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向井理が婚活に奔走する敏腕探偵を演じる、土曜ドラマ9「婚活探偵」の放送が1月8日からスタートする。本作は、大門剛明の連作短編を原作としたラブコメミステリー。こわもての愛煙家でハードボイルドを気取っている探偵・黒崎竜司が、探偵事務所に舞い込んでくる謎や事件を解決しながらも、婚活に励む姿を描く。主人公・黒崎を演じる向井に、役作りや見どころについて聞いた。
「婚活」と「探偵」という、全く接点がないもの同士をタイトルにしているのは新しいし、分かりやすいと感じました。潔くて面白いですよね。すごくキャッチーなタイトルだと思いました。
コメディーではありますが、ミステリーやサスペンスの要素も強く、きちんと謎解きをして、伏線を回収する面白さがあります。その上で、婚活や不器用な男性のコミカルな部分を足した作品なので、すごくバランスがいいと思いました。
黒崎の「女性とそんなに触れ合ってこなかった」というせりふも(劇中には)出てきますが、女性と対面したときの緊張感や、今までの男らしい生き方とは真逆の行動をするときに出る不器用さはポイントだと思います。この作品では、言葉のキャッチボールの中で生まれるボタンの掛け違いが笑いを生むと思うのですが、それを一生懸命演じれば演じるほど面白くなるんだろうと思っています。狙ってやるというよりは、黒崎というキャラクターの熱意や真面目さを真摯(しんし)に演じることで、滑稽さが生まれてくるんだろうと思います。
本人は気付いていないけれども、人と違うちょっと変なところがあったり、こだわりが強かったり…、そんなところがかわいらしいと思います。それから、とにかくピュアで強い信念を持っている。今まで、信じた道をひたすら生きてきて、それに疑問を持ってこなかった人なので、婚活することで新しい人や出来事に出会って、驚きの連続なんじゃないかなと思います。
僕は、作品を作り上げるためには、自分のやり方がどうこうよりも、監督や演出家の方の世界観や、どういう作品を作りたいのかという意図をくむことが大切だと思っています。なので、ある意味、あまり自分の信念を強く持ち過ぎないようにと思っています。今回の黒崎という役も、僕にとってはこれまで演じたことがない役柄ですし、監督がどういうキャラクターを作りたいのかを感じ取りながら演じるようにしています。
“ギリギリの男らしさ”を狙いたいと思っています。例えば、一部の男性から見たらかっこいい男だけど、一般的には全然かっこよくないというのが黒崎らしいのかな、と。かっこよさのバランスが0対100ではなく、10対90ぐらいのイメージで、マイノリティーではあるけれども、そこにかっこよさを感じる人は確かにいるというバランスにリアリティーがあると思うんです。それはスーツの着方などにも表れると思ったので、衣装合わせは時間を掛けて行いました。
簡単だとは思いませんが、特別難しいとは思っているわけではないです。ただ、まだ模索している最中なので、そういう意味では苦労しているところはあるかもしれません。
すごくドライな言い方をすると、それは僕にとって仕事なので、好きとか嫌いということではないんです。撮影までに自分の考えを整理して、せりふを覚えて、どんな表現をして、どんなアイデアがあるのかをまとめていくというのが仕事ですから。なので、あまり意識したことはなく、やるべきことをやっているという感覚です。
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