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難しいところですが、義時がここまで頼朝に従ってきた理由の一つに、「坂東武者の世を作り、その上に北条が立つ」と言っていた兄・宗時(片岡愛之助)の言葉がまずあります。でも、宗時の言葉だけをモチベーションにして20年近くやってきたのかというと、たぶんそうではないだろうと。途中から、兄の思いはありつつも、頼朝に対しても「この人を支えなければ」という思いがだいぶ強くなっていったと思うんです。
頼朝と過ごす時間の中には、義時にとって納得いかないこともありましたが、その向こうには、いつまでたっても誰も信用できずにいる頼朝を支えられるのは自分だけ、という思いもあったんじゃないかと。もちろん、頼朝を支える人は他にもいたと思います。でも義時は、自分が頼朝を裏切ったら、すべてが崩れてしまうということを信じていた。だから、頼朝に最後まで付き合うことにしたと思うんです。そういうことがうまく伝わったらいいな、と思いながら演じているところです。
正直、結構しんどいですね(笑)。最初の頃は、明るく楽しい北条一家、みたいな感じでしたが、そういうものもだんだんなくなってきていますから。ただ有難いことに、現場では楽しく撮影が進んでいるので、気分がドーンと沈むようなこともなく済んでいます。
(取材・文/井上健一)
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