「同い年の長谷川くんが、主役としてずっと真ん中に立っている姿に勇気をもらいました」眞島秀和(細川藤孝)【「麒麟がくる」インタビュー】

2020年12月21日 / 11:30

-歴史好きとのことですが、細川藤孝を演じてみた感想は?

 もちろん名前は知っていましたが、どうしても山形や会津といった地元の武将の方に思い入れが強く、京都方面のことについては詳しくなかったんです。子どもの頃は、戦国時代を題材にしたテレビゲームにもハマりましたが、プレーするときに、どうしても地元の武将を選んでしまって(笑)。だから今回、あまり縁のなかった人物のことを知ることができましたし、京都方面の状況が「こんな複雑なことになっていたんだ!」と勉強にもなりました。

-眞島さんから見た今回の光秀の印象は?

 謎の多い人物なのでフィクションの部分が多いと思いますが、フットワークも軽いし、いろんな人物をつないでいった人なんだな…と。長谷川くんが演じていることもあって、僕の中では、ひょうひょうとしていながら、爽やかなイメージになっています。

-長谷川さんとは現場でどんなやりとりを?

 基本的に、芝居の話はほとんどしません。たまに、長谷川くんの芝居の後に僕のせりふが入るようなときに「ちょっとタイミングずらした方がいい?」みたいなことを話したりする程度で。ただ、現場はものすごく楽しいです。長谷川くんとは同い年の上に、序盤から2人のシーンも多かったですから。お互いに刀を抜いて対峙(たいじ)する初対面の場面はもちろん、水あめを持って光秀のお見舞いに行く場面は、僕のクランクイン初日で長いせりふのやり取りもあったので、今でも印象に残っています。途中から滝藤くんも加わったので、「同世代でもみんな違う個性があって、本当に面白いな…」と思いながらやっています。

(取材・文/井上健一)

細川藤孝役の眞島秀和

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