「強く賢い帰蝶を最後までしっかり演じていきたい」川口春奈(帰蝶)【「麒麟がくる」インタビュー】

2020年3月8日 / 20:50

 ついに登場した戦国の風雲児・織田信長(染谷将太)。その妻となったのが、斎藤利政(道三/本木雅弘)の娘・帰蝶だ。美濃と尾張の同盟の証として、父・利政やいとこの明智光秀(長谷川博己)の願いを受けて織田家に嫁いだ帰蝶は、今後、夫・信長の活躍を支えていくこととなる。帰蝶を演じるのは、これが時代劇初挑戦となる川口春奈。初めて経験する大河ドラマの感想、信長の妻という大役を演じる意気込みなどを語ってくれた。

帰蝶役の川口春奈

-初大河ドラマ、初時代劇だそうですが、ここまで撮影を進めてきた感想は?

 大河ドラマはもちろん、時代劇も初めてなので、着物を着て、かつらをかぶってお芝居をするというところから不慣れで…。今でも慣れているのか、まだ自分でもよく分かっていません。ただ、セットにしても、ロケにしても、大河ドラマならではのものすごいスケール感で、すべてが新鮮です。たくさんの方が関わっていることを日々実感しながらお芝居をさせていただいています。

-女性が立て膝で座るなど、戦国時代ならではの所作も大変そうですね。

 この場面では、こういう所作がふさわしいなど、この時代特有の所作を一つ一つ教えていただきながらやっています。相手によって所作が変わるのも初めてですし、立て膝一つでも、手を置く位置によって、リラックスしていたり、緊張していたり…といった表現ができるそうなので、演じる上ではそういうところも工夫しながら演じています。ただ、あの立て膝は、見た目は地味ですが、実はすごく難しいんですよね…。だから、慣れるまでは苦労しました(笑)。

-帰蝶を演じるに当たって心掛けていることは?

 スタッフの方からは「激動の時代を生き抜いた女性なので、りんとして強さもあり、芯のぶれない女性を演じてほしい」と言われています。だから、そこは常に心掛けています。

-人質として他家に嫁ぐのは戦国の姫の宿命ですが、第8回で織田家に嫁入りする場面を演じてみた感想は?

 自分の宿命として、家のために嫁がなければいけないことは分かっていたはずです。それでも、実際にその立場に置かれてみると、本心では断りたいけど、そうもいかないし…という葛藤はあっただろうなと思います。その中で、最終的には「自分が行かなければ」と覚悟を決めた。そういう芯みたいなものは、意識しました。ただ、当時は当たり前のこととはいえ、現代ではあり得ないお話なので、演じる難しさはありました。私には理解しがたい話だな…と思って。

-同じく第8回では、嫁ぐ前、信長の様子を見に行かせた光秀から帰蝶が話を聞く場面もありました。そのときの帰蝶の気持ちをどんなふうに捉えましたか。

 ものすごく切ないですよね。自分はお嫁に行きたくない。だから、「止めてほしい、止められるのはあなたしかいない」という思いがありながらも、ひそかに思いを寄せる光秀から「行ってほしい」と言われてしまう。帰蝶が「私はどうしたらいいの?」という思いを打ち明けられる相手は、光秀しかいないはずなのに…。そういういろんな思いが重なり合った場面でした。

-同じように光秀に思いを寄せる駒(門脇麦)と、女の子らしい会話を繰り広げる場面もありましたが…。

 帰蝶にとって駒は、自分の素を出せたり、女の子にしかできないお話をしたり、普段は見せない表情を見せられる存在です。だから、ライバル心を抱くというよりは、お互いに秘めた思いを共有し合う感じでした。ただやっぱり、駒は光秀とは身分が釣り合わないし、帰蝶は織田家に嫁がなければいけないし…という思いを2人とも抱えていたので、切なかったです。

-光秀役の長谷川さんの印象は?

 ものすごく助けられています。お会いするのは初めてでしたが、撮影に入る前から温かい言葉を掛けていただきましたし、本当に感謝しています。常に周りを気に掛けながらも、穏やかな様子で現場にいらっしゃるので、とても安心感があります。

-帰蝶は今後、夫の信長とも次第に距離を縮めていくようですね。

 突拍子もないことを言ったりするので、最初は「何だ、この人?」と思いますが、育ってきた環境や母親との関係を聞いていると、とても切ないものがあるんです。そういうところでは、帰蝶と通じる部分もあるのかな…と。いつもへらへら笑っているのに、やることは大胆で面白い人…というふうに印象も変わってくるので、そんなところに帰蝶は引かれていくことになります。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【インタビュー】ミュージカル「PARTY」 “未来に向けた新たな挑戦”で鈴木瑛美子&加藤和樹&伊礼彼方の歌声が響く

舞台・ミュージカル2021年5月11日

 ホリプロが日本から世界に向けたオリジナルミュージカルの創作を目指して始動した「ミュージカル・クリエイター・プロジェクト」。数多くの応募の中から、脚本部門の作品が選出され、その脚本を使って新作ミュージカルのパイロット版「PARTY」が制作さ … 続きを読む

【インタビュー】映画『くれなずめ』若葉竜也「言語化できないものでつながることがあると感じた瞬間があった」

映画2021年5月11日

 高校時代の帰宅部仲間の6人が、友人の結婚式で久しぶりに再会する。だが彼らは、二次会までの3時間の間に、目を背けていた友の死と向き合うことになる。松居大悟監督の青春群像劇『くれなずめ』が、5月12日(水)から、テアトル新宿ほかで公開される。 … 続きを読む

「渋沢栄一と土方歳三、一見絡みそうにない2人がどう絡んでいくのかが見どころです」町田啓太(土方歳三)【「青天を衝け」インタビュー】

ドラマ2021年5月9日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「青天を衝け」。舞台が京の街に移り、5月9日放送の第十三回からはついに新選組副長・土方歳三が登場。以後、主人公・渋沢栄一(吉沢亮)や、栄一のいとこ・渋沢喜作(高良健吾)と交流を深めていくことになる。演じるのは … 続きを読む

「一橋家臣編」スタート!「これから、栄一の人生のステージは目まぐるしく変わっていきます」黒崎博(チーフ演出)【「青天を衝け」インタビュー】

ドラマ2021年5月8日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「青天を衝け」。前回で主人公・渋沢栄一(吉沢亮)の故郷・血洗島を主な舞台にした「血洗島・青春編」が終了し、5月9日放送の第十三回から新たに「一橋家臣編」がスタートする。栄一はこれからどうなっていくのか。チーフ … 続きを読む

【インタビュー】ドラマ「半径5メートル」芳根京子「24歳でこの作品と出会って、人間として知るべきことに気付くことができた」

ドラマ2021年5月7日

 芳根京子が主演するドラマ10「半径5メートル(NHK総合 毎週金曜午後10時~)」の放送が、4月30日にスタートした。本作は、週刊誌「女性ライフ」の編集者・前田風未香(芳根)が、芸能ゴシップを追い掛ける「一折(いちおり)」班から、生活情報 … 続きを読む

amazon

page top