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長澤さんのスイッチの切り替えがものすごかったです。待ち時間は普通に話をしているのに、「本番です」と言われてお芝居に入った途端、まるで別人のようになって。そういう長澤さんに引っ張られて、僕も周平に成り切ることができました。
お芝居する前にリラックスする方法を学びました。長澤さんは、演技をする前に体をたたかれていたんです。その理由を聞いてみたら「これをやると、リラックスできる」とおっしゃって。それを聞いてから、僕も演技をする前に、ルーティーンとしてストレッチをするようにしました。そうしたら、体の動きがよくなり、それまでよりも素の自分が出せるようになったので、それから続けるようにしています。
最初は、すごく恥ずかしかったです。スクリーンで自分の演技を見るのは初めてですし、いろんな人が一緒に見ていたので。でも、次第に自分の演技を客観的に見られるようになり、「ここはうまくできたな」とか、「もうちょっとこうすればよかったな」と、気付くことがたくさんありました。自分で見ると、人から言われるよりも改善点がよく分かりましたし、他の皆さんの演技も、ものすごく勉強になりました。そういう点を、これからのお芝居に生かしていければと思っています。
(取材・文・写真/井上健一)
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