エンターテインメント・ウェブマガジン
「大人計画」主宰で、都内・Bunkamuraシアターコクーンの芸術監督を務める松尾スズキが、脚本・演出・出演を担当したWOWOWオリジナルコントドラマ「松尾スズキと30分の女優」。2021年に好評を博した第1弾に続き、その第2弾が3月13日午後11時に放送・配信スタートとなる。松尾が毎回一人の女優とがっぷり四つに組んで笑いを振りまく本作の第1話に出演したのは、昨年末に乃木坂46を卒業し、今年から女優として新たなスタートを切った生田絵梨花。コントの名手とのタッグで新境地を切り開いた撮影の舞台裏とは?
昨年の春、松尾さんがやっていた「シブヤデアイマショウ」という舞台にゲストで出演させていただいたときに「また松尾さんとご一緒したいです」「やりましょう」というやりとりをしていたんです。それがこんなに早く実現し、とてもうれしかったです。
いろいろな挑戦をさせていただきました。松尾さんの描く世界って、かなり奇想天外なんです。それを「何だろう?」と考え過ぎてしまうと、出来なくなってしまうので、言われたことは何でもやってみて、とにかく松尾さんの世界に入りこもうという意識で取り組みました。
ミュージカルはかなり取り入れてくださいました。しかも、衣装も照明も、本当に豪華な歌番組のようだったので、すごくやりがいがありました。
でも、普段ミュージカルに臨むときと同じ気持ちでやっていました。「面白く歌おう」ということは一切なく、「これをどう表現したらいいのかな」ということを意識して。でも、深く考え過ぎても分からないので、「?」が湧かない程度のいいあんばいまで掘り下げる、という感じで。「なぜ網戸がそんなに気になるんだろう?」みたいなことは、なんとなく自分の中で落とし込みながら(笑)。振付も、CMなどで幅広く活躍されている“振付稼業air:man”さんが担当してくださって、本格的でしたし。
でも、あの場にいると不思議と自然なことのように思えてきたんです。「なんで網戸を持っているんだろう?」と、ふとわれに返る瞬間もありましたけど、そういうときは、「あっ、いけない、いけない!」って、またモードを切り替えて(笑)。
本当にたくさんの作品をご覧になっているんですよね。だから、「これを入れてみよう」というアイデアをたくさんお持ちで、ほんの数秒のシーンでも「ここにあのミュージカルのこの要素を入れてきた」みたいな感じで、松尾さんのミュージカルに対するリスペクトをすごく感じました。
全部思い出深いんですけど、「表彰式」が一番笑いをこらえるのが大変でした。授与されるものが全部おかしくて、国旗の代わりのぬれタオルが井戸から上がってくるんですよ(笑)。そういう絶妙なおかしさがあって、油断すると「何やってるんだろう?」という気持ちが襲ってくるので、それと闘うのが大変で(笑)。
松尾さん自身が「こんな感じで」と手本を見せてくださるので、恥ずかしさがなくなるんです。若干、“むちゃぶり”のような指導もいただくんですれど、やってみて、やり過ぎだったらちょっと抑えたり、思ったものと違ったら「やっぱり変えよう」となったりするので、実験的な楽しさもありました。
よく覚えているのは、「応援団」のコントです。学生服を着た応援団の格好で、私が太鼓をたたき、他の出演者の皆さまが歌っていたんですけど、なぜか急に「合間でちょっと奇声を発してみて」と言われて…(笑)。「何でだろう?」と思いながら、必死に「えーい!」とか「いけー!」とか叫んでいたんです。「どうなっているんだろう?」と思いながら出来上がったものを見てみたら、本当に面白くて、「やっぱり、松尾さんの頭の中はすごいな」と(笑)。
映画2025年5月17日
テレ東系で毎週月~金、朝7時30分から放送中の乳幼児向け番組「シナぷしゅ」の映画化第2弾。番組のメインキャラクター「ぷしゅぷしゅ」と相棒「にゅう」が、バカンスで訪れた「どんぐりアイランド」を舞台に繰り広げる冒険をオリジナルストーリーで描き … 続きを読む
映画2025年5月16日
『サブスタンス』(5月16日公開) 50歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベス・スパークル(デミ・ムーア)は、容姿の衰えによってレギュラー番組を降ろされたことから、若さと美しさと完璧な自分が得られるという、禁断の再生医療「サブスタンス= … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年5月16日
世界中で大ヒットを記録した「梨泰院クラス」が、初めてミュージカル化される。主人公のパク・セロイを演じるのは小瀧望。日本・韓国・アメリカのクリエーターが集結し、さまざまな人種が混じり合う自由な街・梨泰院で権力格差や理不尽な出来事に立ち向かう … 続きを読む
映画2025年5月15日
トム・クルーズ主演の大ヒットスパイアクション「ミッション:インポッシブル」シリーズの第8作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』が、5月23日の公開に先駆けて17日から先行上映される。前作『ミッション:インポッシブル/デッ … 続きを読む
映画2025年5月12日
人生に迷いながらソープ嬢として働く若い女性・加那と、彼女に介護されることになった認知症の祖母・紀江の交流を明るくポップなタッチで描いたユニークな映画『うぉっしゅ』が絶賛公開中だ。 本作で、加那を演じる若手注目株の中尾有伽と共に、紀江役で … 続きを読む