ドラマ「家庭教師のトラコ」福田福多役の中村蒼「僕自身も“トラコの野望や過去の謎”を楽しみに演じています」【インタビュー】

2022年8月3日 / 10:00

-このドラマは、親子の教育について描いていますが、中村さんが、両親から教わって、心に留めていることはありますか。

 僕の父は、子ども服店の自営業をしていたので、小学校の頃は、お店を手伝いにいくと「このごみ袋をごみ捨て場に捨ててきて」とか、「これを片付けて」と言われたりしていたのですが、手伝いが終わってから座ってボーっとしていると、父が寄ってきて「おまえが社会に出たら、一つのことが終わったら、終わったけれど何かありますか? と聞いたり、自分で何かやることを探して率先してやらないといけなくなってくるから、大人になったら考えて行動しなさい」と言われたことをすごく覚えています。

-次の世代のお子さんに伝えたいと思っている、信条はありますか。

 自分が思っている以上に、人の支えがあって今の自分があるということは、子どもたちにも伝えたいです。僕が今の仕事をする上でも、自分が思っている以上に周りの人が動いてくれて、今のこの仕事が決まっているのだと思うので、それを想像する力が大切だなと思いますし、それを知っているのといないのとでは、人に対する感謝の気持ちが違うだろうなと思います。

-最後に、ドラマの見どころをお願いします。

 生きていく上で大切なことを教えてくれるドラマです。親と子に対する考え方や、親が子どもに対してやってほしいと思っていることは、本当に子どものためなのか、それとも自分のためなのか、そういうことも教えてくれますし、いろんな世代の方に届くメッセージが盛り込まれている作品になっています。回を追うごとに明らかになっていくトラコの謎についても、楽しみに見てもらいたいです。

(取材・文・写真/小宮山あきの)

(C)日本テレビ

 ドラマは、毎週水曜よる10時から日本テレビ系で放送中。

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

板垣李光人「最初から、戦争を考えて見るのではなく、実際に見て感じたことを広めていっていただければ、それが一番うれしいです」『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』【インタビュー】

映画2025年12月5日

-戦場で、田丸が絵や漫画を描くことにどのような意味があったと思いますか。  功績係に任命された田丸には、もちろん何かを書き記すという使命感もあったでしょうが、いつ自分や仲間が命を落とすか分からない状況の中で、自分の世界の中で向き合えるものが … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(8)百年ぶりの復活へ 四代目が掲げた三つの大願

舞台・ミュージカル2025年12月4日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。    2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む

多部未華子「学びの多い現場でした」DV被害者役に挑んだヒューマンミステリー「連続ドラマW シャドウワーク」【インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

  -雰囲気のいい現場だったようですね。  中でもしのぶさんは、「これはこういうことなのかな?」といった感じで、積極的に質問をされるんです。その上、「私、緊張しちゃう」などと、ご自身の気持ちを織り交ぜながら現場にいてくださるので、私も質問が … 続きを読む

森下佳子「写楽複数人説は、最初から決めていました」脚本家が明かす制作秘話【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

  ―確かにその通りですね(笑)。  ただ、大半は史実通りですが、(小田)新之助(井之脇海)とふく(=うつせみ/小野花梨)ととよ坊の一家、序盤に登場した蔦重の恩人の花魁・朝顔(愛希れいか)など、一部に私が創作したオリジナルキャラもいます。と … 続きを読む

富田望生「とにかく第一に愛を忘れないこと」 村上春樹の人気小説が世界初の舞台化【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月30日

 今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む

Willfriends

page top