【インタビュー】映画『ぐらんぶる』竜星涼「日本のエンタメ界の火付け役になれば」 犬飼貴丈「初体験は『不安』から『自信』に」

2020年8月6日 / 13:54

 キラキラな青春を夢見て離島の大学に入学した北原伊織(竜星涼)と今村耕平(犬飼貴丈)。ところが、2人が入部したのは、なぜかマッチョな男たちが日夜ばか騒ぎを繰り広げるダイビングサークル「ピーカブー」だった…。癖が強めな女子メンバーも加わり、伊織と耕平の荒れ狂うキャンパスライフが始まる。ダイビングサークルを舞台にしながらダイビングシーンがほとんどなく、登場人物たちのあまりの脱ぎっぷりのよさに、実写化不可能と言われてきた異色漫画を映画化した青春コメディー『ぐらんぶる』(8月7日公開)。本作にダブル主演し、ほぼ全裸という衝撃のスタイルで撮影に臨んだ竜星涼と犬飼貴丈に撮影時を振り返ってもらった。

竜星涼(左)と犬飼貴丈

-「史上、最も服を着ていない主人公」というキャッチコピーの伊織役ですが、オファーを受けたときの率直な感想は?

竜星 最初は役についてあまり知らなかったので、『海猿』(伊藤英明主演のドラマ・映画シリーズ)のような“バディもの”を、ワーナー(配給会社)さんで格好良く撮ると捉えていました。でも、台本を頂き、原作のアニメ版を見たときに、「なるほど、こういう感じか…」とファンの方たちが求める世界観を知りました。

-思惑が外れたようですが、その後のモチベーションはどのように変わりましたか。

竜星 こういうテイストの作品はあまり経験がなかったし、僕を起用し、邦画では珍しい、ぶっ飛んだ作品に懸けるワーナーさんの気概に心を動かされ、やってみようという気持ちになりました。それに男は、こういうテイストの作品は好きですから。体を張らせていただきました。

-「無駄にイケメンなアニメオタク」という耕平も、その脱ぎっぷりのよさは伊織と変わりませんが、オファーを受けたときはいかがでしたか。

犬飼 僕はもともと原作のファンで、絶対に実写化は無理だと思っていたから、「できるの?」と最初は疑問でした。その後、企画書を渡されたので、「本当にするんだ!」と驚きました。

-竜星さんとは違い、ある程度の覚悟はあったわけですね。

犬飼 いいえ、最初はぬるい感じで、全裸ではなく半裸にするのかな…と。でも、それだと面白さが半減するな…と、いろいろ考えていました。だから、「全部脱ぎます」と言われたときは、「ガチでやるんだ!」とびっくりしました(笑)。

-竜星さんは「獣電戦隊キョウリュウジャー」、連続テレビ小説「ひよっこ」、犬飼さんは「仮面ライダービルド」、連続テレビ小説「なつぞら」などが代表作に挙げられ、爽やかな好青年というイメージが定着していますが、この映画のようなコメディーや、ぶっ飛んだキャラクターに挑戦したい願望を持っていたのでしょうか。

竜星 コメディーはやりたいと思っていたし、常々、未体験のことを経験したいと思っているので、今回の作品や役はとてもやりがいがありました。

犬飼 そういう願望はあったのかもしれません。これまで「負」の感情で振り切る芝居は何度か経験していますが、ガッツリしたコメディーや「陽」に振り切る役はなかったので、どうすれば面白く、楽しくなるのかを四六時中考えていることは新鮮でした。

-初体験に対する不安はありませんでしたか。

犬飼 ありました。最初は「何かをしなければいけない」という使命感に駆られて、せりふがないシーンの撮影でも考え込み、自分で自分の首を絞めていました。そんな僕を見ていた英勉監督から「普通にやればいいんだよ」と言っていただき、心が軽くなりました。

竜星 伊織は周囲に巻き込まれていくタイプだから、あまり役を作り込む必要がなかったので、自分発信で何かをしなければいけないというプレッシャーや不安はありませんでした。周りに合わせて瞬時にリアクションをする芝居を楽しんでいました。

