西野七瀬「道を選べるならば、楽な道よりも苦しい道に進みたい」 舞台「みんな我が子」で海外戯曲に初挑戦【インタビュー】

2022年5月3日 / 08:00

-ところで、先日は第45回日本アカデミー賞で優秀助演女優賞を受賞しました。乃木坂46を卒業して約3年、俳優として活動してきたこの期間を、改めて振り返ってみてどんな3年間でしたか。

 あっという間でした。

-順調に歩んでいるように見えましたが、ご自身の中では大変なことも多かった?

 もちろん、楽しいこともたくさんありましたが、同じぐらい悩んだり、乗り越えなくてはいけない壁もあったと思います。私は、道を選べるならば、楽な道よりも苦しい道に進みたいんです。この3年間は、特に、そういう選択をしてこられたんじゃないかなと思います。

-難しい道を選びたいというのは、その方が成長できたり、達成感が得られたりするからですか。

 それもありますし、簡単にできてしまうことは面白くないとも思うんです。それに、20代はまだまだ人生の最初のステージだと思うので、それならば荒波にもまれた方がいいと思っています。30代を楽しくするためにも、20代はたくさん苦労した方がいいのかなと。とはいっても、私は昔からどんなにしんどい現場でも楽しみを見つけられるタイプなので、基本的にはなんでも楽しくやれています。そこは自分のいいところなのかなと思います。

-では、今後の俳優としての目標は?

 実は先の目標はあまりないんですよ。今、頂いているお仕事を一つずつ一生懸命やっていって、世に出たものを見ていただけたらうれしいなと思います。

-改めて、本作への意気込みを。

 たくさんもがいて作り上げていくことになると思います。あまり思い詰めずに、楽観的な自分もなくさずに取り組みたいです。よろしくお願いします。

(取材・文・写真/嶋田真己)

COCOON PRODUCTION 2022/ DISCOVER WORLD THEATRE vol.12「みんな我が子」-All My Sons-

 COCOON PRODUCTION 2022/ DISCOVER WORLD THEATRE vol.12「みんな我が子」-All My Sons-は、5月10日〜30日に都内・Bunkamuraシアターコクーン、6月3日~8日に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演。
公式サイト https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/wagako2022/

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

磯村勇斗&堀田真由、ともにデビュー10年を迎え「挑戦の年になる」 ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」【インタビュー】

ドラマ2025年7月2日

 磯村勇斗主演、堀田真由、稲垣吾郎が出演するカンテレ・フジテレビ系“月10ドラマ”「僕達はまだその星の校則を知らない」が7月14日から放送スタートする。本作は、独特の感性を持つがゆえに何事にも臆病で不器用な主人公・白鳥健治(磯村勇斗)が、少 … 続きを読む

蓮佛美沙子&溝端淳平「カップルや夫婦が“愛の形”を見直すきっかけになれたら」 グアムで撮影した新ドラマ「私があなたといる理由」【インタビュー】

ドラマ2025年7月1日

 ドラマ「私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~」が、7月1日からテレ東系で放送がスタートする。本作は、グアムを訪れた世代が違う男女3組のとある1週間を描いた物語。30代の夫婦(蓮佛美沙子、溝端淳平)、20代の大学生カップ … 続きを読む

風間俊介「横浜流星くんと談笑する機会が増えてきたことがうれしい」蔦重と和解した鶴屋喜右衛門役への思い【大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」インタビュー】

ドラマ2025年6月29日

-それが変わってきたということでしょうか。  物事は、ある程度加速がつき、歯車がスムーズに回り始めれば、少ないエネルギーで進んでいくようになりますが、スタートするときは膨大なエネルギーが必要です。この作品もそういう過程を経て、ようやく彼が笑 … 続きを読む

栗田貫一「今回はルパンたちが謎の世界に迷い込んで謎の敵と戦って、しかも前に倒した連中もよみがえってくるみたいな感じです」『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』【インタビュー】

映画2025年6月27日

-30年間やってきて、栗田さんなりのルパンに対する思いや魅力について。また栗田さんにとってルパンとはどういう存在でしょうか。  やっぱりルパン三世の声は、パート2や『ルパン三世 カリオストロの城』(79)の頃の、山田さんが一番元気だった頃の … 続きを読む

光石研、大倉孝二「ちょっと重いけれどちゃんとエンターテインメントになっていると思います」『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』【インタビュー】

映画2025年6月27日

-三池崇史監督の演出や映画に対する姿勢についてはどう感じましたか。 大倉 あまり無駄なことはおっしゃらないです。すごく明確な演出をなさいます。僕の場合は、校長と薮下先生との間に挟まれているという、スタンスにちょっとよどみがあったのかもしれな … 続きを読む

Willfriends

page top