【インタビュー】映画『#ハンド全力』醍醐虎汰朗「僕らが普段忘れがちなことをポップな形で気付かせてくれる映画」

2020年7月9日 / 06:15

-物語にちなんで、醍醐さんが学生時代に熱中していたことを教えてください。

 サッカーです。年長の頃から中学生まで、9年間やっていました。

-その後、サッカーをやめて芸能界に入ろうと思った一番の理由は?

 やることが見つからなかったからかな。それから、子どもみたいな理由ですが、モテたかったというのも少しあった(笑)。テレビの中の人たちはキラキラして輝いて見えたので、それがすてきだなと思って、憧れがあったんだと思います。僕は「思い立ったら吉日」で、すぐに行動するタイプなので、事務所が決まった瞬間に、高校も芸能コースのある学校にしようと決めました。サッカーは確かに9年間やってきましたが、何の迷いもなく、パッと決めた気がします。今もそれについて全く後悔はないので、あのときの、あの選択は正しかったと胸を張って思います。

-芸能活動を始めてからの4年間はとんとん拍子で進んでいるように思いますが、挫折を感じたことはありましたか。

 あるオーディションを受けて、あと一歩というところで届かなかったときに、一度だけ本当にこの仕事をやめようと思ったことがありました。それまでにも、オーディションにはめちゃくちゃ落ちていましたし、僕は「次こそはやってやろう」と思うタイプなのですが、そのときは、僕にはこの仕事は向いていないんじゃないかって、すごく落ち込んでしまって…。その日、たまたま萩原利久くんと遊ぶ約束をしていたんですが、そんな気分になれなくて約束を断ったら利久くんがすぐに来てくれたんです。それで、お芝居についての話をいろいろとしてくれて、すごく励まされました。またやってみようと思えたのは利久くんがいたからだと思っています。

-俳優としての目標は?

 第一線で活躍されている方たちと早く肩を並べてお芝居がしたいです。そのためには、気持ちを浮つかせず、今、目の前にあることを精いっぱいやり続けていくことが大切だと思っています。

-改めて作品の見どころを。

 面白おかしい物語の中に、SNSの怖さが描かれている作品です。改めて、自分のことを振り返る機会になると思いますし、僕らが普段忘れがちなことをポップな形で気付かせてくれる映画だと思います。誰もが楽しめるエンターテインメントでありながら、考えさせられる作品になっているので、見てくれたらうれしいです。

(取材・文・写真/嶋田真己)

(C)2020「#ハンド全力」製作委員会

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

磯村勇斗&堀田真由、ともにデビュー10年を迎え「挑戦の年になる」 ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」【インタビュー】

ドラマ2025年7月2日

 磯村勇斗主演、堀田真由、稲垣吾郎が出演するカンテレ・フジテレビ系“月10ドラマ”「僕達はまだその星の校則を知らない」が7月14日から放送スタートする。本作は、独特の感性を持つがゆえに何事にも臆病で不器用な主人公・白鳥健治(磯村勇斗)が、少 … 続きを読む

蓮佛美沙子&溝端淳平「カップルや夫婦が“愛の形”を見直すきっかけになれたら」 グアムで撮影した新ドラマ「私があなたといる理由」【インタビュー】

ドラマ2025年7月1日

 ドラマ「私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~」が、7月1日からテレ東系で放送がスタートする。本作は、グアムを訪れた世代が違う男女3組のとある1週間を描いた物語。30代の夫婦(蓮佛美沙子、溝端淳平)、20代の大学生カップ … 続きを読む

風間俊介「横浜流星くんと談笑する機会が増えてきたことがうれしい」蔦重と和解した鶴屋喜右衛門役への思い【大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」インタビュー】

ドラマ2025年6月29日

-それが変わってきたということでしょうか。  物事は、ある程度加速がつき、歯車がスムーズに回り始めれば、少ないエネルギーで進んでいくようになりますが、スタートするときは膨大なエネルギーが必要です。この作品もそういう過程を経て、ようやく彼が笑 … 続きを読む

栗田貫一「今回はルパンたちが謎の世界に迷い込んで謎の敵と戦って、しかも前に倒した連中もよみがえってくるみたいな感じです」『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』【インタビュー】

映画2025年6月27日

-30年間やってきて、栗田さんなりのルパンに対する思いや魅力について。また栗田さんにとってルパンとはどういう存在でしょうか。  やっぱりルパン三世の声は、パート2や『ルパン三世 カリオストロの城』(79)の頃の、山田さんが一番元気だった頃の … 続きを読む

光石研、大倉孝二「ちょっと重いけれどちゃんとエンターテインメントになっていると思います」『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』【インタビュー】

映画2025年6月27日

-三池崇史監督の演出や映画に対する姿勢についてはどう感じましたか。 大倉 あまり無駄なことはおっしゃらないです。すごく明確な演出をなさいます。僕の場合は、校長と薮下先生との間に挟まれているという、スタンスにちょっとよどみがあったのかもしれな … 続きを読む

Willfriends

page top