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1月4日からスタートする2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。(NHK総合 夜8:00~ほか ※初回15分拡大版)。主人公は豊臣秀長。戦国時代ど真ん中、強い絆で天下統一の偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡を描く夢と希望の下剋上サクセスストーリーだ。のちに天下人となる豊臣秀吉(池松壮亮)を支え、「名参謀」と呼ばれた弟の秀長(若い頃の名は“小一郎”)を演じるのは、連続テレビ小説「虎に翼」(24)での活躍も記憶に新しい仲野太賀だ。6度目の大河ドラマ出演で射止めた主演に挑む意気込みやドラマの見どころを聞いた。

(C)NHK
これまで5回ほど大河ドラマに出演させていただきましたが、そのたびに真ん中に立つ先輩方の背中を見ながら、「いつか自分も大河ドラマの主役を」という夢を抱いていました。ただ、俳優の仕事をする中で、それがどれだけ遠いものか痛感する日々が続き、その夢はいつしか頭の片隅に追いやられていって。そんな中、こうしてオファーをいただいたときは、その片隅にあった大きな夢がいきなり目の前に現れたようで、「こんなことがあるんだ!?」と、本当に驚きました。何か特別なものに導かれたというよりも、今までのすべての仕事がつながってたどり着いた気がして、これまでお世話になった方々の顔が頭に浮かびました。
「大河ドラマの座長にふさわしい人間になれるかな?」と思い描いてみましたが、でも、僕は僕でしかなく、すぐに座長然とできるわけもなくて。だから、クランクインしたときは、「自分らしくいくしかない!」と覚悟を決めました。「“自分らしく”とは何だろう?」と考えた結果、明るく楽しく、和やかな現場にできたら、と。長期間、多くのスタッフが携わり、若い方からベテランの方まで、たくさんの俳優が出入りするのが大河ドラマの現場です。少しでも皆さんがリラックスして撮影に臨める空気を作っていけたら、と考えています。
天下を制した秀吉や織田信長、徳川家康といった人物は、100人に1人かそれ以上のカリスマです。それに対して秀長は、100人のうち、99人側にいた人ではないのかなと。そういう人だからこそ、見えていた景色があったはずです。ひたすら上を目指す秀吉を支えながらも家臣や市井の人々の姿を、兄の横できちんと見て、両者の間に立っていたのが秀長なのかなと考えると、秀長が見ていた景色を大事にしながら演じたいと思っています。
秀長の人物像を掘り下げるに当たって印象的だったのが、奈良の壺阪寺に保管されている秀長の公像です。作られたのは江戸時代と言われ、既に豊臣政権が終わっていたにも関わらず、公像が作られたことになります。つまり、亡くなった後も、秀長のことを後世に残したいと考えた人がいたんだろうなと。そういう人望があったことを考えると、秀長はあらゆる人に目線を合わせ、手を差し伸べながら、豊臣の時代を支えようとした人だったのではないでしょうか。
青年期の小一郎については、出自が農民で、家族や友だち、大切な人がいるという、脚本上の設定を大切にしながら、受身なだけではない能動的な人物として演じたいと思っています。例えば物語の開始当初、小一郎の幸せは家族と畑を耕しながら、平穏な生活を送ることでした。でも、野盗の襲撃も当たり前の戦国の世では、そんな願いすらかなえることが難しい。そこから生まれる小一郎の「自分らしく生きたい」というエネルギーを生き生きと表現できたら、物語の推進力になるのではと考えています。
池松さんとは、「今この時代に、戦国時代を舞台にした『豊臣兄弟!』をやる意味はなんだろう?」といったことを、日頃から話し合っています。数多く存在する秀吉の物語とは視点を変え、No2の秀長を主役にすることは、共感性が高い。だからこそ、多くの方に共感していただける兄弟の話であり、その上でエンタメとして、兄弟の体温が伝わるような熱量のある物語にしたいと。また、撮影の中では、課題や問題が出てくることも多いので、関わってくださる皆さんが笑顔で撮影に臨めるように、常に池松さんと相談しながら進めています。

(C)NHK
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