【インタビュー】舞台「迷子の時間-語る室2020-」松岡広大が語る舞台への思い「芝居をすることは生活の一部」

2020年10月26日 / 08:00

-映画やドラマなどの映像作品でも活躍されていますが、松岡さんにとって、「舞台」とはどんな存在なのですか。

 僕自身が舞台に人生を変えてもらったので、その経験を間接的にでも感じていただきたいなという思いがあります。言葉が言霊となってお客さまの心に入っていったり、見た光景が脳裏に焼き付いていたりしたらうれしいなと思います。今はまだ舞台には高尚なイメージがあって、なかなか気軽に行く場所ではないのかもしれませんが、もっと日常に溶け込んで「お茶をする」のと同じ感覚で舞台を見に行けるようになるのが僕の理想です。なので僕にとって、舞台で演技すること、芝居をすることは生活の一部で、僕を語るのに欠かせない存在になっていると思います。

-改めて公演に向けての意気込みと、ファンの方へメッセージを。

 PARCO劇場も、サンケイホールブリーゼも、初めて立つ劇場です。歴史ある劇場に立てるのは最上の喜びです。しかも、PARCO劇場は、オープニング・シリーズとしての公演になります。感謝の気持ちをかみ締めてお届けしたいと思っています。劇場に来ることも簡単ではない情勢だと思いますが、この作品をきっかけに、また劇場にも足を運んでもらえたらうれしいです。演劇が必要だと思ってもらえるように、誠心誠意頑張りたいと思います。

(取材・文・写真/嶋田真己)

PARCO劇場オープニング・シリーズ「迷子の時間-語る室2020-」

 PARCO劇場オープニング・シリーズ「迷子の時間-語る室2020-」は、11月7日~29日に都内・PARCO劇場、12月8日~13日に大阪・サンケイホールブリーゼで上演。
公式サイト https://stage.parco.jp/program/maigonojikan

 

 

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