【インタビュー】ドラマ「ワカコ酒 Season6」武田梨奈 コロナ禍の今だからこそ「このドラマで一人でも明るい気持ちになってくれたら」

2022年1月8日 / 10:00

 「酒飲みの舌」を持って生まれたOL・村崎ワカコが、さまざまな酒場をさすらい、女ひとり酒を堪能するドラマシリーズ「ワカコ酒」のシーズン6が、1月10日から放送される。今回のシーズンでは、立ち飲みや町中華や鉄板焼き、ファミレス飲みなど多彩な“飲み”や、“初めてのひとり酒”エピソードが登場。ワカコを演じる武田梨奈に本シリーズへの思いを聞いた。

「ワカコ酒 Season6」武田梨奈 (C)2022「ワカコ酒6」製作委員会

-本シリーズが始まってから7年目になります。シーズン6の放送が決定したときは、どんな気持ちでしたか。

 とてもうれしかったのですが、このコロナ禍で、無事にクランクインができるかどうか心配でした。幸いなことに、クランクインのタイミングで緊急事態宣言が明けて、撮影をスタートすることができましたが、やはり外に飲みにいくことが難しい状況の中での撮影だったことは、これまでのシーズンと大きな違いでした。私も外で飲むことの特別さをとても感じていたので、それは意識して演じました。それから、今回は、家飲みのシーンもあります。外で飲むのは難しいという方たちもいらっしゃると思うので、家での楽しみ方を一緒に感じていただけたらうれしいなと思います。

-シーズン6に突入し、ワカコとの向き合い方や演じ方には変化はありましたか。

 普段と変わらない日常を描いている作品なので、だからこそ常に新鮮な気持ちで演じられたらいいなと思っています。長く同じ役を演じているので、どうしても慣れてしまって、ここで「ぷしゅー!」と言うなど、段取り通りに動いてしまいがちなんです。ですが、そのときのワクワク感やおいしいものに出会った喜びをリアルに、新鮮に出していきたいと思っています。

-劇中では、武田さんがおいしそうに食べて飲んでいる姿が印象的ですが、おいしそうに見せるこつは?

 「おいしい」の表現はあまり意識し過ぎないようにしようと思っていますが、毎回お料理もお酒も違うので、本番まで口にせずに、自然なリアクションをしています。私のそのリアクションに合わせて、モノローグが変わることもあるんですよ。例えば、台本では「すっきりしていて飲みやすい」と書いてあっても、私のリアクションが違うと、監督やプロデューサーが「どういう喉越しだった?」と聞いてくださって、私の感想に沿ってモノローグも変えてくださるんです。なので、その瞬間に感じたことを大切にしています。

-コロナ以前は、武田さん自身も「ひとり酒」をしていましたか。

 シーズン1に出演していた頃からしています。むしろ、一人で飲みにいく方が多いです(笑)。コロナ以前は、家の近くの行きつけのお店に行って飲んだり、ワカコのように新しいお店にチャレンジしたり、いろいろなお店に行っていました。

-最近はどんな酒が好きですか。

 最近は、家で飲むことが多いですが、焼酎をよく飲んでいます。焼酎に梅干しを入れたりして…。それから、お水を炭酸水にする機械を買ったので、炭酸割りのお酒もよく飲んでいます。

-お薦めのつまみは?

 おつまみはその日によって違いますが、以前、ワカコ酒の原作者の新久千映先生にかきのオイル漬けの缶詰をプレゼントしていただいて、それがすごくおいしかったのでお薦めです。お高いので、自分へのご褒美のときに同じものを買って食べています。食べるだけで幸せになれるんです!

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

ファーストサマーウイカ「それぞれの立場で“親と子”という普遍的なテーマについて、感じたり語り合ったりしていただけたらうれしいです」日曜劇場「19番目のカルテ」【インタビュー】

ドラマ2025年8月17日

 TBSでは毎週日曜夜9時から、松本潤主演の日曜劇場「19番目のカルテ」が放送中。富士屋カツヒトによる連載漫画『19番目のカルテ 徳重晃の問診』(ゼノンコミックス/コアミックス)を原作に、「コウノドリ」シリーズ(TBS系)の坪田文が脚本を手 … 続きを読む

橋本愛 演じる“おていさん”と蔦重の夫婦は「“阿吽の呼吸”に辿り着く」【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年8月16日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、快調に進行中。本作で蔦重の妻・ていを演じているのは、今回が4度目の大河ドラマ出演で … 続きを読む

山里亮太「長年の“したたかさ”が生きました(笑)」 三宅健太「山里さんには悔しさすら覚えます(笑)」STUDIO4℃の最新アニメ『ChaO』に声の出演【インタビュー】

映画2025年8月15日

 『鉄コン筋クリート』(06)、『海獣の子供』(19)を始め、個性的なアニメーションを次々と送り出してきたSTUDIO4℃。その最新作が、アンデルセンのおとぎ話『人魚姫』をベースに、人間の青年・ステファン(声:鈴鹿央士)と人魚王国のお姫さま … 続きを読む

ウィリアム・ユーバンク監督「基本的には娯楽作品として楽しかったり、スリリングだったり、怖かったりというところを目指しました」『ランド・オブ・バッド』【インタビュー】

映画2025年8月14日

 ラッセル・クロウとリアム・ヘムズワースが共演し、戦場で孤立した若手軍曹と、彼を後方から支援する無人戦闘機のベテラン操縦官の闘いを活写したサバイバルアクション『ランド・オブ・バッド』が8月15日から全国公開された。米海軍全面協力のもと、入念 … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(1)“たまたま”が導いた講談の道

舞台・ミュージカル2025年8月14日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼みなさん、こんにちは  日本の伝 … 続きを読む

Willfriends

page top