エンターテインメント・ウェブマガジン
ついに、本日2月7日、最終回を迎えるNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」。本能寺の変、そして主人公・明智光秀の運命がどうなるのかに注目が集まる中、放送に先立って主演の長谷川博己がコメントを発表した。
まず、「大河ドラマで主演を演じたことは、かけがえのないとても貴重な経験となりました」と、長丁場を乗り越えた今の心境を語った長谷川。
続く、「最初は、1年以上という先の見えない長い道のりに対しての恐れからか、悲観することもありましたが、スタッフや共演者の皆さんの支えもあり、無事に撮影を終えることができました。明智光秀を生きたこの約18か月という期間は、一生の宝物になりました」との言葉からは、充実した時間を過ごした様子がうかがえる。
とはいえ、その道のりは決して平たんなものではなく、コロナ禍という予想外の事態に直面し、一時は撮影がストップしたこともあった。この点については「新型コロナウィルスの影響で撮影が一時中断したことは、光秀を演じる上で、もしかすると一つの転換点になったのかもしれません」と演者ならではの思いを告白した。
続いて、「ドラマは、視聴者の皆さんに、どこかでその作品の『現代性』を感じていただきたいと思っています」と持論を展開した長谷川は「撮影現場での緊張感や、張り詰めた空気が、役にも作品にも、結果的にいろいろな意味での影響を及ぼしたのではないかと思います」と語った。
また、自身が演じた光秀の人物像を、「孔子の言う『義』の人」「世のため、民のため、平らかな世を目指し、貫き通した男」と語り、「それは光秀を演じる上で、最後まで一貫して崩してはならないと思っておりました」と打ち明けた。
さらに、「出演されているほとんどの役者さんたちとご一緒することができました」という撮影については、「どれも貴重な体験で、実に多種多様な組み立て方、演じ方があるなと、多くのものを吸収させていただきました」と振り返るなど、役者として得るものが多かった様子。
これを踏まえて、「いわば明智光秀は、さまざまなキャラクターから刺激を受けて作られていった集合体だったと言っても過言ではありません」と述懐した。
一方、今までにない人物像となった織田信長については、「今作での信長は、承認欲求への激しさや、両親や兄弟との確執など、どこか人間くささがあります。人間の持つ負の要素に共感しやすいと思えました」と自身の見解を披露。
その上で、「そういう意味でも、どこか現代人に通じるものがありましたし、視聴者の皆さんが投影しやすいところがあったのではないかと思います」と語った。
そして、注目の「本能寺の変」を描く最終回については、「この作品の中で新しい明智光秀を描いてきましたが、『本能寺の変』に関しても、これまでにない新しいものになるのではないでしょうか」とコメント。
最後に、「なぜ、光秀は『本能寺の変』に至ったのか。見てくださる皆さまに、その心の機微を感じ取っていただけたらうれしいです」と期待を寄せた。
映画2025年11月1日
『爆弾』(10月31日公開) 酔った勢いで自販機を壊し店員にも暴行を働き、警察に連行された正体不明の中年男(佐藤二朗)。自らを「スズキタゴサク」と名乗る彼は、霊感が働くとうそぶいて都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告する。 やがてその言葉 … 続きを読む
ドラマ2025年10月31日
福本莉⼦と⾼橋恭平(なにわ男⼦)がW主演するドラマW-30「ストロボ・エッジ Season1」が31日午後11時から、WOWOWで放送・配信がスタートする。本作は、咲坂伊緒氏の⼤ヒット⻘春恋愛漫画を初の連続ドラマ化。主人公の2人を軸に、 … 続きを読む
ドラマ2025年10月31日
NHKで好評放送中の連続テレビ小説「ばけばけ」。明治初期、松江の没落士族の娘・小泉セツと著書『怪談』で知られるラフカディオ・ハーン(=小泉八雲)夫妻をモデルに、怪談を愛する夫婦、松野トキ(髙石あかり)とレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ) … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年10月31日
宮藤官九郎が作・演出を手掛ける「大パルコ人」シリーズの第5弾となるオカタイロックオペラ「雨の傍聴席、おんなは裸足・・・」が11月6日から上演される。本作は、「親バカ」をテーマに、離婚を決意しているミュージカル俳優と演歌歌手の夫婦が、親権を … 続きを読む
映画2025年10月30日
『孤狼の血』で知られる柚月裕子の同名小説を映画化。昭和から平成へと続く激動の時代を背景に、謎に包まれた天才棋士・上条桂介(坂口健太郎)の光と闇を描いたヒューマンミステリー『盤上の向日葵』(配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/松 … 続きを読む