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登場人物が次々に亡くなり、出演者の方がスタジオに来なくなるのが、すごく悲しくて。突然、「打ち首になりました」と言われ、昨日まで一緒に撮影していたのに、あのシーンが最後だったんだ…と後で気付いたり…。渡辺いっけいさん(が演じる藤田東湖)も亡くなりましたし、戦になると「三百何十人やられました」みたいなことを言われるわけです。昔の人は本当に大変だったんだな、と。そういういろんな争いや戦いがあって今日に至り、僕たちがいるんだな、という時代の変化を、そんなところで実感しています。
大変恐縮です。でも、褒めていただけるのはうれしいです。ファンの皆さんも、SNSで「すごくいい慶喜だ」と言ってくれるので、「#青天を衝け」をエゴサーチしています(笑)。
台本が自然にスッと入ってくるので、書かれた通りにやっていれば、場面、場面に応じた慶喜になっていくんじゃないかな、と思っています。突然、(声色を変えて)「私が将軍だ!」みたいな感じで威厳を出そうとすると、「おまえ、急にどうしたんだよ?」となりそうですし(笑)。明治維新など激動する場面もありますが、その時は、そういう現場の空気に自分が飲み込まれていくはずなので、その日、その日の撮影を大切にしていきたいです。
(取材・文/井上健一)
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