【インタビュー】映画『半径1メートルの君~上を向いて歩こう~』秋山竜次&品川ヒロシ監督「笑いにくい時代だからこそ、笑わせたい」

2021年3月1日 / 18:17

 コロナ禍で人々の心が曇ってしまう今だからこそ、エンタメの力で人々の心を元気にしたい。そんな思いから、吉本興業が企画・製作した映画『半径1メートルの君~上を向いて歩こう~』が公開中だ。この企画には、岡村隆史、又吉直樹、近藤春菜、粗品、水川あさみ、小池徹平、倉科カナら、24人の芸人や俳優、クリエーターが賛同し、集結。映画は、岡村が演じる登山好きのサラリーマンと男子学生の関係を描く『本日は、お日柄もよく』や、又吉が脚本を書いた、芸人とマネジャーの“最後の夜”を描いた『真夜中』など、「心の濃厚接触」をテーマにした短編8作品のオムニバスになっている。本作に含まれる短編作品の一つで、銭湯を舞台に2人の男が“ラップバトル”を繰り広げる『戦湯~SENTO~』の監督・脚本の品川ヒロシと、銭湯の常連客を演じた秋山竜次に話を聞いた。

品川ヒロシ監督(左)と秋山竜次

-『戦湯~SENTO~』は、ラッパーの般若さんと、ウエスタンの格好をした常連客の秋山さんが、銭湯でラップバトルの“戦湯”を繰り広げる、というストーリーですが、どんなところからアイデアを思い付いたのですか。

品川 今、世の中が濃厚接触が駄目と言われている中で、「心の濃厚接触」というのがテーマにあったので、“裸の付き合いっていいよね”みたいな気持ちで銭湯を舞台にしました。もともと、普段から仲がいい秋山と般若くんとやりたいという話をしていたので、般若くんの本格ラップに対して、秋山が「うるせえ!」って言っている構図が、単純に面白いな、2人なら面白くなるだろうなと思って企画しました。

-秋山さん、ラップバトルに挑戦した感想は?

秋山 めちゃくちゃ難しかったです。品川さんが歌詞を書いて吹き込んだデモラップみたいなものが送られてきて、それが、なかなかのラップスキルだったので、何回も聞いて練習しました。なかなか、自分でラップを吹き込んで送ってくる監督はいないですから(笑)。

品川 ラップのルールで、8小節の中に歌詞を納めないといけなかったので、秋山はかなり練習したよね。歌詞は僕が書いたんですけど、般若くんがそれを直して、めちゃくちゃカッコ良く仕上げてくれました。

-秋山さんが演じている“ウエスタンな衣装のおじさん”というキャラクター設定は、どのようにして生まれたのですか。

品川 もともとウエスタンなおじさんが銭湯にやって来る空気感で始まりたい、というのは話していて、いろいろな衣装を着てみて、最終的に白髪&三つ編みヘアにウエスタン調の格好に決まりました。僕は秋山が作るキャラクターが好きなんですけど、一緒にやらせてもらうときに、秋山がもうやってしまっているキャラは嫌だなというのがあったので、過去にないものにしました。

秋山 確かに、ステーキハウスのオーナーみたいな白髪&ウエスタンの衣装は初ですね。幡ヶ谷にステーキハウスがあって、すごく似ているマスターがいるんですよね(笑)。

-撮影時の印象深いエピソードはありますか。

秋山 僕がトイレに入るシーンです。台本にはなかったんですけど、品川さんが撮影現場で便所の中のあらゆる所に細かくカメラを設置しだして、踏ん張るシーンを数分撮られたんです。品川さんが面白くなっちゃって、ノリでやらせているだけなのかなと思っていたら、ほぼ使われていたので、びっくりしました。

-「戦湯」以外の7作品の中で、気になる作品はありますか。

品川 霜降り明星の粗品が初監督をした作品は、見るのが楽しみです。今回、3時のヒロインの福田麻貴ちゃんや、ジャルジャルの福徳秀介も映画初脚本ということなので、今、テレビで活躍している第七世代の芸人が、脚本を書いたり、監督として活躍するのは、夢があっていいなと思います。ジャルジャルも、ずっと毎日コントを作り続けているので、絶対に面白い作品になっていると思います。

秋山 又吉直樹脚本の作品も見たいです。主題歌の「上を向いて歩こう」も、斉藤和義さんが歌っていて、すごくカッコ良かったです。

 
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