阿久津仁愛&立石俊樹&一ノ瀬竜&染谷俊之が見せる“フレアバーテンディング”の世界 「公園に行って個人練習」【インタビュー】

2022年7月15日 / 13:00

 ボトルやシェイカーを投げたり回したりと、華麗なパフォーマンスで客を楽しませながらカクテルを作る競技“フレアバーテンディング”の世界を描く、MBSドラマ特区「FLAIR BARTENDER’Z(フレアバーテンダーズ)」が、7月21日から放送スタートとなる。さまざまな夢を描きながら、競技バーテンダーとして熱き戦いを繰り広げる男たちを演じるのは、舞台でも活躍する俳優たち。阿久津仁愛、立石俊樹、一ノ瀬竜、染谷俊之に見どころや、撮影の裏話、さらには酒にまつわるエピソードを聞いた。

(左から)一ノ瀬竜、阿久津仁愛、立石俊樹、染谷俊之

-それぞれが演じる役柄を教えてください。

立石 僕が演じる夏目遠矢は、憤りを抱えた人物です。監督の西田(大輔)さんからも、常に怒りや焦りを態度や目で表してほしいと言われたので、満たされない思いを意識しながら撮影に臨みました。

阿久津 黒沢瑛人は、小さい頃に起きた出来事から、独学でフレアバーテンディング(以下、フレア)を学び、練習しています。小さい頃の出来事によって、自分の素の姿をさらけ出せないタイプですが、フレアをすることで少しずつ成長していく姿がドラマを通して見られると思います。物語の前半では、感情を表に出さずに、内に秘めた姿を見せられるよう気をつけながら演じました。

一ノ瀬 久野誠一郎は、実家の日本酒の酒蔵を継がなければいけなくなり、フレアを諦めて酒蔵の社長になったのですが、やっぱりフレアがやりたいという葛藤を抱えています。僕も、表情には出さずに、目の奥にはその葛藤が映し出されるよう意識して演じました。

染谷 僕が演じる峯田伸一は、(立石)俊樹が演じる遠矢のフレアの師匠のような、兄のような存在です。もともとフレアの日本チャンピオンという役どころなので、フレアは苦労しましたが頑張りました(笑)。

-染谷さんの言葉にもありましたが、まさにフレアのシーンは大変だったのでは?

立石 そうですね、難しかったです。まずは、基礎練習をして、タンデム(ペア)でのコンビネーションルーティーンをそれぞれで練習して、撮影日に大技やその日のコンビネーションを教えていただいて撮影をするという流れでした。シーンごとに技も違うので、毎回、新しい技を覚えるのは苦労しました。

-練習をすれば、すぐにできるようになるものなのですか。

一ノ瀬 基礎は意外とすぐにできました。もちろん、できない技は山ほどあるので、その時々で、できる技の中でカッコ良く見えるものを、(技術監修の)anfaさんにつけていただきました。本来、ボトルやティンの数が増えていって、技の難易度も上がっていくのだと思いますが、僕たちは最小限でやっているので、できる範囲での技だったとは思います。

染谷 公園に行って、個人練習もかなりしました。それでも、撮影現場に入ると、なかなか100パーセントできるようにはならないんですよ。なんとか70パーセントぐらいは成功するようにしたいと思って練習していましたが…。きっと、キャスト全員苦労したと思います。

阿久津 僕は、投げた後の手をどうするのが正解なのか分からず、それが難しかったですね。いまだにできていないと思います(笑)。自分では、手を余らせているとは思っていないのですが、動画で見返すと「あれ?」ということが何度もありました。ですが、anfaさんと一緒に、今日はどんな技をやるかを話し合って決めるのは楽しかったです。基礎的な技を覚えれば覚えるほど、組み合わせ方も広がっていくので。

立石 僕が決勝戦で使った技は、練習していた時にanfaさんがやっていたのを見て「それ、やりたいです」と伝えて教えてもらった技でした。そうやって、その場でいろいろと決まっていくことも多かったです。

一ノ瀬 僕は、Instagramで見てカッコいいと思ったものを簡単にしたものを決勝戦でやらせていただきました。

阿久津 みんなでアイデアを出し合って技を作っていったので、苦労だけでなく、作る楽しさもありました。

-ところで、皆さんは、普段はどんな酒を飲みますか。ぜひ“お酒エピソード”を聞かせてください。

立石 僕は、1杯目は「生小」を頼んでいます。新鮮でおいしいうちに飲み切るという意味でも、小の方がいいかなって。乾杯って、なぜかビールって文化がありますよね?

全員 あるある!

染谷 でも、1杯目から「シャンディガフ」を頼んだら、「え?」とはなるよね(笑)。バーだったら、そんなことないんじゃない?

阿久津 確かに。バーだと「生」とは言いにくいかも。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

早見沙織「プレデターの新しい魅力をこの映画から感じていただけると思います」『プレデター:バッドランド』【インタビュー】

映画2025年11月19日

 未熟故に一族を追われた若きプレデターのデクは、生存不可能とされる最悪の地「バッドランド」に追放される。デクはその地で謎のアンドロイドの少女ティアと出会う。「プレデター」シリーズ中、初めてプレデター自身を主人公に据えて描いた『プレデター:バ … 続きを読む

【Kカルチャーの視点】「ユミの細胞たち」の原作者、ウェブトゥーン作家イ・ドンゴン

インタビュー2025年11月17日

 韓国文化の“今”を再構築し続けるKカルチャー。今回は、デジタル空間で物語を紡ぐウェブトゥーンの世界に焦点を当てる。平凡な会社員ユミの頭の中で繰り広げられる細胞の物語――。2015年に連載を開始した「ユミの細胞たち」は、全512話で32億ビ … 続きを読む

尾上眞秀「お母さんやおばあちゃんが喜んでくれました」寺島しのぶの長男が舘ひろしとの共演で映画初出演『港のひかり』【インタビュー】

映画2025年11月14日

 日本海沿岸の小さな漁師町を舞台に、元ヤクザの漁師・三浦と目の見えない少年・幸太という、年の離れた孤独な2人の絆を描くヒューマンドラマ『港のひかり』が、11月14日から全国公開中だ。  主演に舘ひろしを迎え、『正体』(24)の俊英・藤井道人 … 続きを読む

『物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家の物語』(7)神々がすむ土地を語る

2025年11月14日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼玉田永教と神道講釈  銭湯の湯け … 続きを読む

ハリウッド・リメイク決定!インド発ノンストップ・アクション!「日本の皆さんにも楽しんでいただけるはず」ニキル・ナゲシュ・バート監督『KILL 超覚醒』【インタビュー】

映画2025年11月13日

 40人の武装強盗団が、ニューデリー行きの特急寝台列車を襲撃! 刀を手に乗客から金品を奪う強盗団のリーダー、ファニ(ラガヴ・ジュヤル)は、大富豪タークルとその娘トゥリカ(ターニャ・マニクタラ)を人質に取り、身代金奪取をもくろむ。だがその列車 … 続きを読む

Willfriends

page top