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ボトルやシェイカーを投げたり回したりと、華麗なパフォーマンスで客を楽しませながらカクテルを作る競技“フレアバーテンディング”の世界を描く、MBSドラマ特区「FLAIR BARTENDER’Z(フレアバーテンダーズ)」が、7月21日から放送スタートとなる。さまざまな夢を描きながら、競技バーテンダーとして熱き戦いを繰り広げる男たちを演じるのは、舞台でも活躍する俳優たち。阿久津仁愛、立石俊樹、一ノ瀬竜、染谷俊之に見どころや、撮影の裏話、さらには酒にまつわるエピソードを聞いた。
立石 僕が演じる夏目遠矢は、憤りを抱えた人物です。監督の西田(大輔)さんからも、常に怒りや焦りを態度や目で表してほしいと言われたので、満たされない思いを意識しながら撮影に臨みました。
阿久津 黒沢瑛人は、小さい頃に起きた出来事から、独学でフレアバーテンディング(以下、フレア)を学び、練習しています。小さい頃の出来事によって、自分の素の姿をさらけ出せないタイプですが、フレアをすることで少しずつ成長していく姿がドラマを通して見られると思います。物語の前半では、感情を表に出さずに、内に秘めた姿を見せられるよう気をつけながら演じました。
一ノ瀬 久野誠一郎は、実家の日本酒の酒蔵を継がなければいけなくなり、フレアを諦めて酒蔵の社長になったのですが、やっぱりフレアがやりたいという葛藤を抱えています。僕も、表情には出さずに、目の奥にはその葛藤が映し出されるよう意識して演じました。
染谷 僕が演じる峯田伸一は、(立石)俊樹が演じる遠矢のフレアの師匠のような、兄のような存在です。もともとフレアの日本チャンピオンという役どころなので、フレアは苦労しましたが頑張りました(笑)。
立石 そうですね、難しかったです。まずは、基礎練習をして、タンデム(ペア)でのコンビネーションルーティーンをそれぞれで練習して、撮影日に大技やその日のコンビネーションを教えていただいて撮影をするという流れでした。シーンごとに技も違うので、毎回、新しい技を覚えるのは苦労しました。
一ノ瀬 基礎は意外とすぐにできました。もちろん、できない技は山ほどあるので、その時々で、できる技の中でカッコ良く見えるものを、(技術監修の)anfaさんにつけていただきました。本来、ボトルやティンの数が増えていって、技の難易度も上がっていくのだと思いますが、僕たちは最小限でやっているので、できる範囲での技だったとは思います。
染谷 公園に行って、個人練習もかなりしました。それでも、撮影現場に入ると、なかなか100パーセントできるようにはならないんですよ。なんとか70パーセントぐらいは成功するようにしたいと思って練習していましたが…。きっと、キャスト全員苦労したと思います。
阿久津 僕は、投げた後の手をどうするのが正解なのか分からず、それが難しかったですね。いまだにできていないと思います(笑)。自分では、手を余らせているとは思っていないのですが、動画で見返すと「あれ?」ということが何度もありました。ですが、anfaさんと一緒に、今日はどんな技をやるかを話し合って決めるのは楽しかったです。基礎的な技を覚えれば覚えるほど、組み合わせ方も広がっていくので。
立石 僕が決勝戦で使った技は、練習していた時にanfaさんがやっていたのを見て「それ、やりたいです」と伝えて教えてもらった技でした。そうやって、その場でいろいろと決まっていくことも多かったです。
一ノ瀬 僕は、Instagramで見てカッコいいと思ったものを簡単にしたものを決勝戦でやらせていただきました。
阿久津 みんなでアイデアを出し合って技を作っていったので、苦労だけでなく、作る楽しさもありました。
立石 僕は、1杯目は「生小」を頼んでいます。新鮮でおいしいうちに飲み切るという意味でも、小の方がいいかなって。乾杯って、なぜかビールって文化がありますよね?
全員 あるある!
染谷 でも、1杯目から「シャンディガフ」を頼んだら、「え?」とはなるよね(笑)。バーだったら、そんなことないんじゃない?
阿久津 確かに。バーだと「生」とは言いにくいかも。
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