最後の将軍役に「『終わらせるというのは、一体どんな感じだろう?』と興味を持ちました」草なぎ剛(徳川慶喜)【「青天を衝け」インタビュー】

2021年5月16日 / 20:50

-これだけ長い期間、撮影が続く作品は他にないと思いますが、新たな発見などはありましたか。

 登場人物が次々に亡くなり、出演者の方がスタジオに来なくなるのが、すごく悲しくて。突然、「打ち首になりました」と言われ、昨日まで一緒に撮影していたのに、あのシーンが最後だったんだ…と後で気付いたり…。渡辺いっけいさん(が演じる藤田東湖)も亡くなりましたし、戦になると「三百何十人やられました」みたいなことを言われるわけです。昔の人は本当に大変だったんだな、と。そういういろんな争いや戦いがあって今日に至り、僕たちがいるんだな、という時代の変化を、そんなところで実感しています。

-草なぎさんの慶喜役はSNSなどでも好評ですが、ご自身ではそういう視聴者の評判をどんなふうに受け止めていますか。

 大変恐縮です。でも、褒めていただけるのはうれしいです。ファンの皆さんも、SNSで「すごくいい慶喜だ」と言ってくれるので、「#青天を衝け」をエゴサーチしています(笑)。

-これから将軍になっていく慶喜の変化をどのように演じようと考えていますか。

 台本が自然にスッと入ってくるので、書かれた通りにやっていれば、場面、場面に応じた慶喜になっていくんじゃないかな、と思っています。突然、(声色を変えて)「私が将軍だ!」みたいな感じで威厳を出そうとすると、「おまえ、急にどうしたんだよ?」となりそうですし(笑)。明治維新など激動する場面もありますが、その時は、そういう現場の空気に自分が飲み込まれていくはずなので、その日、その日の撮影を大切にしていきたいです。

(取材・文/井上健一)

平岡円四郎役の堤真一(左)と徳川慶喜役の草なぎ剛

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