【インタビュー】ミュージカル「ジェイミー」佐藤流司&小西詠斗 スクランブルに仕上がった楽曲は「カエルの歌 レベル100」

2021年7月6日 / 12:00

 実話を基にした、ロンドン発のミュージカル「ジェイミー」が、8月8日から上演される。本作は、ドラァグクイーンになることを夢見た16歳の高校生ジェイミーが、周囲の反対や多くの困難を乗り越えながら自分らしさを貫く姿を描いたミュージカル。ディーン・パクストン役を矢部昌暉(DISH//)とWキャストで演じる佐藤流司とサイ役の小西詠斗に、自身の演じる役柄についてや、公演への意気込みを聞いた。

佐藤流司(左)と小西詠斗

-今日(取材当日)は歌稽古だったと聞いていますが、稽古はどれぐらい進んでいるんですか。

小西 稽古自体は10回目ぐらいですが、佐藤さんとはお稽古では、今日、初めて会いました。

佐藤 俺は今日が初めてだったんです。レベルが高い方ばかりで、もう皆さん、出来上がっていたので、怖いなと思いました(笑)。

-稽古の雰囲気はいかがですか。

小西 生徒役のキャストで集まって稽古することが多いのですが、すごく盛り上がっています。本当に学校にいるような感じで、ノリノリで歌ってきました。楽しかったです。

佐藤 ミュージカルらしい雰囲気の現場だなと感じました。明るい、太陽みたいに皆さんが盛り上がっていて、活気があります。

-では、改めて、出演が決まったときの心境を聞かせてください。

小西 「え? 僕が出ていいの?」って驚きました。2.5次元作品以外では、ミュージカルも初めてですし、歌も経験が浅いので…。なので、不安が大きかったんですが、ウエストエンド版の映像を見たら、キャストの皆さんがすごく楽しそうに演じていて、ワクワクしました。僕もその楽しさを伝えられればいいなと思いました。

佐藤 俺は、いずれグランドミュージカルにも出演したいと思っていたので、今回、いろいろな経験をさせてもらいたいという思いで出演させていただきました。でも、俺も不安ですよ、やっぱり(笑)。今日、歌稽古に参加してみて、皆さんの声質もぴったりそろっていたので、俺のこの“ガサめ”の声質が浮くんではないかというのが心配だったりもしますが、いい勉強をさせてもらえればと思っています。

-佐藤さんは、Wキャストは初めてですよね。それについてはいかがですか。

佐藤 矢部くんとは、人間としてのテイストが真逆に位置すると思っているので、同じ役を演じても、きっと違ったものに仕上がるんじゃないかと思っています。どっちがいいとか悪いというのは、お客さんが判断してもらえばいいことなので、お互いに頑張ろうという話はしています。

-脚本を読んで感じた本作の魅力は?

小西 前を向けるきっかけをもらえる作品だと思います。マイノリティーの方を描いた作品ではありますが、それだけでなく、学校生活での葛藤や、周りの人とのつながりというものも描いているので、誰にでも共感していただけると思います。

佐藤 同じ意見です。自分らしさとは何かということや、自分を貫く大切さを教えてくれる作品です。イギリスの実話を基にしているというのも感慨深く、こんなにもドラマチックなことが本当に起こり得るんだなと勇気をもらえる作品だと思います。

-それぞれが演じる役柄について教えてください。

小西 僕が演じるサイは、夢もなく、遊ぶことばかり考えている少年ですが、ジェイミーの姿を見て、自分らしさや、平等や、将来についても考えるようになっていきます。自分の意見を伝えることは勇気がいることですが、サイはジェイミーを通して意思を伝える大切さを学び、少しずつ成長していくので、そこを見てもらいたいです。

佐藤 ディーンは、マジョリティーの塊のような、変化を恐れる人です。なので、ジェイミーのことも認められなかったんだと思います。一見、嫌なやつに見えますが、自分の胸に手を当てて考えてみると、こういう一面は人間は皆持っているんじゃないかなと思います。とっぴなことを実現しようとする人を変な目で見てしまうというのは、誰しも、多かれ少なかれあることだと思うので、お客さんには見やすいと思います。

-それぞれの役に共感できるところはありますか。

小西 僕はすごく臆病なので、サイの臆病な部分などは重なっていると思います。サイと一緒に、僕もこの作品を通して成長していきたいです。

佐藤 俺もそのままだと思います。学生の頃は、クラスの中心となって率先して行動するような人間がすごく苦手だったし、今でも、輪になって一丸となって進んでいくというのはあまり得意ではないんです(笑)。なので、かなり近いところがあると思います。

-本作は、楽曲も魅力の一つですが、歌稽古を通して楽曲についてはどんなことを感じていますか。

小西 感動的ですてきな曲ばかりですが、難しいです(笑)。楽曲では、ラストに歌われる「プロムソング」が好きです。物語を通して、サイが成長した姿を、その曲でお見せできるので、楽しみながら歌っています。

佐藤 全体的に軽快なミュージックに、かなり重厚な分厚い歌が乗っかった楽曲です。輪唱したり、パートが分かれた上でハモっていたりと、かなりスクランブルな感じに仕上がっているので、「カエルの歌 レベル100」という感じです(笑)。

 
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