鈴木亮平「この映画の、受け入れることの強さ、受け入れることが成長につながるというテーマに感動しました」 映画『バズ・ライトイヤー』【インタビュー】

2022年6月30日 / 07:00

-今回の吹き替えを通して何か得たものはありましたか。

 一番得たものは、自分がバズ・ライトイヤーを演じられるようになったという誇りです。もちろん、反省点もたくさんありますが、今回、バズの声の収録と向き合ったことで、次にもし演じられる機会があれば、バズ・ライトイヤーになれるという引き出しが一つあるというのは、すごく光栄なことだと思います。子どもの頃から見ていたあのバズになれたということは、とても大きなことでした。

-英語版でバズを演じたクリス・エバンスについては、どう思いましたか。また、アフレコの準備は何かしましたか。実際にやってみて感じたところを教えてください。

 クリスさんの演技を一通り聴いて、どういうふうにバズを捉えているのか、分析し、研究もしました。もちろん、監督のチョイスもあると思いますが、「このせりふをこういうふうに言っているのはこういう解釈か」とか。とても勉強になりました。ただ、日本語と英語の違いはすごく感じて、英語ならこのトーンで成立するけれど、日本語ではそれだと物足りないなということが多かったです。母音や子音の構造の問題もあるでしょうし、僕らは、子どもの頃から、割とデフォルメされた声優さんの話し方を聴き慣れていますが、あちらはもっとリアリティー寄りという感じがしました。なので、クリスさんと同じようなトーンで言ってみたり、ちょっとデフォルメしたり、日本のアニメっぽく言ってみたりと、いろいろと試す中で、このぐらいがちょうどいいかなというところを狙っていきました。

-最後に、映画の見どころや、アピールポイントをお願いします。

 とにかくかっこいい宇宙での戦いの中で、マシンやロボットなどもたくさん出てくるので、小さなお子さんは大満足だと思います。親の世代にとっても、子どもにどう引き継いでいくかという話でもあるので、すごく感動できると思います。大人も子どもも、どちらも感動できる映画が作れるのは、やっぱりピクサーならではだと思いました。ぜひ劇場に行って、楽しんでいただきたいと思います。あとは、(バズの相棒の猫型ロボット)ソックスがめちゃめちゃかわいいです。ソックスグッズの買い過ぎに要注意です(笑)!

(取材・文・写真/田中雄二)

(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

 

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

橋本愛 演じる“おていさん”と蔦重の夫婦は「“阿吽の呼吸”に辿り着く」【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年8月16日

-そんな魅力的な蔦重を演じる横浜流星さんの座長ぶりはいかがでしょうか。  横浜さんは、蔦重さんをどう演じるか、常に誠実に真面目に考えていらっしゃいます。そういう空気がスタッフやキャストにも伝播し、しっかり取り組もうという空気感が現場全体に生 … 続きを読む

山里亮太「長年の“したたかさ”が生きました(笑)」 三宅健太「山里さんには悔しさすら覚えます(笑)」STUDIO4℃の最新アニメ『ChaO』に声の出演【インタビュー】

映画2025年8月15日

-ネプトゥーヌス国王役の三宅さんはいかがでしょうか。人魚という設定の上に、娘と接するときと、それ以外では雰囲気がだいぶ違いますが。 三宅 ネプトゥーヌス国王は、「屈強で、威厳があり、でも娘に甘い」。最初にその3つのファクターを大事に、と伺い … 続きを読む

ウィリアム・ユーバンク監督「基本的には娯楽作品として楽しかったり、スリリングだったり、怖かったりというところを目指しました」『ランド・オブ・バッド』【インタビュー】

映画2025年8月14日

-リアム・ヘムズワースとラッセル・クロウを演出してみていかがでした。  2人とも自分が演じるキャラクターを見いだすための努力を惜しまず、そのキャラクターの中にある真実や誠実さを見つけてくれます。さらにそのキャラクターにエンタメ性や楽しさも持 … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(1)“たまたま”が導いた講談の道

舞台・ミュージカル2025年8月14日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼みなさん、こんにちは  日本の伝 … 続きを読む

原嘉孝×いとうあさこ、timelesz加入後初の舞台主演に「timeleszを背負っています」 舞台「ドラマプランニング」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年8月11日

-本作はドラマ制作の現場が舞台の物語で、いとうさんはドラマ主演俳優の癖のあるマネジャー役です。 いとう 役者さんのマネジャーさんについて正直知らないこともありますが、ある意味役者をよく見せたい、役者の魅力を伝えたいという芯は想像できます。た … 続きを読む

Willfriends

page top