エンターテインメント・ウェブマガジン
摂津がいないと幕府が回らないことも、義昭は分かっていたと思います。とはいえ、信長が好き放題に戦を仕掛けているあの局面で、何を言ってもかわされ、周りも摂津の言うことにしか従わない。そうやって摂津に心を壊され、追い込まれていく形になり、最終的には光秀の言葉に従い、幕府の古い体制を一掃する…。つまりは摂津を排除するしかなくなったわけです。そうなると、義昭を守ってくれるのは、三淵藤英(谷原章介)だけ。それは、かなりの恐怖だったと思います。
この現場には、役の感情に突き動かされる瞬間が多々あります。中でも、第三十六回の光秀との決別のシーンは、長谷川さんの魂の叫びが聞こえてきて、俳優同士にしか分からない時間が生まれたように感じました。光秀を感じているだけで感情があふれ出てくるし、何もかも受け入れられる…。そんな瞬間を経験することができました。互いの道がはっきりとした決定的なシーンでもあるので、“最高の別れをした”という顔になっていたらいいな…と思っています。
本能寺の変がどのように描かれるのか、楽しみですね。史実上、「なぜ光秀が本能寺で信長を討ったのか」については、有力説があるにしても、決定打はありませんから、いろいろと解釈が広がります。長谷川さんも、ほれぼれするようなたまらない芝居をされていて、ドラマの中でも精悍(せいかん)な顔つきに変わってきています。だから、“長谷川=光秀”のラストには、期待しかありません。
(取材・文/井上健一)
ドラマ2025年10月20日
-高橋さん、沖縄の言葉は大変でしたか。 高橋 真栄田に関しては「ないちゃー(本土の人間)」と言われているような男なので、そこまで大変ではなかったのですが、(小林)薫さんや青木(崇高)さんは結構大変だったと思います。真栄田は彼なりによかれと思 … 続きを読む
映画2025年10月17日
-豪華キャストが生き生きとコメディーを演じているのが「オリバー」の人気の理由ですが、そういうアイデアは、現場で出演者の皆さんから出てくる部分も多いのでしょうか。 オダギリ みんなで楽しもう、という雰囲気はあるとは思うんですが、コメディーって … 続きを読む
映画2025年10月17日
『ストロベリームーン 余命半年の恋』(10月17日公開) 病弱な体のため、学校にも通えず毎日独りで家の中で過ごしてきた桜井萌(當真あみ)。彼女のひそかな夢は、自分の誕生日に好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれるという、6月の満月 「ストロベ … 続きを読む
映画2025年10月16日
-そうやって出来上がったふわふわとした初五郎の存在が、対照的に絵の道を極めようとする北斎親子の生きざまを際立たせている印象です。北斎親子についてはどのような印象を持たれましたか。 2人とも自分の意志を曲げないので、ことあるごとにぶつかり、 … 続きを読む
映画2025年10月15日
-団塚監督の印象は? 遠藤 出来上がった映像を見て、びっくりしました。予想だにしないアングルがあったり、編集にも想像がつかないような斬新さがあって面白かった。監督は、撮影中に何か言う時も、この若さでと思うぐらいとても適切でした。言うことが全 … 続きを読む