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NHKで好評放送中の大河ドラマ「青天を衝け」。舞台が京の街に移り、5月9日放送の第十三回からはついに新選組副長・土方歳三が登場。以後、主人公・渋沢栄一(吉沢亮)や、栄一のいとこ・渋沢喜作(高良健吾)と交流を深めていくことになる。演じるのは、「西郷どん」(18)に続き、これが二度目の大河ドラマ出演となる町田啓太。土方役に懸ける思いを語ってくれた。
お話を頂いたときから、すごく楽しみにしていました。というのも、僕はもともと、時代劇が好きで剣道を始めた過去があり、土方役であれば、殺陣もあるのでは…と期待していたんです。実際に新選組のダンダラ羽織に袖を通してみたら、当時の実物でないとはいえ、やっぱり身が引き締まりました。幼少期に、田舎町で木の枝を振り回していたことを思うと感慨深いです。
「西郷どん」のときは初めてだったので、いろんなところに力が入っているのが、見ただけで分かるんですよ(笑)。だから、今回はもう少し心に余裕を持って入れるようにしたいと思い、浮足立つ心を押さえつつ、自分を落ち着かせるようにしました。
ものすごく自分に自信を持っている人だな…と。“鬼の副長”と呼ばれるほどなので、最初は「狂気的な部分もあったりするのかな?」と思っていたんです。でも、調べれば調べるほど、他人だけでなく、自分に対しても厳しく、筋を通そうとした人物だということが分かってきた。それは、本当に心が強くなければできないこと。自信を持って物事を進めるのも、いろんな考えを自分の中に落とし込んでいなければできませんし。そういった意味で、やっぱりすごい人だと思います。
強くあらねば、とは思っています(笑)。土方さんは「どう生きるか」、「どう死ぬか」ということに重きを置いていた人物。だから、そういう部分は自分自身の学びにもなっています。おかげで、「どうありたいか」ということを、今まで以上に自分に問いかけるようになりました。
土方さんは、子どもの頃は“バラガキ”、つまり“やんちゃなガキ大将”みたいな人だったと言われています。だから、その頃から人一倍、熱量が高かったと思うので、そういうものを大事にしていきたいです。さらに、武家ではない家の出身で、武士を目指して成り上がってきた人でもあるので、「武士とはこういうものだ」と演じている部分もあったんじゃないかな…と。そういう意味では、「武士のイメージを守りたい」、「自分の理想に近づきたい」というところもあったはずです。演じる上では、そういうところも意識するようにしています。
僕も芸能界や華やかなスポーツの世界に憧れていたので、武士を目指した土方さんの気持ちはよく分かります。また、土方さんと同じく、僕も地方の出身なので、東京のような、栄えている街に行くときは、田舎者に見られたくなくて、服装やいろんな流行を頑張って勉強していたんです。もしかしたら、土方さんにもそういう部分があったんじゃないかな、と。ただ僕には、他人にも自分にも厳しく、という土方さんのようなストイックな生き方はできそうにありませんが(笑)。
史実にある土方さんの人物像は大事にしつつ、渋沢栄一とどんなふうに絡んでいくのかが今回の見どころです。一見、絡みそうにない2人ですから。どう絡んでいくのか、僕自身も楽しみにしていたら、2人が共に田舎の出身ということでシンパシーを覚えるシーンがあって。その上で、土方は「自分がどんな思いで武士になったのか」と心情を吐露する。そのシーンでは、僕自身も役を通してシンパシーを感じることができました。大好きなシーンなので、カットされないことを願っています(笑)。
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