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『楓』(12月19日公開)

(C)2025 映画「楓」製作委員会
須永恵と恋人の木下亜子は、共通の趣味である天文の本や望遠鏡に囲まれながら幸せな日々を送っていた。しかし実は本当の恵は1カ月前にニュージーランドで事故死しており、現在亜子と一緒にいるのは、恵のふりをした双子の兄・涼だった。
恵の死後、ショックで混乱した亜子は目の前に現れた涼を恵だと思い込み、涼も本当のことを言い出せずにいたのだった。
世代を超えて愛されるスピッツの「楓」を原案に、大切な人を失った男女がたどる切ない運命を描いたラブストーリー。福士蒼汰が双子の涼と恵の二役、福原遥が亜子役で主演。『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)など数多くの恋愛映画を手掛けてきた行定勲がメガホンを取った。
まるでアルフレッド・ヒッチコック監督の『めまい』(58)の男女を逆転させたような、失われた愛をめぐる一人二役映画。いろいろと違和感を覚えるところもあるが、再生へのエールを送った映画と言う見方もできる。ニュージーランドの風景も美しい。