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ついに登場した戦国の風雲児・織田信長(染谷将太)。その妻となったのが、斎藤利政(道三/本木雅弘)の娘・帰蝶だ。美濃と尾張の同盟の証として、父・利政やいとこの明智光秀(長谷川博己)の願いを受けて織田家に嫁いだ帰蝶は、今後、夫・信長の活躍を支えていくこととなる。帰蝶を演じるのは、これが時代劇初挑戦となる川口春奈。初めて経験する大河ドラマの感想、信長の妻という大役を演じる意気込みなどを語ってくれた。
大河ドラマはもちろん、時代劇も初めてなので、着物を着て、かつらをかぶってお芝居をするというところから不慣れで…。今でも慣れているのか、まだ自分でもよく分かっていません。ただ、セットにしても、ロケにしても、大河ドラマならではのものすごいスケール感で、すべてが新鮮です。たくさんの方が関わっていることを日々実感しながらお芝居をさせていただいています。
この場面では、こういう所作がふさわしいなど、この時代特有の所作を一つ一つ教えていただきながらやっています。相手によって所作が変わるのも初めてですし、立て膝一つでも、手を置く位置によって、リラックスしていたり、緊張していたり…といった表現ができるそうなので、演じる上ではそういうところも工夫しながら演じています。ただ、あの立て膝は、見た目は地味ですが、実はすごく難しいんですよね…。だから、慣れるまでは苦労しました(笑)。
スタッフの方からは「激動の時代を生き抜いた女性なので、りんとして強さもあり、芯のぶれない女性を演じてほしい」と言われています。だから、そこは常に心掛けています。
自分の宿命として、家のために嫁がなければいけないことは分かっていたはずです。それでも、実際にその立場に置かれてみると、本心では断りたいけど、そうもいかないし…という葛藤はあっただろうなと思います。その中で、最終的には「自分が行かなければ」と覚悟を決めた。そういう芯みたいなものは、意識しました。ただ、当時は当たり前のこととはいえ、現代ではあり得ないお話なので、演じる難しさはありました。私には理解しがたい話だな…と思って。
ものすごく切ないですよね。自分はお嫁に行きたくない。だから、「止めてほしい、止められるのはあなたしかいない」という思いがありながらも、ひそかに思いを寄せる光秀から「行ってほしい」と言われてしまう。帰蝶が「私はどうしたらいいの?」という思いを打ち明けられる相手は、光秀しかいないはずなのに…。そういういろんな思いが重なり合った場面でした。
帰蝶にとって駒は、自分の素を出せたり、女の子にしかできないお話をしたり、普段は見せない表情を見せられる存在です。だから、ライバル心を抱くというよりは、お互いに秘めた思いを共有し合う感じでした。ただやっぱり、駒は光秀とは身分が釣り合わないし、帰蝶は織田家に嫁がなければいけないし…という思いを2人とも抱えていたので、切なかったです。
ものすごく助けられています。お会いするのは初めてでしたが、撮影に入る前から温かい言葉を掛けていただきましたし、本当に感謝しています。常に周りを気に掛けながらも、穏やかな様子で現場にいらっしゃるので、とても安心感があります。
突拍子もないことを言ったりするので、最初は「何だ、この人?」と思いますが、育ってきた環境や母親との関係を聞いていると、とても切ないものがあるんです。そういうところでは、帰蝶と通じる部分もあるのかな…と。いつもへらへら笑っているのに、やることは大胆で面白い人…というふうに印象も変わってくるので、そんなところに帰蝶は引かれていくことになります。
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