【インタビュー】舞台「パークビューライフ」中川翔子「多幸感を受け取って、笑顔の粒を持ち帰れる」

2021年4月5日 / 17:00

 風間俊介、倉科カナ、中川翔子、前田亜季の4人芝居で繰り広げる舞台「パークビューライフ」が4月7日から上演される。本作は、孤独な人生を送っていた男性が、職を失ったさえないアラサー女性3人と共同生活を送ることになる会話劇。性格の違う4人が、互いの欠点も含めて共に生きていく姿を、コロナ禍の今と重なるほろ苦くも心温まるエピソードでつづる。脚本は数々の大ヒットドラマを手掛けてきた岡田惠和。上賀香苗を演じる中川に、本作の魅力や公演への意気込みを聞いた。

上賀香苗役の中川翔子

-本作がストレートプレー初挑戦になりますが、改めて出演が決まった心境を教えてください。

 昨年、コロナ禍でミュージカル(8月に上演された「メイビー、ハッピーエンディング」)の舞台に立ったときに、お客さまの生の拍手を聞いて、これに勝る尊いものはないと思いました。舞台のお仕事は、私自身のスキルアップにもなるので、これから長くお仕事を続けていくためにも、絶対にいい経験値になるという思いはあったのですが、ストレートプレーで、しかも会話劇だと聞いて、これは本当に大変だという覚悟が必要でした。今年は、この後に別の舞台も控えているので、1年で2本出演することになるのですが、それも初めてのことなんです。コロナで最初の緊急事態宣言のときに、お仕事が全部キャンセルになってしまったことがあって、それが恐ろしくて…。改めてお仕事を頂けるありがたさも感じて、頂けるお仕事は全部やらせていただこうと思ったことも、今回挑戦してみるきっかけになりました。

-最初に岡田さんの脚本を読んだときにどんなことを感じましたか。

 やはりミュージカルとは全く違って、せりふがみんなしゃべり言葉であることが新鮮でした。岡田さんが書かれた会話は、本当に面白くて、(倉科が演じる)玉枝と(前田が演じる)望が勢いよく言葉を交わしているのを聞いていると、相づちを打つのも忘れて聞き入ってしまうぐらいです(笑)。力を抜いて話さないといけないのはすごく難しいと感じていますが、でも、香苗にはめちゃくちゃ共感しています。

-どのようなところに共感するのですか。

 岡田さんは、キャストの写真を見ながら脚本を書いたそうで、私がどんな人なのかをくみ取って書いてくださったんだと思います。なので、「私もそれを言いたかった!」というせりふがたくさん出てきます。香苗は、(出身地である)島にいたときに、「変な人だ、変わっている」と陰口をたたかれていました。私もオタクが虐げられた時代を生きてきたので、その香苗の境遇にも共感できます。私や、私のような人が言いたかったことを、香苗が代弁してくれるシーンがたくさんあるのです。

 それから、香苗は自分が会社を首になって、どん底にいても、人を褒めたり、リスペクトや尊敬を忘れない人間なので、そこはすごくすてきだなと思います。私だったら、会社を首になったら呪っちゃいますよ(笑)。なので、香苗のすてきな部分をこの役を通して吸収できたらいいなと思います。

-香苗のキャラクター一つを取っても、前向きになれる作品になりそうですね。

 そうですね。コロナ禍でどの業種も大変な状況に立たされていて、お仕事を失ってしまってしまった方もたくさんいらっしゃると思います。そういった「今」を描いている作品でもあります。それから、男女の恋愛のない世界観が描かれているのもこの作品の魅力です。世の中では、男女間の友情はないという説の方が大きい気がしますが、私には恋愛とは一切関係ない男友達もいて、彼らのことは本当に信頼しているので、(男女間の友情は)あると思っているんです。だから、(風間が演じる)洋ちゃんと香苗たちの関係性はいいなと思いますし、私も一緒に住みたいと思うほど楽しそうに感じます。どんなテンションでこの作品を見に来ても、多幸感を受け取って、笑顔の粒を持ち帰れると思います。

-中川さんは、実際にシェアハウスや友人との同居はしてみたいと思いますか。

 この作品に出会うまでは、絶対に無理だと思っていました。1人の時間がないと駄目なので。でも、(本作の舞台設定である)新宿御苑という土地が魅力的過ぎて悩みます(笑)。私は、中学生の頃にいつも一緒に過ごしてきた仲間がいて、今でも仲がいい3人組なのですが、例えば、彼女たちと住む、しかも個室がしっかりとあるという状況なら、すごくすてきなのかなと思います。

 
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