エンターテインメント・ウェブマガジン
好評放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」。本格的な合戦シーンやくせ者揃いの戦国武将たちが続々と登場する見どころ満載の戦国絵巻に、週末が待ちきれなくなっている視聴者も多いに違いない。9日に放送された第四回「尾張潜入指令」では、堺正章演じる医師・望月東庵が斎藤道三(本木雅弘)、織田信秀(高橋克典)という2人の戦国大名と対峙(たいじ)した。その舞台裏を中心に、堺が作品に懸ける意気込みを語ってくれた。
数々の英傑たちが波瀾(はらん)万丈の戦国絵巻を繰り広げる本作で、東庵は医師でありながら、朝廷や戦国大名に幅広い人脈を持ち、主人公・明智光秀(長谷川博己)を生涯に渡って導いていく存在だ。
物語の前半で光秀の主君となる斎藤道三との対峙シーンは、東庵の首を斬るかどうかという命懸けの場面となった。とはいえ堺は、「東庵は心の中で、道三は絶対に首は斬らないと読んでいます」と冷静。その理由を「道三は情報がほしいので、東庵を殺してしまうと何の情報も得られませんから、絶対に首は斬らない」と説明して余裕を見せた。
一方、大好きな賭け事で借金がかさんでいる東庵にとっても、道三は大切な金づる。この点について、「東庵にしても、借金を返すためには、道三は大事な男ですからね。道三をも手玉にとりつつ、情報を与え、信秀を視察し、また道三に情報を与えていく…。東庵は不思議な役どころです」と語りながらも、オリジナルのキャラクターであり、いつ物語から姿を消すかわからないため、「でも、もしあのとき道三に斬られていたら、あそこで僕は最終回でしたからね(笑)。生き延びることができてよかったです」と、安心した様子だ。
なお、道三役の本木とは、共に「徳川慶喜」(98)以来の大河出演。「顔の距離がとても近かったです。抱きしめてやろうかと思いました(笑)」と、22年ぶりの再会を喜びつつ、その芝居について「本木雅弘さんは道三をとてもエネルギッシュに演じていますが、それは光秀をどのように盛り立てていくかということの裏返しだと思います。道三はとても豪快で、ずうずうしい男ですが、『静』と『動』のうち、『動』を道三が演じ、そうすることで、そこに動じない光秀の姿がより引き立つような気がします」と分析してみせた。
続いて、道三と比べて「信秀の方が僕にとっては手強い相手」と評する織田信秀とは、大好きなすごろくで対決。「それは小さな戦のようでした」と語るこの場面について「賭け事をしている時、人はどこか気を許してしまうことがありますので、そこから何か情報を得たり、その得た情報をどう生かしていくのか、今回はその序章に過ぎないのではないかと思います」と、今後に期待を寄せる。さらに、信秀役の高橋については、「迫力のある智将という感じでした」と、その印象を語った。
ドラマ2025年7月5日
韓国の百想芸術大賞で作品賞、脚本賞、男性最優秀演技賞の3冠を達成した極上のサスペンス「怪物」。WOWOWが世界で初めてそのリメイクに挑んだ「連続ドラマW 怪物」(全10話)が、7月6日(日)午後10時から放送・配信スタート(第1話・第2話 … 続きを読む
ドラマ2025年7月5日
7月13日(日)にスタートする、松本潤主演の日曜劇場「19番目のカルテ」(TBS 毎週日曜夜9時~9時54分)。原作は富士屋カツヒト氏による連載漫画「19番目のカルテ 徳重晃の問診」 (ゼノンコミックス/コアミックス)。脚本は、「コウノド … 続きを読む
映画2025年7月4日
第42 回吉川英治文学新人賞を受賞した武田綾乃の小説を原作にした鮮烈な青春映画『愛されなくても別に』が、7月4日公開となる。浪費家の母(河井青葉)に代わってアルバイトで生活を支えながら、奨学金で大学に通う主人公・宮田陽彩が、過酷な境遇を受 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年7月4日
2019年に宝塚歌劇団を退団して以降、今も多方面で活躍を続ける紅ゆずる。7月13日から開幕する、ふぉ~ゆ~ meets 梅棒「Only 1,NOT No.1」では初めて全編ノン・バーバル(せりふなし)の作品に挑戦する。 物語の舞台は歌舞 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年7月3日
グローバルな広がりを見せるKカルチャー。日韓国交正常化60周年を記念し、6月28日に大阪市内で上演された「職人の時間 光と風」は、数ある韓国公演の中でも異彩を放っていた。文化をただ“見せる”のではなく、伝統×現代、職人×芸人、工芸×舞台芸 … 続きを読む