「妻として、光秀の隣で同じものを見られる人に」木村文乃(熙子)【「麒麟がくる」インタビュー】

2020年4月10日 / 05:00

-光秀と熙子の夫婦の関係は、今後どんなふうにしていこうとお考えですか。

 恐らく、後で振り返ってみて「(夫婦の関係が)できていた」という感じになるんだろうな…と。あまり芝居を固めてしまうと、サプライズがなくなりますし、「このシーンどう来るかな」「じゃあ自分はどうやろうかな」というふうにやっていった方が、ワクワクしますから。その結果、「夫婦だったね」と言えたらいいんじゃないかなと思っています。

-大河ドラマへの出演は「功名が辻」(06)以来とのことですが、当時を思い出すことはありましたか。

 「功名が辻」に出演したのは、映像の仕事がほぼ初めてという頃でした。学校に行こうと思っていたら、マネジャーさんから電話がかかってきて、「今からNHKに来て」と言われ、すぐに電車を降りて、走って渋谷に向かったことを覚えています。その時にご一緒した方や、その後、朝ドラでご一緒した方々が今回は集まっているので、こうしてまた戻ってくることができ、感慨深いものがあります。

-視聴者へのメッセージを。

 常に生死が付きまとう戦国時代の物語の中で、明智家はほっこりできるシーンになっています。長谷川さんの気遣いとさゆりさんの明るさが、とてもいい雰囲気にしてくださっているので、私自身も「こんな家で暮らしたいな」と思うほどです。ご家族で安心して楽しんでいただけたらうれしいです。

(取材・文/井上健一)

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