-撮影中、一番ハードだったことは何でしょうか。

竜星 裸で花壇の中で寝転ぶと、毛虫に刺されるんですよ。洋服を着ていたらこんなこともないのになぁと思いました…。生身でいることが一番大変で、洋服の大事さに気付きました(笑)。

犬飼 あと、夏のコンクリートはかなり熱を持っているので、足の裏がすごく熱くて、靴って大事なんだなぁと思いました(笑)。

-裸体を披露する上で、どのようなボディーメイクをされましたか。

竜星 屈強な先輩たちとの対比が必要だったので、特に体作りに励むことはなかったです。ただ、撮影の合間に先輩たちが筋トレをしているので、気付くと伊織みたいに巻き込まれる形で、僕もその輪に入っていました。

犬飼 僕もナチュラルな体を心掛けました。頑張ったのは、オタク感を出すために日焼けしないことです。竜星さんたちがロケ地の沖縄の日差しでどんどん焼けていく中、僕は女優さん並みに日焼け止めを塗りたくって白さをキープしていました。

-伊織たちの“夏の恋”も気になりますが、女性陣も、クーデレ美少女の古手川千紗(与田祐希)、千紗のシスコンの姉・奈々華(朝比奈彩)、セクシーな先輩・浜岡梓(小倉優香)、ケバめギャル・吉原愛菜(石川恋)とくせ者ぞろいですね。

竜星 与田ちゃんが演じる千紗がとてもよかったです。たまに見せる初々しさやみずみずしさは、与田ちゃんじゃないと出せない雰囲気がありました。

犬飼 僕は梓さんが好きです。こんなにエロ過ぎるキャラクターってなかなかいませんよね(笑)。男性陣に交じって野球拳に参加するノリのよさや潔さが魅力的です。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【インタビュー】舞台「マシーン日記」大倉孝二「ユーモアは僕の第一優先事項」

舞台・ミュージカル2021年1月22日

 シアターコクーン芸術監督の松尾スズキが、話題のクリエーターたちを指名し、自身の過去の作品を新演出でよみがえらせるシリーズ、COCOON PRODUCTION 2021「マシーン日記」が、2月3日から上演される。本作は、松尾が1996年に書 … 続きを読む

【映画コラム】ディケンズの古典を今風に映画化した『どん底作家の人生に幸あれ!』

映画2021年1月21日

 チャールズ・ディケンズの『デイヴィッド・コパフィールド』を、『スターリンの葬送狂騒曲』(17)のアーマンド・イアヌッチ監督(イタリア系のスコットランド人)が映画化した『どん底作家の人生に幸あれ!』が、1月22日から公開される。  ディケン … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「麒麟がくる」第四十一回「月にのぼる者」長谷川=光秀と佐々木=秀吉、白熱の芝居が生んだ息詰まる駆け引き

ドラマ2021年1月20日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」。1月17日放送の第四十一回「月にのぼる者」は、前回、壮絶な最期を遂げた松永久秀(吉田鋼太郎)の遺品「平蜘蛛の釜」を巡り、濃密なドラマが繰り広げられた。  今回、平蜘蛛の釜が話題に上ったのは、羽 … 続きを読む

【インタビュー】「朗読劇 #ある朝殺人犯になっていた」須賀健太「原作よりも生々しく、立体的に描ける」新感覚の朗読劇

舞台・ミュージカル2021年1月18日

 須賀健太が主演する、「朗読劇 #ある朝殺人犯になっていた」が、1月29日に開幕する。本作は、藤井清美の同名小説を、藤井自身が戯曲化し、ステージングと生演奏、映像を使用した新感覚の朗読劇として上演する。主人公・浮気淳弥(須賀)がある朝、目覚 … 続きを読む

【インタビュー】「連続ドラマW トッカイ ~不良債権特別回収部~」広末涼子「正義感と現実のはざまとで、葛藤しながら闘う群像劇には誰もがグッとくるはず」

ドラマ2021年1月18日

 バブル経済崩壊後の1996 年、経営破綻した住宅金融専門会社(住専)の不良債権回収を目的に設立された国策会社「住宅金融債権管理機構」。その中でも、特に悪質な債務者への取り立てを担当したのが、不良債権特別回収部、通称“トッカイ”だ。1月17 … 続きを読む

page top