【インタビュー】映画『決戦は日曜日』坂下雄一郎監督「選挙に関するお仕事物やハウトゥー物をやってみたいと思いました」

2022年1月4日 / 07:15

-コメディー映画を作るときに、風刺を込めることは意識していますか。

 今回、政治を扱うとなったときに、形としてはホラーかコメディーだなと思いました。でも、自分にはホラーは難しいと思ったので、コメディーにしましたが、候補者が主人公で、意地悪をする嫌な議員が出てきて、最後は候補者が街宣車で熱い演説をして、民衆が拍手をして…みたいなものではないなと。風刺的なやり方をするのであれば、体制側というか、中にいる人間の側から描いた方が皮肉になると感じましたし、物語としても面白くなると思いました。

-観客に向けて、映画の見どころやポイントをお願いします。

 題材が題材なので、政治的要素とエンタメのバランスが結構難しくて悩みました。それと、あまり政治に興味がない人にも見てもらいたいと考えたので、なるべく敷居は下げようと心掛けていました。見ていただけたら、何かしら感じるところはあると思うので、まずは一本の映画として楽しんでいただければと思います。

-次はどんな映画を撮りたいと思っていますか。

 いろいろとあったオリンピックの裏側を撮れたらと思っています。

(取材・文・写真/田中雄二)

(C)2021「決戦は日曜日」製作委員会

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