エンターテインメント・ウェブマガジン
僕、コンプレックスだらけですよ。例えば、顔が小さいこともコンプレックスです。やっぱり、スクリーンではがたいが良くて、顔も大きい方が映えるんです。もちろん、自分の持ち得ている中性的な部分などは、僕の良さでもあるとは思いますが、物理的に男っぽいものに憧れます。
前世や来世があるのかは分かりませんが、とりあえず、今世はこれなんだなって。自分は憧れるものが多過ぎるんだと思います。僕は、親が好きですし、親の表現も好きですし、親の子どもであることを誇らしく思ってはいますが、それと同時に名無し草からやりたかったなと思うんですよ。役者だけじゃなく、音楽もそうですし、さまざまな職業で世襲はありますし、ある意味、人は全員何かの世襲ではあると思うんですが、芸人さんには世襲がほとんどないんです。それが一つの答えなのかなと思います。映画『ソワレ』で共演した芋生悠さんという女優さんは、熊本の畳屋さんの娘で、あるきっかけがあって映画を愛して、演劇を愛して、その思いを抱えて東京に出てきて女優になったそうです。そういう話を聞くと、やっぱり憧れます。そういう話を聞きたい、って。普段、結果的に2世で集ってしまうことが多いんです。だからこそ、僕とは違う環境の人の話を聞きたいんです。
中川龍太郎氏をご存知ない方は、これを機にぜひ知っていただけたらと思います。そして、今回の企画は、とても新しいものだとも思います。映画とエンターテインメントは二極化している部分があったので、こうした動画配信サービスでそういった垣根をなくして、一つの作品として作られるのは面白い。どこの出身だとか、どこでやっていたとかは関係ない。Huluをはじめとした動画配信サービスが、そういうフィールドになっていると思います。そういうフィールドがやっと日本にも現れたので、これからはきっと楽しい世界になると思います。それをぜひ目撃してください。
(取材・文・写真/嶋田真己)
Huluオリジナル「息をひそめて」は4月23日からHuluで一挙独占配信スタート。
公式サイト https://www.hulu.jp/static/ikiwohisomete/
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