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一番得たものは、自分がバズ・ライトイヤーを演じられるようになったという誇りです。もちろん、反省点もたくさんありますが、今回、バズの声の収録と向き合ったことで、次にもし演じられる機会があれば、バズ・ライトイヤーになれるという引き出しが一つあるというのは、すごく光栄なことだと思います。子どもの頃から見ていたあのバズになれたということは、とても大きなことでした。
クリスさんの演技を一通り聴いて、どういうふうにバズを捉えているのか、分析し、研究もしました。もちろん、監督のチョイスもあると思いますが、「このせりふをこういうふうに言っているのはこういう解釈か」とか。とても勉強になりました。ただ、日本語と英語の違いはすごく感じて、英語ならこのトーンで成立するけれど、日本語ではそれだと物足りないなということが多かったです。母音や子音の構造の問題もあるでしょうし、僕らは、子どもの頃から、割とデフォルメされた声優さんの話し方を聴き慣れていますが、あちらはもっとリアリティー寄りという感じがしました。なので、クリスさんと同じようなトーンで言ってみたり、ちょっとデフォルメしたり、日本のアニメっぽく言ってみたりと、いろいろと試す中で、このぐらいがちょうどいいかなというところを狙っていきました。
とにかくかっこいい宇宙での戦いの中で、マシンやロボットなどもたくさん出てくるので、小さなお子さんは大満足だと思います。親の世代にとっても、子どもにどう引き継いでいくかという話でもあるので、すごく感動できると思います。大人も子どもも、どちらも感動できる映画が作れるのは、やっぱりピクサーならではだと思いました。ぜひ劇場に行って、楽しんでいただきたいと思います。あとは、(バズの相棒の猫型ロボット)ソックスがめちゃめちゃかわいいです。ソックスグッズの買い過ぎに要注意です(笑)!
(取材・文・写真/田中雄二)
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