エンターテインメント・ウェブマガジン
これは、脚本の高田亮さんのアイデアです。その意味について詳しく聞いてはいませんが、話してしまうのはなんとなく野暮だと思ったのかもしれません。僕としては、単純に子どもと仲よくなっていく過程にちょうどいいので、選んだという程度で、そんなに深い意味は込めていないつもりです。分かりやすいメタファーを使ってしまうと、原作のテイストとも違ってきてしまいますし。
作り手が「こうだ」と言ってしまうと、それだけになってしまうので、僕としては「そうとも取れますね」ぐらいの感じにしておきたいところです。ただ、作品をご覧になった方がいろいろ考えてくれるのはうれしいです。全く思ってもいなかったことを言われて、「そういう意味もあるな」と気付かされることも多いので。
そうですね。「家族の在り方」が多様化している中で、「これがいい」「ああいうのは駄目」みたいなことは言わず、もう少し大らかに「こういうのもいいんじゃない」ぐらいの気持ちでやったつもりです。
いつ自分の暴力性が再び爆発するか分からずに不安を抱える慎一と、夜になると孤独に耐えられなくなる裕子。どちらも家族を作るのが怖くなってしまい、「自分たちは家族を作る資格がない」と思っている。これは、そんな2人がある結論にたどり着くまでの物語なんです。「家族の在り方」とは言いましたが、そのぐらいに受け止めてもらえればいいんじゃないかと思っています。
(取材・文・写真/井上健一)
映画2025年8月26日
-同年代の共演者とはアドリブでやり取りをしたこともありましたか。 奏介がテルオたちと大きなオブジェを作るシーンがあって、映画のスピードはずっとゆっくりなのに、あのシーンだけ会話のスピードが速くなるんです。そこで結構アドリブを入れたんですけ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年8月26日
-皆さんの歌唱シーンもあるのですか。 橋本 それはもちろん、ちょくちょくあります(笑)。歌います。アンサンブルの方と一緒に歌うシーンもありますが、ミュージカルではないんです。バックに流れていて、それに合わせて芝居していくという形だと思います … 続きを読む
ドラマ2025年8月25日
また、原作から得た気付きも大きいという。「原作には、読者の感情を揺さぶる瞬間が描かれています。それがどこにあるのかを探りながら、ドラマにもそのエッセンスを取り入れるようにしています」。 原作の短編では、百々がさまざまな医療機関を受診して … 続きを読む
ドラマ2025年8月22日
NHKで好評放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルにした柳井のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)夫婦の戦前から戦後に至る波乱万丈の物語は、いよいよクライマックスが近づいてきた。このタ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年8月22日
-本作は、19世紀を代表する未完の戯曲です。そうした作品を今、上演する面白さや魅力はどう感じていますか。 自分は与えられた役を生きることに集中したいと思います。ただ、今も昔も、みんなそれぞれに傷ついて、それを隠して生きていると思います。戦 … 続きを読む