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映画『四月の永い夢』や『わたしは光をにぎっている』などで知られる新進気鋭の映画監督・中川龍太郎が監督・脚本を手掛けたHuluオリジナル「息をひそめて」が4月23日からHuluで一挙独占配信される。本作は、新型コロナウイルスで先が見えづらい中、多摩川のそばで暮らす市井の人々に光を当てた物語。第3話「君が去って、世界は様変わりした」では、彼女に振られた傷が癒えない心平(村上虹郎)が、マッチングアプリで「琴子」(安達祐実)という女性と出会い、体を重ねていく姿が描かれる。村上に、初共演となる安達とのエピソードや、撮影の裏話、さらには自身のコンプレックスについて語ってもらった。
中川監督とは、僕が16歳の頃からの付き合いで、一緒にご飯に行ったり、映画を見たりするような仲なんです。ですが、ここ最近は少し距離が空いていたので、久しぶりに監督の名前を身近で聞いて、それがオファーだったのでうれしかったです。中川監督は、単館上映の映画作品を作るイメージが強いので、Huluでのドラマというのは意外でしたが、最近の作品を見ても、他人にフォーカスするような方向に変化してきたのを感じていたので、楽しみでした。
彼は文学を愛していて、小説家になりたいと思っています。でも、現状では、分かりやすい“どん底”にいる。自分と似た人間も周りにいないし、自分と共通言語を持っている人間もいない。きっと仕事場でもあまり心の交流をしていなくて、基本的に孤独なんだと思います。その中で、元カノの琴波の存在は大きかった。彼女との時間は夢のような世界だったんだと思います。だから、あれだけ引きずっていた。(心平は)価値観を塗り替えたり、日常の中で新しい世界に出会うことがない人間なので、(引きずるのは)それはそうだよな、と。青い人間だとは思いますが、決して浅い人間ではないと思います。
本当に短い時間での共演だったので、それほど深く知り合えたわけではないですが、最初にお会いしたのがクランクイン初日の夕方でした。その日は、それまで(琴波役の)横田(真悠)さんとのシーンを撮影していて、夕方からは安達さんとのシーンだったのですが、撮影前には監督も交えて、3人で話をする時間がありました。まあ、でも、3人で話をするといっても監督が特に話を回すわけでもなかったので(笑)、「現場に来る前は何をしていたんですか?」なんて話をしていました。「どんな恋愛をしてきたんですか?」とか聞いてみたり(笑)。
気になるじゃないですか、だから思い切って聞いてみようと思って(笑)。圧倒的に自分とは違う感覚を持っている方なんだろうなと思って、どんな人なのか知りたかったんです。いろいろなことを話してくださいましたが、でも、まだ全然つかめていません。
台本では1、2行しか書かれていなかったのですが、実際に撮影が始まると、思った以上にカットが多かったです。ああ、こんなに撮影するんだ。監督は、あまり台本には書かずに気合いを入れるタイプなんだな、と(笑)。特に、最後に手を握るところは、すごく徹底して角度まで演出していました。それから、琴子にワンピースを着せて抱きつくシーンも印象的でした。琴波を求めているのか、琴子を求めているのかはあいまいになっていますが、でも確実に女性を、母性を求めていることが分かるシーンでもあるので、印象深いシーンになったと思います。
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