藤木直人、50歳を迎えた自分の在り方「今あることを精いっぱい頑張る」【インタビュー】

2022年12月14日 / 18:00

-実際に売れたときは、どんな思いだったのですか。

 (売れたという)それもまた、あいまいなものだと思います。初めて作品に参加できた、番手が上がった、世間の方に知っていただいたとか、細かいことではたくさんうれしいことがありましたが、その分、求められるものややらなければいけないことがあるので。グラデーションでどんどん変わっていく感じはありました。

-これから先は、どんな姿を思い描いていますか。

 子どもたちのことはもちろん考えますが、自分のことは具体的にどうこうというのはないですね。今あることを精いっぱい頑張ること。それが後につながると思っています。あとは、50歳でライブをやったので、60歳のときには、赤いちゃんちゃんこを着てライブをやろうとか(笑)。そうした漠然としたことぐらいしか考えていないです。

-2023年にやりたいことは?

 人生で1回だけでいいので、フルマラソンを走りたいと思っています。本当は2020年に走る予定だったのですが、コロナ禍になってしまい、今は走るのをやめてしまっているんです。どこかでやらないと悔いが残ると思っているので、また走りたいですね。実は、ラジオ番組の企画でハーフマラソンは走ったことがあって。

-いかがでしたか。

 大変でした(笑)。もちろん、走り切った達成感はありました。3回走ったんですが、走るたびに前の自分のタイムを超えたいと思うようになってしまって、レース中にも無理をしてしまって。そうすると、走っている途中は苦痛ばかりになるのでつらさも大きかった。フルマラソンも、ただ完走するだけだったらできるかもしれませんが、人生に一度だと思うと、やっぱり4時間は切りたいと思ってしまう(笑)。1回だけと決めなければいいんだけど、そんなにつらいことは1回しかやりたくないと思っているので(笑)。なるべく早くやらないと、と思っているところです。

-最後に、公演を楽しみにしている人たちにメッセージを。

 今回は、生の演奏があるのですごくゴージャスな作品になると思いますし、朗読劇とはいえ、視覚的にも見せる要素も多いと思うので、いろいろな方に楽しんでいただけると思います。皆さんがそれぞれ自分自身に置き換えて考えることができると思いますし、世界情勢などを考えるきっかけにもなると思います。

(取材・文・写真:嶋田真己)

奏劇 vol.2「Trio~君の音が聴こえる」

 「奏劇 vol.2『Trio~君の音が聴こえる』」は、12月15日~24日に都内・よみうり大手町ホールで上演。
公式サイト https://tspnet.co.jp/whats-ons/sougeki-2022/

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

多部未華子「学びの多い現場でした」DV被害者役に挑んだヒューマンミステリー「連続ドラマW シャドウワーク」【インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

  -雰囲気のいい現場だったようですね。  中でもしのぶさんは、「これはこういうことなのかな?」といった感じで、積極的に質問をされるんです。その上、「私、緊張しちゃう」などと、ご自身の気持ちを織り交ぜながら現場にいてくださるので、私も質問が … 続きを読む

森下佳子「写楽複数人説は、最初から決めていました」脚本家が明かす制作秘話【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

  ―確かにその通りですね(笑)。  ただ、大半は史実通りですが、(小田)新之助(井之脇海)とふく(=うつせみ/小野花梨)ととよ坊の一家、序盤に登場した蔦重の恩人の花魁・朝顔(愛希れいか)など、一部に私が創作したオリジナルキャラもいます。と … 続きを読む

富田望生「とにかく第一に愛を忘れないこと」 村上春樹の人気小説が世界初の舞台化【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月30日

 今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む

【映画コラム】実話を基に映画化した2作『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』『栄光のバックホーム』

映画2025年11月29日

『栄光のバックホーム』(11月28日公開)  2013年のプロ野球ドラフト会議で指名され、鹿児島実業から阪神タイガースに入団した18歳の横田慎太郎(松谷鷹也)。誰もがその将来に大きな期待を寄せていたが、突然横田の目にボールが二重に見えるとい … 続きを読む

氷川きよし、復帰後初の座長公演に挑む「どの世代の方が見ても『そうだよね』と思っていただけるような舞台を作っていきたい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月29日

 氷川きよしが座長を務める「氷川きよし特別公演」が2026年1月31日に明治座で開幕する。本作は、氷川のヒット曲「白雲の城」をモチーフにした芝居と、劇場ならではの特別構成でお届けするコンサートの豪華2本立てで贈る公演。2022年の座長公演で … 続きを読む

Willfriends

page top