のん「『男か女かはどっちでもいい』という貼り紙を見て、純粋にお魚が好きなミー坊を演じればいいんだと思いました」 磯村勇斗「日常的に魚をさばいたりするのが好きになりました」 『さかなのこ』【インタビュー】

2022年8月29日 / 07:00

-ミー坊にとっては魚ですが、お二人にとって、個人的に“好き”が続いているものはありますか。

のん 役者などのお仕事以外ですよね。ポテチの薄塩味がずっと好きです(笑)。あとは、絵を描くのもずっと好きです。

磯村 最近は、お魚かもしれません。日常的に魚をさばいたりするのが好きになりました。これもミー坊のおかげです(笑)。続編ができたら、ミー坊に魚がさばけるようになったと報告したいです。

のん 私も、この映画のおかげでバタフライナイフで魚がさばけるようになりました(笑)。

-沖田修一監督の演出については、どう思いましたか。

のん すごく楽しかったです。監督の中に「こうかな」という、“沖田節”の答えが見つかって、それに寄り添って演じていくのが、とても楽しかったです。沖田監督は、笑いがこらえられないんです。だから、スタッフに怒られるから、必死にこらえながらモニターを見たりしていて。必死で真剣なシーンが逆におかしかったり、謎の筋トレをしているシーンは『ロッキー』を意識したらしいんですが(笑)、そういうちょっとした要素が面白くて、監督のこだわりが見える演出がちりばめられているので、すごく幸せでした。監督の集中力に乗っかって演じると、自分もよくなるという循環がありました。沖田監督を見ていると、幸せな気分で映画を作るのはこんなにいいものなんだと感じます。

-完成作を見た感想を。

のん 最高の映画が完成したと思って感動しました。全部のシーンが多幸感にあふれていて、タコだけに(笑)。うまくいかないときもあるけど、ミー坊がずっとお魚が好きというのを崩さないから、それが希望になっていて、すごくいい映画だなと思いました。

磯村 本当に面白かったです。見終わった後に胸が温かくなって、のんさんが、ミー坊はもちろん、もうさかなクンにしか見えなくなって(笑)。現場でも思っていましたが、映画を見て改めてそう思いました。さっき、のんさんがタコの駄じゃれを言っていましたけど、実際のさかなクンもすごく駄じゃれを言うんです。だから、何か「血を継いでいるな。そこまで研究したんだな」と思ってびっくりしました(笑)。

-最後に、映画の見どころと観客に向けて一言お願いします。

のん この映画は、見ていただくと皆さんの希望になると思います。好きを突き進む、自分にとっての好きを信じたい人にとっては、ミー坊はヒーローなので、希望を持って見に来てください。私は、好きなことをやり続けてもいいんだということを、改めて実感しました。

磯村 誰かと比べる必要なんてなくて、本当に自分が好きなものを信じてあげる、それを応援してくれる周りの人を大切にすればいいんだよということを教えてくれる映画でもあると思うので、何か人生の教科書のようになればいいなと思います。何かを好きでいることは大切なので、それをいろんな人に伝えていけたらと思いました。

(取材・文/田中雄二)

(C)2022「さかなのこ」製作委員会

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

唐沢寿明「こんなにひどい男をやってよかったのかなという後悔はちょっとありました」『ミステリー・アリーナ』【インタビュー】

映画2026年5月21日

-解答者役の人たちはいかがでしたか。  彼らも、ある意味バチバチでした。例えば、玉山(鉄二)くんがきっちりやると、次に出てくる人に、自分はもっと面白くやってやろうというスイッチが入ります。みんな真面目な人だから、負けないようにやるんです。そ … 続きを読む

川島鈴遥、森田想「この映画は、ちょっと落ち込んだ時とかに見るといいかもしれません。きっと心が軽くなります」【インタビュー】『いろは』

映画2026年5月21日

-本作は長崎地方が舞台でしたが、最近、地方色が強い映画が多いと思います。その辺りはどう感じますか。 川島 もし自分が旅行で行くとしても、ここは見つけられないかもって思うような場所でも撮影したので、普段見られない景色や美しい景色を見られたこと … 続きを読む

佐藤アツヒロ、「自分がエンタメと関わってきたことで得たものを伝えていきたい」 迫力ある殺陣が繰り広げられる舞台「紅哭‐KURENAI‐」でキーとなる役柄に【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年5月20日

 光GENJIのメンバーとしてデビューし、グループ解散後は俳優として活動。近年では舞台作品の演出も手掛けるなど、幅広い活躍を見せる佐藤アツヒロ。5月27日から開幕する舞台「紅哭‐KURENAI‐」では、主人公・霧音の剣技の師である紫炎を演じ … 続きを読む

【映画コラム】角川映画50th ANNIVERSARY「角川映画祭」

映画2026年5月18日

 『麻雀放浪記』は、阿佐田哲也の原作を映画化した、イラストレーター和田誠の監督デビュー作。終戦直後、焼け跡のドヤ街でドサ健(鹿賀丈史)と出会い、賭博の世界に足を踏み入れた坊や哲(真田広之)は、オックス・クラブのママ(加賀まりこ)や出目徳(高 … 続きを読む

ユースケ・サンタマリア「クイズ番組が題材のミステリーが面白そうだなと」傑作ミステリー小説の映画化で好演『君のクイズ』【インタビュー】

映画2026年5月15日

-いつも通りというのは?  彼は普段、ひょうひょうとして冗談もよく言いますが、仕事に関してはすごくまじめな人で、普通の人なら見過ごしそうなところまで気を遣いますし、芝居は常に全力でやる。僕は舞台でも彼と共演したことがありますが、常に全力なん … 続きを読む

page top