惚れました(笑)」念願だった酒井麻衣監督との初タッグ『時給三〇〇円の死神』【インタビュー】

映画2026年9月30日

 10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#受験競争だけではない韓国の教育問題、「鉄槌教師」が問う教師の役割

2026年9月29日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

page top