【インタビュー】『劇場版ウルトラマンタイガ  ニュージェネクライマックス』井上祐貴 「20年、30年後、先輩ウルトラマンの皆さんのように、僕もファンの前に立たせてもらいたいと思っています」

2020年8月6日 / 13:57

 8月7日全国ロードショーとなる『劇場版ウルトラマンタイガ  ニュージェネクライマックス』は、2013年の「ウルトラマンギンガ」以降の7年間に活躍した “ニュージェネレーションヒーローズ”と呼ばれるウルトラマンたちが集結する決定版だ。その中心となるのが、「ウルトラマンタイガ」(19)で主人公・工藤ヒロユキを演じた井上祐貴。公開を前に、「ウルトラマンタイガ」に全力投球した1年を振り返ってもらった。

井上祐貴

-テレビシリーズのクランクイン前と今とで、ご自身の中で一番大きく変化したことは?

 「ウルトラマンタイガ」という作品に対する愛情は格段に上がりました。特撮にものすごく手が掛かっているということも、初めて知って。ちょっとした戦いのシーンでも、特撮が絡むと撮影に2、3時間かかるのに、放送では2、3秒しか映っていなかったりするんです。スタッフさんが本当に命懸けで頑張っていることを感じて、僕らも「もっと!もっと!」という気持ちになったことを今も覚えています。そういう意味では、ウルトラマンに対する愛情や知識など、いろいろなものが、この1年でものすごく増えました。

-振り返ってみて、タイガに出演が決まったときの心境は?

 タイガはタロウの息子という設定ですが、それを実感したのは、両親に「タロウの息子らしいよ」と伝えたときです。ものすごくテンションが上がって、父からは「ということは、“ウルトラの父”の孫か」みたいなことを言われました(笑)。それぐらいタロウ世代の方にとってはすごいことなんだな…と。イベントなどに出演すると、タロウ世代の方が見にきてくださることも多くて、そういう皆さんの反応からも、タロウのすごさを実感していました。

-ブルーレイボックスの特典映像用に、「ウルトラマンタロウ」(73)の主人公・東光太郎を演じた篠田三郎さんと対談されましたね。

 あれは衝撃でした…。僕も話を聞いたとき、びっくりして。タロウを全話見直してから対談に行きました。そうしたら、篠田さんもタイガを見てくださっていて。篠田さんの口から「イージス」とか「カナ社長」という言葉が出てくるのがすごく新鮮でした。ものすごくありがたかったし、篠田さんのウルトラマンへの愛も感じて、「僕もこんな先輩になりたい」と思いながら対談をさせてもらいました。本当に楽しかったです。

-今改めて感じる「ウルトラマンタイガ」の魅力は?

 タイガがヒロユキと一緒に成長していくところです。最初に(市野龍一)監督から「ヒロユキと一緒に成長していってほしい」と言われていたんです。でも僕は、そこにタイガもいると思っていて。こんなに未熟なウルトラマンは今までいなかったと思うぐらい、タイガは幼い発言をしていました。時にはヒロユキと対立することもあったり…。でも、仲間のウルトラマンタイタスやウルトラマンフーマ、さらにはヒロユキの同僚であるイージスのメンバーの支えを受け、徐々に成長していく。そういうふうにタイガの成長を感じてもらえる作品だったと思っています。

-井上さん自身の子ども時代のウルトラマン体験は?

 僕は長野(博)さんがやったティガ(「ウルトラマンティガ」(96~97))と同い年なのですが、父が昔からウルトラマン好きで、ティガを録画してくれていたんです。それを2、3歳の頃に見ていたことを、今も覚えています。僕自身が一番ハマったのは、コスモス(「ウルトラマンコスモス」(01~02))。青が好きだったこともあって、その頃は見た目でコスモスのルナモードがお気に入りでした。でも、物心がついてくると、戦闘態勢でも絶対にこぶしを握らず、相手を傷つけないように事件を解決するルナモードのキャラクターに引かれるようになって。今、僕もいろいろなショーのステージに立たせてもらっていますが、子どもの頃は、親と一緒にそういうショーを見に行っていたんです。タイガが決まったとき、両親に連絡したら、その頃の写真がたくさん出てきて。おかけで当時のことをいろいろと思い出しました(笑)。

-今回の劇場版で、ニュージェネの先輩ウルトラマンたちと共演した感想は?

 僕も先輩たちの作品は一通り見ていましたから、その主人公の方たちと一緒にお芝居をしたり、変身したりできたのは、やっぱりうれしかったです。

-撮影中にはどんなお話をしましたか。

 いろいろなことを話しましたが、中でも一番盛り上がったのは、「変身シーンの撮影って難しいよね」という話です(笑)。タイガの変身シーンは、例年に比べるとシンプルなんです。だから、先輩方の変身シーンについて「あそこはどうやったんですか?」「実はこうで…」と話を聞くのが面白くて。すごく盛り上がりました(笑)。劇場版でも新しい変身アイテムが出てきますが、どうやったらそれがカッコよく見えるか、皆さんからアドバイスを頂いたりもしました。特に、オーブ(「ウルトラマンオーブ」(16))の石黒(英雄)さんのこだわりはすごかったです(笑)。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】2月前半の公開映画から『ほどなく、お別れです』『クライム101』『ブゴニア』

映画2026年2月21日

『ほどなく、お別れです』(2月6日公開)  就職活動に苦戦する美空(浜辺美波)には、亡くなった人の姿が見え、声を聞くことができるという秘密があった。そんな彼女の能力に気付いた葬祭プランナーの漆原(目黒蓮)は、美空を葬祭プランナーの道へといざ … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(12)道明寺天満宮と歴史の英雄たち ~野見宿禰、白太夫、そして道真~

舞台・ミュージカル2026年2月19日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。     ▼相撲 … 続きを読む

小林聡美、名作ドラマ「岸辺のアルバム」 舞台化は「今の時代も共感できる」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年2月19日

 小林聡美が主演する舞台「岸辺のアルバム」が、4月3日から上演される。本作は、数々の名作ドラマを世に残した山田太一が原作・脚本を務め、1977年に放送された連続ドラマを舞台化。一見平和で平凡な中流家庭の崩壊と再生を描く。ドラマでは八千草薫が … 続きを読む

「豊臣兄弟!」第6回「兄弟の絆」 序盤の集大成となった小一郎必死の説得【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年2月17日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=藤吉郎/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。2月15日に放送された第6回「兄弟の絆」 … 続きを読む

名取裕子「“ぜひ友近さんと”とお願いして」友近「名取さんとコンビでやっていきたい」2時間サスペンスを愛する2人が念願のW主演『テレビショッピングの女王 青池春香の事件チャンネル』【インタビュー】

映画2026年2月16日

 「法医学教室の事件ファイル」シリーズを始め、数多くの2時間サスペンスで活躍してきた名取裕子。そして、2時間サスペンスを愛する人気お笑い芸人の友近。プライベートでも親交のある2人が、“2時間サスペンス“の世界観を復活させた『2時間サスペンス … 続きを読む

Willfriends

page top