【インタビュー】ドラマ「あなたに聴かせたい歌があるんだ」成田凌「燃え殻さんの文章を読んでいると、忘れていた記憶がよみがえってくる」 伊藤沙莉「夢は生きる大きな理由になる」ベストセラー作家・燃え殻原作の群像劇に出演

2022年6月1日 / 12:00

-お二人が10年後の今を想像できなかったように、この作品の登場人物たちも、もがきながら夢を追った結果、17歳のときには思いもしなかった27歳を迎えます。現実的に困難なことが多く、夢を追うのが難しい今の世の中で、それでも夢を追うことについてはどう考えますか。

成田 この間テレビで、宝塚音楽学校を目指す女の子たちを追った番組をやっていたんですけど、宝塚音楽学校って最大4回しか受験できないらしいんです。その中に最後の一回に挑む方がいて、すごく練習して、「こんなに努力したことない。だから、何も後悔はないです」って言っていたのに、結局、落ちちゃったんですよね。でも、まだ18歳ぐらいで夢破れた女の子が、泣き崩れながらも「私はこの経験ができたから…」って胸を張る。それが無茶苦茶かっこよくて、見ているこっちまで泣きそうになって。

伊藤 「夢」って、生きる上で一番大きな理由になると思うんです。何かを追い掛けている最中って、夢中だからとにかくがむしゃらに生きるじゃないですか。生きる理由が一つ増えるだけでも、「夢」にはとんでもない価値がある。

成田 そんなふうに夢を追う素晴らしさがある一方で、途中でやめる勇気にもすごく価値があると思うんだよね。この作品も「夢を諦める勇気」とその先の人生を描いているわけだし。

伊藤 むしろ、夢がかなわなかった人より、夢のない人の方が自分の価値を見失ったりする恐れが高いと思う。そんなときは、ちょっとした目標を「夢」ってことにしちゃえばいいんじゃないかな。普段、何げないときに、ふと「こうなったらいいな」とか「こうなりたいな」と思ったこととか、なんでもいい。そんなに大それたものだと構えず、「一つぐらい持っといたら楽しいかも」ぐらいに考えて。そうすれば、多少なりとも人生の彩りが増したり、新しい刺激をもらえたりするんじゃないかと思います。世の中大変なことも多いけど、やっぱりみんなに生きていてほしいですから。

(取材・文・写真/井上健一)

「あなたに聴かせたい歌があるんだ」 (C)hulu

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

千葉雄大、「映像の人」「舞台の人」という「垣根をなくしたい」 友近と挑む二人芝居・リーディングドラマ「老害の人」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年4月25日

 内館牧子によるベストセラー小説『老害の人』が、リーディングドラマとして舞台化される。出演者は、友近と千葉雄大の二人だけ。登場人物のすべてを、二人が自在に演じ分ける。  物語の主人公は、小さな玩具屋を大企業に育てた元社長の福太郎。老いてなお … 続きを読む

小手伸也、「映像ではテンションの7割しか出していない」 リミッターを解除して臨む舞台初主演作「コテンペスト」

舞台・ミュージカル2026年4月25日

 小手伸也が舞台初主演を務める「俺もそろそろシェイクスピア シリーズ『コテンペスト』」が、6月27日から上演される。公演に先立ち、小手が取材に応じ、本作への思いを語った。  本作は、シェイクスピアの最後の作品「テンペスト」の設定を現代に置き … 続きを読む

【映画コラム】4月後半公開の映画から『人はなぜラブレターを書くのか』『今日からぼくが村の映画館』『ソング・サング・ブルー』

映画2026年4月24日

『今日からぼくが村の映画館』(4月17日公開)  南米ペルー、アンデスの小さな村に住む少年シストゥは、風が運んできた新聞の映画広告を手にする。導かれるままにたどり着いた移動映画館で初めて“映画”を知ったシストゥは、たちまちその物語に魅了され … 続きを読む

小林虎之介「名前と同じ『虎』の字が入った役名に、ご縁を感じています」連続テレビ小説初出演で、主人公の幼なじみを好演中【連続テレビ小説「風、薫る」インタビュー】

ドラマ2026年4月23日

-りん役の見上愛さんとの共演はいかがですか。  見上さんは、お芝居のスイッチをすぐに切り替えられる器用な方で、同世代の俳優としてとても刺激を受けています。現場では、大変なことも多いはずですが、常に元気いっぱい、楽しそうで。そんな見上さんが、 … 続きを読む

浦井健治が演じる童磨がついに本格参戦!「童磨を本当に愛し抜いて演じられたら」舞台「鬼滅の刃」其ノ陸 柱稽古・無限城 突入【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年4月23日

 舞台「鬼滅の刃」其ノ陸 柱稽古・無限城 突入が6月13日から上演される。原作漫画「鬼滅の刃」はコミックスの全世界累計発行部数が2億2000万部を突破。その大人気作品の舞台化で、シリーズ6作目となる本作では、柱稽古、そして無限城の戦いを描く … 続きを読む

page top