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もともと私は、15歳のときにお芝居をやりたいと思って東京に出て芸能界に入ったのですが、その当時は、何をしていいか分からずにいて…。そのときに、とにかく舞台を見に行った方がいいと周りの方にアドバイスされて、初めて見に行ったのですが、今まで感じたことがないぐらいの衝撃を受けました。生身の人間が、膨大なせりふを2、3時間話し続けていて、その場にいるお客さんたちも作品の一部になっている。別の日に同じ作品を見にいくと、全く別の作品だと感じるほど、その日、そこにしかない空間を作り出しているのがとても楽しく感じました。そのときから、私も舞台に立ってみたいと思うようになりました。
いえ、実は、最初はすごく過酷で、つらいと思っていました(笑)。とにかく舞台に立ちたくて、舞台に立つためなら何でもすると思って頑張っていましたが、実際に乃木坂としていくつかの公演を打つようになって舞台に立てたものの、初舞台はつらかったです。今までずっと元気をもらっていて、楽しそうだと思っていた舞台がこんなにも大変なものだったんだと痛感しました。そんな時期が続いていたのですが、あるとき、乃木坂の舞台を見てくださった外部の方が、私を自分たちの公演で使いたいとお話をくださって、グループ以外の舞台に初めて出演しました。それが學蘭歌劇「帝一の國」という作品です。稽古も本番も本当に楽しくて、やっぱりお芝居が大好きなんだということに改めて気付くことができました。自分にとっては、それが大きなきっかけで、それ以降はずっと「楽しい」が続いています。
一口にミステリーと言ってもさまざまな要素が含まれた作品で、たくさんの“仕掛け”が用意されています。ただ楽しいだけではなく、今、世間で話題になっているような社会的な問題も散りばめられていますし、たくさん考えさせられる物語だと思いますが、最後には「いろいろあるけど、まあいいか。それも人生だ」と思えるパワーと楽しさを持っています。ぜひ、劇場に足をお運びいただき、元気をもらって帰っていただけたらと思います。
(取材・文/嶋田真己)
舞台「奇蹟 miracle one-way ticket」は、主演の井上芳雄に新型コロナウイルス陽性が確認されたため、当初の予定の3月12日から初日が変更となり、3月18日〜4月10日まで都内・世田谷パブリックシアターで上演される。4月13日~17日に大阪・森ノ宮ピロティホールも上演予定。
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