【インタビュー】舞台「リムジン」向井理&倉持裕が初タッグで送る、笑いにあふれたサスペンス「悩みながら演じることに意味がある」

2020年3月19日 / 12:00

-向井さん演じる男の妻役として水川あさみさんが出演されますが、倉持さんは今回、水川さんのどんなところに魅力を感じて、オファーをしたのですか。

倉持 形容し難いような、鼻に掛かった声が好きなんです。それから、僕が初めてテレビ用に書いた脚本のドラマに彼女がヒロインとして出演してくれたというつながりもありました。その頃から芝居が本当によかったんです。彼女の明るい雰囲気は、向井くんと組み合わせたときにも映えるとも思いました。
 

-向井さんは水川さんとの夫婦役はいかがですか。

向井 20年以上前からの知り合いで、普段の姿をお互いに知っているから、夫婦役というのは不思議な感じです(笑)。でも、すごく明るくて、いつもニコニコしている印象の方なので、今回の作品では気が小さい男とその彼を引っ張っていく妻という、いい関係性ができるのではないかと思います。
 

-現時点で、演出に関して倉持さんが考えていることは?

倉持 コメディーの部分と、ある種の怖さの両方がある作品にしたいと思っています。見ている方が、こういう状況に追い込まれたら自分もしてしまうかもしれないと、自分ごとで考えられるような作りをすれば、怖さは自然と出てくると思いますし、やはり怖さがなければ笑えないとも思います。それから、劇中にはいくつかうそがばれそうな瞬間があるのですが、それを視覚的に表現していけたらと思っています。
 
(取材・文・写真/嶋田真己)
 

M&Oplaysプロデュース「リムジン」

 
 M&Oplaysプロデュース「リムジン」は5月23日~6月14日、都内・本多劇場ほか、富山、大阪、愛知、島根、広島、福岡、愛媛、仙台、新潟で上演。
 
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