エンターテインメント・ウェブマガジン
眞島秀和と吉高由里子が出演する、M&Oplaysプロデュース「クランク・イン!」が10月7日から上演される。本作は、ある映画監督の妻と、その監督の愛人だった女優という、かつて一人の男をめぐって憎み合った2人が、時を経て共感とも友情とも取れる感情を抱いていくさまをつづった舞台「そして春になった」を下敷きに、映画製作の現場を舞台に繰り広げる悲喜劇。作・演出を岩松了が手掛ける。映画監督役の眞島と、女優ジュン役の吉高に舞台に挑む思いを聞いた。
眞島 岩松さんとはこれまで役者として共演することが多かったので、演出家としての岩松さんとお仕事ができるのはすごく楽しみです。ただ、岩松さんの演出は厳しいと、いろいろな役者から聞いているので、緊張もしています。
吉高 私も岩松さんとは俳優としては共演経験があるのですが、演出家としては初めてなので、本当に始まるのかなって、フワフワした気持ちです。(取材当時は)まだ実感がありませんが、今後、稽古が始まったら、部活のような日々が来るのかなと楽しみでもあります。
眞島 この作品に限らずですが、人間の本性や人間の汚い部分もきちんと描いているという印象があります。一つ一つのせりふもすごく計算されているので、岩松さんはこれをどう作っていらっしゃるのだろうと思います。
吉高 私は岩松さんは「言葉の人」だと思っています。その一言で、一気に風呂敷が広げられて、物語が進んでいくのを感じますし、一つの言葉の揚げ足をどれだけ伸ばせるかを考えて作られているんだと感じました。そんな作品を作れるので、岩松さんはきっと意地悪な人だと思います(笑)。
吉高 マネジャーさんの方針なんだと思います(笑)。舞台は毎日稽古をして、せりふの意味を掘り返す時間が作れるので、そうした勉強ができる場所でもあり、それを学ぶいい機会になるのかなと思います。
吉高 緊張しますし、うれしいことも寂しいこともある場所です。私は、映像のお仕事が多いので、舞台に出演することで、失敗したときに、自分を持ち直すメンタル強化の場でもあると思います。
吉高 うれしいことは、見てくださる方の高揚している顔や感情がしっかりと伝わってくることです。前回出演した作品でも、お客さまが、わざわざチケットを取って、仕事を休んだり予定を立てたりして、足を運んで見てくださっているということを実感できたのはうれしいことでした。ですが、公演中に寝ている方を目の前で見ると寂しくなります(笑)。舞台は、そうした寂しい気持ちも力に変える訓練なんだろうなとは思いますが。
眞島 役者をやっている上で、一番純度の高い仕事だなと思います。お客さまにライブで見ていただくというすごくシンプルな空間なので、ある意味、修行の場だとも思います。やはり、お客さまの前で演じるためには稽古期間が大事ですし、メンタルも鍛えられます。
眞島 ルーティーンは特にないですが、映像の場合は、撮影が始まる前日は、ほぼ眠れず、徹夜でいくというパターンが多いです。
眞島 緊張ではないと思うんですが、何なんでしょうね(笑)。自分でも分かりませんが、結局、眠れないんです。
吉高 私も同じです。クランクイン前は、すごくナーバスになります。何をしていても「どうしよう」と考えてしまうし、気持ち悪くもなる。始まってしまったら、もう止まることはできないので、ゴールを目指して頑張るしかないと切り替えられるんですが。
ドラマ2025年7月1日
ドラマ「私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~」が、7月1日からテレ東系で放送がスタートする。本作は、グアムを訪れた世代が違う男女3組のとある1週間を描いた物語。30代の夫婦(蓮佛美沙子、溝端淳平)、20代の大学生カップ … 続きを読む
ドラマ2025年6月29日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、快調に進行中。6月29日放送の第25回「灰の雨降る日本橋」では、浅間山の噴火によっ … 続きを読む
映画2025年6月27日
あのルパン三世が、約30年ぶりに2Dの劇場アニメーションとして帰ってくる。舞台は地図に載っていない謎の島。お宝を狙って乗り込んだルパン一行を待ち受けていたのは正体不明の存在だった。前代未聞のスケールで描かれ、全ての「ルパン三世」につながる … 続きを読む
映画2025年6月27日
日本で初めて教師による児童へのいじめが認定された体罰事件を題材にした福田ますみのルポルタージュを三池崇史が映画化した『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』が6月27日から全国公開された 。本作の主人公・薮下誠一(綾野剛)が勤める小学校の校 … 続きを読む
映画2025年6月27日
『F1(R)/エフワン』(6月27日公開) かつてF1ドライバーとして活躍したソニー・ヘイズ(ブラッド・ピット)は、今は身を持ち崩し、フリーのレーサーとしてさまざまなレースに出場していた。だが、最下位に沈むF1チーム「エイペックス」の代表 … 続きを読む