【インタビュー】舞台『刀剣乱舞』綺伝 いくさ世の徒花 歌仙兼定役・和田琢磨「自分自身も『科白劇』と何が違うんだろうかと感じることが楽しみ」

2022年3月3日 / 08:00

 名だたる刀剣が刀剣男士と呼ばれる個性豊かなキャラクターとして登場し、歴史上の戦場を駆け巡りながら部隊を編成・育成するシミュレーションゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』を原案とした舞台『刀剣乱舞』(以下、刀ステ)の最新作、舞台『刀剣乱舞』綺伝 いくさ世の徒花が、3月19日から上演される。2020年にはコロナ禍の影響で「科白劇 舞台『刀剣乱舞/灯』綺伝 いくさ世の徒花 改変 いくさ世の徒花の記憶」(※正式表記は「綺伝 いくさ世の徒花」に取り消し線が入る。以下、「科白劇」)として上演された本作で、引き続き歌仙兼定役を演じる和田琢磨に、当時の思いや意気込みなどを聞いた。

歌仙兼定役の和田琢磨 (C)エンタメOVO

-「科白劇」から約1年半を経て、ついに「綺伝」が上演されます。

 「科白劇」はコロナ禍の始まりで、マウスシールドや共演者同士の距離を取ったりと、出演者もスタッフの方も対策に試行錯誤していました。振り返ってみると、あの規模で舞台の公演を打ったのはわれわれがほとんど最初に近かったので、それを最後までやり遂げられたということは、自信の一つにもなりました。それを経て今回ですので、初めから皆の結束が強まっている点は楽しみです。

-「科白劇」を振り返ってみていかがですか。

 刀ステの魅力の一つでもある殺陣のシーンは、本来、時間遡行軍がたくさん入ってきての派手な立ち回りというのが基本ですが、「科白劇」では、ステージ上の映像の時間遡行軍に合わせて自分一人で演じていたので、殺陣に関しては、皆自分の刀剣男士の刀剣の振り方や動き方をすごく研究していました。

-「科白劇」として演じたことによって、得たものはありましたか。

 今まで普通にやっていたことができなくなったので、どうしたらお客さまに「刀ステ」の世界観を壊さずに伝えられるかを、一から練り直した行為が、舞台創作をしている手応えとしてありましたし、原点に帰ったような感じで楽しかったです。「科白劇」ならではという意味では、舞台俳優ではない講談師の(神田)山緑さんが入ってくださったことで、それこそ和太鼓や三味線を演奏される方など、今後はいろいろな方々とも「刀ステ」の物語を一緒に作れるんじゃないかという新たな発見がありました。

-細川ガラシャ役の七海ひろきさんとの共演はいかがでしたか。

 刀ステで初めての女性キャストというインパクトも大きかったんでしょうが、宝塚歌劇団で長年にわたって男役をやってらっしゃった七海さんの持っている役者としての魅力も相まって、ガラシャもあんな姿になるよなと、われわれも満場一致で納得の感じはありました(笑)。七海さん自身は初の女性キャストとして参加することを不安がっていましたし、女性の役をやるというのも、宝塚歌劇団退団後、初めてだったらしいんですが、そんな不安はみじんも感じさせないぐらい、素晴らしいガラシャでした。

-いろいろな思いを経ての本作となりますが、意気込みは?

 本来やるはずだったものができなかったので、それを早くお客さまにお見せしたいという気持ちです。「科白劇」当時は、「綺伝」を上演する頃にはマスク生活も終わって、皆で毎日稽古終わりに飲みに行けるんじゃないかと想像していたんですが、そんなこともなく、状況的にはあまり変わっていないですが、それでも、同じ座組で2回作品に取り組めるのは珍しいことなので、そういう喜びを感じながらやっていきたいです。

-「科白劇」から「綺伝」となる本作の見どころは?

 前回よりも出演する役者やアンサンブルの方も増えますし、本来の刀ステらしい作品をお客さまに見てもらうと思いますので、「科白劇」をご覧になった方でも、さらに深みのある仕上がりになっているのをお見せできると思っています。お話は大きくは変わりませんが、特に“天正遣欧少年使節”という登場人物が増えたことで、歴史上の人物と刀剣男士の間に入って、殺陣にも物語にも組み込んでくると思いますから、きっと新しい風を吹き込んでくれるんじゃないかと注目しています。また、本編でも「僕たちの本丸とちょっと違うようだね」というようなせりふがあったように同じ時間軸のようだけど少し違うので、そういうところを見極めながら見ていただくのも楽しいと思います。

-「綺伝」における歌仙兼定の注目してほしいところは?

 自分自身も稽古をしていきながら、「科白劇」と何が違うんだろうかと感じることが楽しみです。もしかしたら新しい歌仙兼定としての心情とかが出てくるかもしれないですし、それは僕も稽古をしながら探していきたいと考えています。

 
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