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作家・恩田陸のデビュー作で、2000年にはドラマ化もされた『六番目の小夜子』が舞台化され、1月7日から上演される。本作は、“サヨコ伝説”という不思議な言い伝えのある高校を舞台に、謎の転校生・津村沙世子を中心とした物語が展開する。主人公の沙世子を演じるのは、乃木坂46の鈴木絢音。映画『ほんとにあった怖い話』や『リング0~バースデイ~』の鶴田法男が総監督を務める。鈴木に初めての主演舞台への意気込みや、本作の見どころを聞いた。
ドラマ版は今、大活躍されていらっしゃる俳優さんたちがたくさんご出演されていて、伝説的な作品にもなっているという印象があったので、私がその舞台化作品に出演させていただけることにはすごくプレッシャーもありましたが、面白そうだなとワクワクする気持ちもありました。
ホラーの要素が強く出ている作品なのかなと思っていたので、最後まで読めるかなとドキドキしながら読み始めたのですが、私が持っていたホラーという概念を覆してくれるような物語で、一気に読んでしまいました。驚かされるような怖さではなく、ジワジワと広がっていく怖さ、ゾワゾワして思わず振り返ってしまうような怖さがある作品です。
そうですね。原作よりもホラー要素が強くなると思います。ただ、舞台で「ホラー」をテーマにした作品というのは、私はあまり見たことがなかったので、どんな形に仕上がるのか、私も楽しみです。
はい。ホラーの話もそうですが、舞台版もドラマと同じく、1990年の舞台設定でやらせていただくので、その時代背景のお話をたくさん聞かせていただきました。レンタルビデオという文化の起源だったり、当時のことをいろいろと考えるきっかけになりました。
きっと本人は自分のことを普通だと思っていると思いますが、周りから見たら少し特別な、特異な存在の女の子だったと思います。そして、周りからの印象と本当の自分とのギャップに苦しんでいるんじゃないかなと脚本を読んで感じました。彼女を演じるに当たっては、やはりその独特の雰囲気を出すことが大事だと思うので、しぐさや表情から作っていって頑張りたいと思います。
主演だからということで何かが変わるわけでもないので、気張らずに頑張りたいなと思います。学園ものですし、和気あいあいとした雰囲気でお稽古できたらいいなと思います。ただ、乃木坂でも主演を経験している人はまだそんなにいないというぐらい、とても貴重な機会だと思いますので、そういう意味では、改めて気を引き締めて頑張らなければいけないなと思います。
やはり生であるということだと思います。相手の方のお芝居を受けて、自分もお芝居するという臨場感があって、毎回、新鮮ですし、毎回、違ったお芝居になることに面白さを感じています。ただ私は、千秋楽まで悩みながらお芝居をしてしまうタイプなので、公演中は「これでよかったのかな」と考え続けてしまいます。達成感だったり、充実感だったりは、千秋楽を迎えて気持ちが落ち着いてからやっと実感できるように思います。
私は中学2年生で乃木坂に入ったんですが、中学1年生から乃木坂に入るまでの間に身長が10センチぐらい伸びて(笑)。制服が一瞬で着られなくなったことが思い出です。クラスで2番目に小さくて、「私は背が低い」と思っていたので、自分でもびっくりしました(笑)。 あまり学校行事には、参加できなかったので思い出というとそれぐらいなのですが、こうした舞台に出演させていただくことで、学校生活を疑似体験できるような気がしています。高校生役に対してもすごく憧れがあるんです。今、23歳なので、正直、制服姿は厳しいなと自分でも思いましたが(笑)、25歳ぐらいまでは学生の役をやりたいと思っています。
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