【インタビュー】大谷亮平「品川さんは大好きな監督」 品川ヒロシ監督「シーズン2は大谷さんのユーモラスな一面を乗せられた」WOWOWドラマ『異世界居酒屋「のぶ」Season2~魔女と大司教編~』

2022年6月8日 / 12:00

 『WOWOWオリジナルドラマ 異世界居酒屋「のぶ」Season2~魔女と大司教編~』が、放送・配信中だ。本作は、蝉川夏哉の同名小説を2020年に実写ドラマ化した『異世界居酒屋「のぶ」』の続編。中世ヨーロッパ風の異世界につながってしまった居酒屋を舞台に、庶民的な居酒屋料理や酒を通じて、温かな人間ドラマが繰り広げられるグルメファンタジー。前編に続き、主人公の居酒屋「のぶ」の大将を演じた大谷亮平と、監督&脚本を務めた品川ヒロシに、続編の見どころや撮影時の裏話を聞いた。

品川ヒロシ(ヘアメーク:hm CIair/スタイリスト:渡邊浩司/hiroshi watanabe))と大谷亮平(ヘアメーク:MIZUHO(VITAMINS)/スタイリスト:伊藤省吾(sitor)/Shogo Ito(sitor))

-2年振りの待望の新シリーズとなりますが、続編が決定したときの率直な感想は?

大谷 この作品の世界観が視聴者の方に受け入れてもらえたんだなと、すごくうれしかったです。シーズン2はストーリーが面白くて、楽しんでいただける作品になるなと思って撮影していたので、早く見てもらいたいなと思います。

品川 シーズン1の最終回の放送後に、皆さんがTwitter上で「#のぶシーズン2希望」と拡散してくれたことがきっかけで続編が撮れることになったので、うれしかったです。うれしい反面、前作よりも面白いものをという思いがあったので、編集した作品を見て、改めて前よりもパワーアップしたものを見ていただけるのではないかなと、楽しみにしています。

-今回は原作でも人気の「魔女と大司教編」になりますが、品川監督はどんなことを意識して脚本を書きましたか? 大谷さんは脚本を読んだときの感想はいかがでしたか。

品川 原作では中世ヨーロッパのような異世界の政治的な要素が多く描かれているので、ドラマの短い時間内に落とし込むことが難しかったのですが、視聴者が離れないように、キャラクターたちのユーモアだったり、料理だったり、アクションの味付けをすることで、政治的な物語の部分も推し進めることができました。その分、シーズン1よりも要素が増えて面白くなっているなと思います。

大谷 居酒屋やセットのスケール感が大きくなっているので、ドキドキワクワクしながら見てもらえるなと感じました。僕と、武田玲奈さんが演じる居酒屋「のぶ」の看板娘・しのぶや、居酒屋の常連客とのやり取りが、シーズン1のときよりもコミカルで、愛されるものになるんじゃないかなと思いました。

-2年振りに再会した、互いの印象は?

品川 大谷さんは結構砕けた面白い人なんだなと感じました。シーズン2の現場では、よりプライベートな話もするようになりましたし、大谷さんが持つユーモラスな一面を作品に乗せられたんじゃないかなと思います。

大谷 シーズン2までの2年間は、品川さんがバラエティー番組で芸人さんの顔に戻られているところを見てきたのですが、いざドラマの現場に入ると、鋭い突っ込みをしたり、毒を吐く品川さんとは180度違っていて、キャスト一人一人にものすごく愛情をくださる方だなと感じています。どんな方にも気を配られるからこそ、スタッフを含め、皆さんが品川監督に付いていくんだなと思いますし、僕も大好きな監督さんです。

-撮影で印象に残っているシーンは?

品川 水野美紀さんが演じる魔女のような女・イングリドの登場シーンです。中世ヨーロッパのような異世界にランタンを持ってイングリドが現れるときの説得力のある絵作りというのは、かなり作り込みましたし、安っぽくないカッコいい魔女の登場シーンになったなと思います。

-撮影現場はどんな雰囲気でしたか。

大谷 前作からやっていることもあって、キャストのみんなの緊張感がほぐれてたのもあり、思わず笑ってしまってNGになることが多くありました。水野さんのアドリブが面白かったり、反対に僕が原因で水野さんが吹き出してしまったりと、そんなシーンが散りばめられていると思います。

 
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