沢村一樹「勝負は“確認作業”」 孤高の馬主が見つめる“真の競馬”とは 「ザ・ロイヤルファミリー」【インタビュー】

2025年10月27日 / 10:20

 勝っても笑わず、負けても怒らない。日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」で沢村一樹が演じるのは、大手人材派遣会社を率いる敏腕経営者で、日本競馬界有数の馬主の一人、椎名善弘。冷静沈着で、どんな勝負にも動じない男だ。そんな椎名を演じるに当たり、本作を通じて初めて知る競馬の魅力に触れつつ、「椎名にとって、レースは確認作業なんです」と語るその洞察力や聡明(そうめい)さは、椎名の姿とも重なる。人間と競走馬の壮大な物語と、圧倒的スケールの演出の中で、沢村自身が見つめる椎名という男の本質、そして競馬の世界のリアルとは。

(C)TBSスパークル/TBS

-「ザ・ロイヤルファミリー」という作品について、率直にどのような印象を持っていますか。

 僕は実は競馬について、全然知らなかったんです。知人の中には一口馬主(一頭の競走馬の共同所有者)になったり、競馬に夢中になっている人もいるんですが、僕自身は全然知らなくて。今回このお話を頂いて、実際に牧場にも行ったり、ドキュメンタリーを見たりして、競馬に関わるいろいろな方たちを見ていると、競馬はやはり、ただのギャンブルではなくスポーツなんだなと思いましたね。

-本作では、最大手の人材派遣会社「株式会社ソリュー」CEOで、日本有数の馬主でもある椎名善弘役を演じています。

 競馬の世界を知ると、椎名ほどの経済力があって、馬主になれば、それは楽しいだろうなと思います。自分で馬を見つけてきて、育てて、走らせるので、その面白さにハマってしまうのも分かる気がします。詳しくなればなるほど、どの厩舎(きゅうしゃ)出身なのか、どこでトレーニングを受けたのかとか、血統だけでなく誰が乗るかによっても違うし、楽しむ角度がいっぱいあるんですよ。

-椎名は、的確に馬の能力や資質を見抜き、レースの際も常に冷静な姿が印象的です。演じるに当たって何か意識していることや、役に入る前に準備したことはありますか。

 僕は単純に「椎名」という役に対して、“ビジネスで成功した人”という一点で、今回役作りをしました。椎名は、人よりもいっぱいチャレンジをして、その分失敗も多くしていると思うんです。今は成功を収めていますが、そこに行き着くまでは、失敗の積み重ねだったんじゃないかと思うんです。それは、競馬ともちょっと似ているのかなと思いますね。例えば、たくさん所有している馬の中でも、活躍できるのはほんの一部だったり、いろいろと経営にも通じるものがあるのかなと思います。きっと、ライバルでもある山王(佐藤浩市)も同じですよね。山王には山王の会社があって、椎名とは経営の仕方も、馬に対する考え方も違う。そんなことも思いながら、役作りしています。

 
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