エンターテインメント・ウェブマガジン
草なぎさんには、ものすごく独特の緊張感があります。現場にいる姿が自然で、作られたものではなく、慶喜としてそこに存在している。まさに「慶喜として生きている」という表現がぴったり。だから、待ち時間にお話しすることもなく、お芝居で会話しているような感じです。人柄やお芝居を含めて、そういう空気感を「すてきだな…」と思いながら見ています。
所作に関しては何も知らなかったので、クランクイン前、所作指導の先生から将軍としての姿勢や歩き方、手の置き方などをご指導いただきました。現場では、分からないことがあれば、その都度、先生に聞きながら、一緒に家茂を作り上げていっています。ただやっぱり、難しいです。所作イコール制限、と考えがちで、日常的な動きができなくなり、やりづらさを感じる部分もありますから。とはいえ、所作をこなすために一番大事なのは、そのときの家茂の感情。そういう意味では、気持ちがきちんとできていれば、所作も問題なくできるのかな、と。難しいですが、新しい発見もあって楽しいです。
いつの時代も大事なのは、将来のある人がどんな人と出会い、どんな言葉をもらって大人になっていくのかということ。そういう出会いが、「青天を衝け」の大きな魅力ではないでしょうか。その点で言えば、渋沢栄一がどんな人と出会っていくのかに注目してほしいですね。ただ、僕(=家茂)は会う機会がなかったのがやや残念です。もう一つ後の将軍だったら会えたのかも…なんて思ったりしています(笑)。
(取材・文/井上健一)
映画2025年8月26日
-同年代の共演者とはアドリブでやり取りをしたこともありましたか。 奏介がテルオたちと大きなオブジェを作るシーンがあって、映画のスピードはずっとゆっくりなのに、あのシーンだけ会話のスピードが速くなるんです。そこで結構アドリブを入れたんですけ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年8月26日
-皆さんの歌唱シーンもあるのですか。 橋本 それはもちろん、ちょくちょくあります(笑)。歌います。アンサンブルの方と一緒に歌うシーンもありますが、ミュージカルではないんです。バックに流れていて、それに合わせて芝居していくという形だと思います … 続きを読む
ドラマ2025年8月25日
また、原作から得た気付きも大きいという。「原作には、読者の感情を揺さぶる瞬間が描かれています。それがどこにあるのかを探りながら、ドラマにもそのエッセンスを取り入れるようにしています」。 原作の短編では、百々がさまざまな医療機関を受診して … 続きを読む
ドラマ2025年8月22日
NHKで好評放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルにした柳井のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)夫婦の戦前から戦後に至る波乱万丈の物語は、いよいよクライマックスが近づいてきた。このタ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年8月22日
-本作は、19世紀を代表する未完の戯曲です。そうした作品を今、上演する面白さや魅力はどう感じていますか。 自分は与えられた役を生きることに集中したいと思います。ただ、今も昔も、みんなそれぞれに傷ついて、それを隠して生きていると思います。戦 … 続きを読む