エンターテインメント・ウェブマガジン
原作、監督・林海象、永瀬正敏主演で人気を博したハードボイルド探偵シリーズの映画シリーズ第1弾『我が人生最悪の時 THE MOST TERRIBLE TIME IN MY LIFE』が、朗読劇として上演される。本作で主役の濱マイクを演じる佐藤流司に、役柄への思いや、朗読劇の魅力、公演への意気込みを聞いた。
今、これからの自分の人生の指標として、多方面に攻めていこうと思っていたところなんです。人生、四半世紀が過ぎ、いろいろな方向にシフトしていって、さらに俳優・佐藤流司の幅を広げていきたいなと考えていたところに、このお話を頂き、自分自身が思う、今後やっていきたいお仕事にあまりにもぴったり合致していると感じました。なので、企画書を読んだり、キャストを聞く前に「やります」と即答したぐらい完璧でした。
俺が企画書を見る前に、「やりたいです、お願いします」と言った作品で一番記憶に新しいのが、「笑ゥせぇるすまん」THE STAGEだったんですが、つまりそういうことです(笑)。見てくださる皆さんの想像の範囲を超えていきたいという思いがあって、それがこの作品だったし、「笑ゥせぇるすまん」だった。この作品は、俺が濱マイクを演じるという以前に、この作品を今、上演するという驚きもあるし、驚きがたくさんある作品というのが面白いと感じました。
周りとのつながりを大事にするタイプだというのは、俺も、自分の中でも人生において意識してるところでもあるので、共通点だと思います。台本を読んだ段階では、得意分野の役だと感じたので、演じやすいのかなという気はしています。「HiGH&LOW」もそうでしたが、個人的には柄が悪い役柄の方が演じやすいんです(笑)。
(原作シリーズの)映像は、ドラマ1話だけしか見てないんですよ。見過ぎるとどうしても引っ張られてしまう気がしたので、本読みをして、自分の中で指標を決めたいと思っています。キャラを作っていくというよりは、自分が読んで想像したままに演じるのがいいのかなと今は感じています。似せにいっても本家には勝てないので、新しい世界観を作れたら、と。ただ、高尚には演じないようにしようとは考えています。例えば、語尾を投げ捨てるとか、せりふ一言一言を大事にし過ぎないことで、路地裏の世界観が出ると思うんです。あとは、単純に、見た目で分かりやすく、柄が悪い感じが出ると思うので、台本を片手で持とうかなと(笑)。
作品の紹介として「普遍的な『友情』『正義感』『人への思い』」と書いてありますが、まさにそういったことだと思います。それから、今は、いわゆる中性的な、ジェンダーレスな格好よさがトレンドですが、真逆をいくこの作品で、いろいろな形の格好良さや面白さを伝えられたらと思っています。ただ、この作品に限らずですが、俺自身は、作品を見て何かを受け取ってほしいというよりは、ストレスや、日々、ためている鬱憤(うっぷん)が少しでも晴れて、楽しかったから頑張ろうと思っていただければ、それが一番だと考えています。好きに楽しんでもらって、ただ満足してもらえればそれでいいです。
もう文字通りです。ジャンルとして多方面にということももちろんですが、お芝居の幅という意味でも広げていきたいです。2.5次元作品に限定した話でいえば、俺は長く同じ役を演じさせていただくことが多いので、(「NARUTO-ナルト-」の)うちはサスケも(ミュージカル『刀剣乱舞』の)加州清光も、5年近くも演じさせていただいています。でも、そろそろ新しい役も見たくないですか? ということです。
2.5次元俳優に限らず、若い役者はアイドル的な目線でも見られることがあると思いますが、武骨だったり、ある種、アウトローだったり、とっぴな役を演じさせていただくことで、その殻を打ち破っていくようなお仕事をしていくことも重要かなと思っています。
そうですね、大体は。もちろんすごく魅力的なお仕事の話をたくさん頂けて本当ありがたい限りなんですが、俺は、例えば、料理にしても、お芝居にしても、味が濃い方が好きなんですよ(笑)。味が濃いお仕事を頂けると、すごく興味が湧きます。
ダメダメな1年でした(笑)。昨年、「2020年は激動の1年になる」って言っていたのですが、自分が予定を立てたスケジュールとはかなり違った1年だったので、そういう意味では何もできませんでした。もちろん、その中でも新たな経験をさせていただくことも多くて、それはそれで幸せなことでしたし、ミュージカル『刀剣乱舞』~幕末天狼傳~は、中止になった公演がありながらも、20公演は上演することができました。でも、できずになくなってしまったお仕事もあり、悔しい思いもしたので、今年はそうならないようにしたいと思うからこそ、2020年は、なかなかもどかしい1年だったと振り返ることにします。
ドラマ2025年12月26日
今年のヒットドラマ、Netflixシリーズ「おつかれさま」。子どもから親へと成長していく女性の人生とその家族を描き、幅広い世代から支持され大きな話題を呼んだ。IU(アイユー)との二人一役で主人公エスンを演じたムン・ソリに、ドラマの振り返り … 続きを読む
映画2025年12月24日
脚本家としても著名な荒井晴彦監督が、『花腐し』(23)に続いて綾野剛を主演に迎え、作家・吉行淳之介の同名小説を映画化した『星と月は天の穴』が12月19日から全国公開された。過去の恋愛経験から女性を愛することを恐れながらも愛されたい願望をこ … 続きを読む
映画2025年12月23日
2014年1月にスタートしたテレビ朝日系列の大ヒットドラマ「緊急取調室」。たたき上げの取調官・真壁有希子が、可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称:キントリ)」のメンバーとともに、数々の凶悪犯と一 … 続きを読む
映画2025年12月20日
『楓』(12月19日公開) 須永恵と恋人の木下亜子は、共通の趣味である天文の本や望遠鏡に囲まれながら幸せな日々を送っていた。しかし実は本当の恵は1カ月前にニュージーランドで事故死しており、現在亜子と一緒にいるのは、恵のふりをした双子の兄・ … 続きを読む
ドラマ2025年12月19日
12月19日、東京都内のNHKで、1月5日からスタートする夜ドラ「替え玉ブラヴォー!」の完成会見が行われ、主人公・千本佳里奈(ちもと かりな)役の北香那、佳里奈の親友・二木優美(ふたぎ ゆみ)役の天野はながドラマの見どころを語ってくれた。 … 続きを読む