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お笑いタレントの間寛平が、2022年2月に「吉本新喜劇」のゼネラルマネジャー(GM)に就任した。今回の間の就任は、110周年を迎えた吉本興業が、「吉本新喜劇」をさらに進化させるために導入されたもので、間はレジェンド座員として表舞台で活躍するだけでなく、新喜劇を裏側からも支える。間に今後の新喜劇について、そして自身の芸能生活について聞いた。
2021年に僕は芸能生活50周年を迎え、それを機にもう辞めようかな、終わりにしようかなと思っていたんです。50周年を記念したツアーをやりながらもそんなことを考えていたら、ある会場に吉本の社長が見にきてくれて、ステージを見て、「今の新喜劇に足りないのは、これや!」と感じたそうで。その後に、社長に呼ばれて行ったら「GMになってほしい」って(笑)。僕は逆に、社長に「もう辞めさせてもらいたい」と伝えようとしていたんで、そんなこと言われたんでどうしようかと思ったんですが、嫁からも背中を押してもらって、それならやってみようかと思い、今に至ります。
新喜劇には専用の劇場がないんですよ。新喜劇のメンバーは110人ほどいてるんですが、若手たちは、「劇場がないから」「舞台に出られないから」と会社のせいにして逃げているんです。だから、彼らが立てる劇場を作ってもらいました。若手たちが劇場に立って、自分の力量に自分で気付き、芸人がどんなものか分かってほしい。ここで結果を出してほしいんです。
そうです。それで、それを漫才師さんたちに審査してもらうんです。
新喜劇は「大阪の宝」だと僕は思っています。僕たちの時代は、学校が終わった子どもたちは、すぐに家に帰ってテレビで新喜劇を見るということが習慣になっていて、子どもたちは皆、出ている芸人の名前も、ギャグも知っていました。でも、今は違う。誰もがギャグを聞いただけで分かるという、皆が新喜劇で笑っているという状況を再び作れたらと思います。
ほんまに新喜劇がなかったら、僕は何をしているか分からないです。ほんまに、何やってたんやろ。きっと、あれもこれも無理だと思います。新喜劇は僕の人生そのものですわ。
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