「妻として、光秀の隣で同じものを見られる人に」木村文乃(熙子)【「麒麟がくる」インタビュー】

2020年4月10日 / 05:00

-光秀と熙子の夫婦の関係は、今後どんなふうにしていこうとお考えですか。

 恐らく、後で振り返ってみて「(夫婦の関係が)できていた」という感じになるんだろうな…と。あまり芝居を固めてしまうと、サプライズがなくなりますし、「このシーンどう来るかな」「じゃあ自分はどうやろうかな」というふうにやっていった方が、ワクワクしますから。その結果、「夫婦だったね」と言えたらいいんじゃないかなと思っています。

-大河ドラマへの出演は「功名が辻」(06)以来とのことですが、当時を思い出すことはありましたか。

 「功名が辻」に出演したのは、映像の仕事がほぼ初めてという頃でした。学校に行こうと思っていたら、マネジャーさんから電話がかかってきて、「今からNHKに来て」と言われ、すぐに電車を降りて、走って渋谷に向かったことを覚えています。その時にご一緒した方や、その後、朝ドラでご一緒した方々が今回は集まっているので、こうしてまた戻ってくることができ、感慨深いものがあります。

-視聴者へのメッセージを。

 常に生死が付きまとう戦国時代の物語の中で、明智家はほっこりできるシーンになっています。長谷川さんの気遣いとさゆりさんの明るさが、とてもいい雰囲気にしてくださっているので、私自身も「こんな家で暮らしたいな」と思うほどです。ご家族で安心して楽しんでいただけたらうれしいです。

(取材・文/井上健一)

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【Kカルチャーの視点】異領域を融合する舞台芸術、演出家イ・インボの挑戦

舞台・ミュージカル2025年7月3日

▽長い時を刻む、大衆文化とは異なる魅力 -Kカルチャーが世界で注目される今、今回のような舞台表現はKカルチャーの中にどう位置づけられると思いますか?  K-POPや映画などの大衆文化も素晴らしいですが、伝統芸術はそれよりもはるか以前から続い … 続きを読む

毎熊克哉「桐島が最後に何で名乗ったのかも観客の皆さんが自由に想像してくれるんじゃないかと思いました」『「桐島です」』【インタビュー】 

映画2025年7月3日

-実際に演じてみて感じたことや、演じる上で心掛けたことや気を付けたことはありましたか。  自分が桐島を演じる上で一番重要だと思ったのは、(偽名の)「ウチダヒロシ」として、1人の部屋で朝を迎えて、窓を開けてコーヒーを飲んでというシーンでした。 … 続きを読む

磯村勇斗&堀田真由、ともにデビュー10年を迎え「挑戦の年になる」 ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」【インタビュー】

ドラマ2025年7月2日

 磯村勇斗主演、堀田真由、稲垣吾郎が出演するカンテレ・フジテレビ系“月10ドラマ”「僕達はまだその星の校則を知らない」が7月14日から放送スタートする。本作は、独特の感性を持つがゆえに何事にも臆病で不器用な主人公・白鳥健治(磯村勇斗)が、少 … 続きを読む

蓮佛美沙子&溝端淳平「カップルや夫婦が“愛の形”を見直すきっかけになれたら」 グアムで撮影した新ドラマ「私があなたといる理由」【インタビュー】

ドラマ2025年7月1日

 ドラマ「私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~」が、7月1日からテレ東系で放送がスタートする。本作は、グアムを訪れた世代が違う男女3組のとある1週間を描いた物語。30代の夫婦(蓮佛美沙子、溝端淳平)、20代の大学生カップ … 続きを読む

風間俊介「横浜流星くんと談笑する機会が増えてきたことがうれしい」蔦重と和解した鶴屋喜右衛門役への思い【大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」インタビュー】

ドラマ2025年6月29日

-それが変わってきたということでしょうか。  物事は、ある程度加速がつき、歯車がスムーズに回り始めれば、少ないエネルギーで進んでいくようになりますが、スタートするときは膨大なエネルギーが必要です。この作品もそういう過程を経て、ようやく彼が笑 … 続きを読む

Willfriends

page top