【インタビュー】ドラマ「マイルノビッチ」 桜井日奈子&神尾楓珠が挑むラブコメは「背中を押す」作品

2021年2月11日 / 06:14

 累計発行部数320万部を超える大ヒット少女漫画『マイルノビッチ』が、桜井日奈子と神尾楓珠のダブル主演で実写ドラマ化される。本作は、キノコ頭の地味で冴えない女の子が、神的メーク術を持つ毒舌イケメン男子のプロデュースで、キュートな女の子に大変身し、たくさんの恋に出会いながら、本当の愛を見付けるまでを描いたラブコメディー。恋愛経験ゼロの木下まいるを演じる桜井と、メークの達人・熊田天佑を演じる神尾に、役作りについて、見どころ、さらには2人の高校時代のエピソードを聞いた。

桜井日奈子(左)と神尾楓珠

-お二人は、今回が初共演ということですが、互いについてどんな印象を持っていましたか。

神尾 僕は、まいるにぴったりな方だと思いました。バラエティー番組などでも活躍されている姿を見ていたので、コメディーシーンもきっとうまく演じられるんだろうな、と。実際に現場に入っても、積極的に臨んでいたので、すごいなと思います。

桜井 最初にご一緒したのが、ポスター撮影だったのですが、まいるが天佑にリップを塗ってもらうというポーズだったので、すごく至近距離での撮影だったんです。そのとき、どこを見てもきれいな顔をしているなと思ったのが、印象に残っています(笑)。見ほれてしまうお顔で、整っているから、無口な方というイメージがあったのですが、実際には結構しゃべってくれますし、一緒に作品を作ることができて楽しいです。

-撮影現場で主演者として意識していることはありますか。

桜井 ダブル主演として出演させていただいていますが、主役としてやれることって何があるだろうって考えても全然思いつかなくて…それで、私は人見知りなので、自分から話しかけるのは苦手なのですが、今回はできるだけスタッフさんや、ほかのキャストさんとコミュニケーションを取ろうとしています。それから、朝早い撮影でも元気に頑張ろうというテンションではいました。

神尾 僕は、あまり主演ということを気にしたことがなかったです(笑)。同世代が多い現場だと、「ご飯を食べに行こう」と声を掛けたりはするんですが、今回は新型コロナウイルスの予防という意味でもそれはできないので、何もできてなくて…(桜井に)ごめんなさい。

-では、それぞれの役柄について、原作や脚本を読んでどう捉えていますか。

神尾 冷たいけれど、本当は優しいという分かりやすいキャラクターだと思います。そこをきちんと表現できれば、天佑らしさが出ると思ったので、そこは意識しました。それから、その優しさの中にも“段階”があると思うので、いいあんばいで出せるようにということは考えました。

桜井 このドラマは、恋愛経験ゼロの冴えない女の子が、メークの力で、外見も内面も磨かれていくというお話なので、イケているときとイケていないときの変化が大きいと面白いと思いました。イケていないときは、すごく猫背にしてみたり、にじみ出るオタク感を意識していて、逆に、恋愛をしてキラキラしているときは、一生懸命さを大切にしようと心掛けています。

-天佑はメークが上手だという設定ですが、メークの練習はしましたか。

神尾 知識はある程度持っていないと駄目だと感じたので、メーク道具をスタッフさんにお借りして、それを持ち歩いて「自分はメーキャップアーティストになりたいんだ」という意識はしていました。ただ、練習台になってくれる方がいるわけではないので、実際に練習するのは難しかったです。

-自分で自分にメークはしなかった?

神尾 全く考えてなかったですが、でも、確かに普通は自分で試してみますよね(笑)。

-物語にちなんで、お二人が高校生のときに何か始めたことがあれば教えてください。

桜井 まいると同じように、私も高校生になってからメークをするようになりました。幼稚園から高3までずっとバスケをしていたんですが、高校生になってからは“女の子”っていうものを意識するようになって…。それまでは兄のお下がりのジャージーを着て、髪も天然パーマで爆発した状態でアフロって呼ばれていたくらいだったんです(笑)。でも、高校生になって、部活が終わったらコテを使って髪を巻いたりするようになりました。

神尾 僕も高校生になって、ヘアセットするようになりました。周りの影響もあったと思いますが、セットしないで学校に行くと「寝坊したの?」って言われてしまうので、僕も一応、アイロンとかを使ってセットしていました。今は、オフの日は全くしていないですが…。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

板垣李光人「最初から、戦争を考えて見るのではなく、実際に見て感じたことを広めていっていただければ、それが一番うれしいです」『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』【インタビュー】

映画2025年12月5日

 戦争がもたらす狂気を圧倒的なリアリティーで描き、第46回日本漫画家協会優秀賞を受賞した武田一義の戦争漫画をアニメーション映画化した『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』が12月5日から全国公開された。太平洋戦争末期、激戦が繰り広げられたペリリ … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(8)百年ぶりの復活へ 四代目が掲げた三つの大願

舞台・ミュージカル2025年12月4日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。    2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む

多部未華子「学びの多い現場でした」DV被害者役に挑んだヒューマンミステリー「連続ドラマW シャドウワーク」【インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

 WOWOWで毎週(日)午後10時より放送・配信中の「連続ドラマW シャドウワーク」は、佐野広実の同名小説を原作にしたヒューマンミステリー。  主婦の紀子は、長年にわたる夫の暴力によって自己喪失し、すべて自分が悪いと考えるようになっていた。 … 続きを読む

森下佳子「写楽複数人説は、最初から決めていました」脚本家が明かす制作秘話【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、まもなくクライマックスを迎える。これまで、いくどとなく視聴者を驚かせてきたが、第4 … 続きを読む

富田望生「とにかく第一に愛を忘れないこと」 村上春樹の人気小説が世界初の舞台化【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月30日

 今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む

Willfriends

page top