【インタビュー】映画『シグナル100』小関裕太 デスゲーム映画に歓喜「ようやく好きなジャンルに携われる」

2020年1月23日 / 14:24
 “かわいいイケメン”で朗らかな性格、たまに繰り出す天然発言などで人気を集め、ドラマ「ごめんね青春!」で演じたトランスジェンダーの男子高生・村井守役や、連続テレビ小説「半分、青い。」でのアメリカ育ちの陽気な青年・健人役同様のほんわかしたイメージを持たれている小関裕太。しかし、そのイメージとは裏腹に、実は過激な“デスゲーム”作品が大好きだそうで、「ようやく好きなジャンルに携われました」と声を弾ませる…。
 

小関裕太

 突如として、担任教師から、最後の一人になるまで解けない自殺暗示催眠をかけられた36人の高校生たちが、全部で100種類もある自殺を発動させるシグナルを回避しながら、生き残りをかけた恐怖のデスゲームに挑むさまを描いた映画『シグナル100』。

 オファー時の心境を尋ねると、逆に「ご覧になりましたか? どうでしたか?」と前のめりで感想を求めてくる小関。それは作品に対する自信の表れで、過激な描写がありながらも、一エンターテインメント作品として楽しんだと伝えると、「そうですよね。面白いですよね」とほほ笑んだ。

 さらに、「人がバタバタと死んでいくショッキングな作品はスリリングで大好きです。原作のコミックも好きで、オファーを頂く以前に読んでいました」と興奮気味に語り、「過去にホラー映画に出演したことはありますが、今回のように精神的に追い詰められたり、心理戦をしたりする作品はなかったので、ようやく好きなジャンルに携われると思い、うれしかったです」と顔をほころばせる。

 演じる榊蒼汰役は、主人公でクラスメートの樫村(橋本環奈)にひそかに思いを寄せる、サッカー部一のモテ男。原作の中でも好きなキャラクターだったようで、「ミステリアスで、最後までみんなの味方なのか、自分のことしか考えていないのかが分からないし、物語のキーパーソンになる役なので演じがいを感じました」と話すと、「はまり役だと思いました」とも。

 というのも、「変人」と言われがちなAB型のため、人からよく「変わっているね」と言われたり、「部屋も散らかっていると落ち着くときと、きれいじゃないと落ち着かないときがあって、日によってA型になったり、B型になったり、性格が変わったりする」そうで、「ずっと、こういう捉えどころのない役がやりたかったです」と念願だったことを告白する。

 竹葉リサ監督からも「小関くんのままでいてほしい」と言われたため、「自分が体験しているかのように演じれば榊蒼汰になれると思ったし、実際に演じているときは、自分とリンクしているから、体になじんでやりやすかったです」と手応えがあったことをうかがわせた。

 撮影は約3週間、茨城の奥地で泊まり込みで行われた。外界と遮断され、撮影に没頭できる環境に置かれたことで、橋本や瀬戸利樹ら生徒役のキャストをはじめ、竹葉監督やプロデューサー、脚本家と密にディスカッションを重ねることもでき、「映画の世界の中でリアルに生きている感覚」を得ることができたのだとか。

 同世代の役者たちとの関係も良好で、「対抗意識やバチバチした感じはなく、それぞれの役にフォーカスが当たるシーンがあるので、『みんなが主役』という意識を持って結束して臨むことができました」と充実した表情を見せた。

 ただ、普通ではない世界観に浸ることは苦しくもあり、特にシグナルの一つ「涙を流す」を挙げると、「次々と友達が死んでいくから悲しくて泣きたくなるけど、涙を流したら自殺させられちゃうから、泣きたい自分とこらえる自分という葛藤を常に抱えていなければいけないことは精神的に大変でした。肉体的にも、涙は気持ちが緩んだときに流れるから、流さないために体をこわばらせて、息ができないような状態でいたのできつかったです」と打ち明ける。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

舞台「キングダムII ―継承―」三浦宏規・高野洸・山本千尋・山口祐一郎、「死力を尽くさなければいけない」作品に再び挑む【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年6月12日

 累計発行部数1億2000万部を突破した、原泰久による大ヒット漫画を原作とした舞台の第2弾となる「キングダムII ―継承―」が、8月9日から上演される。本作は、苛烈な戦乱の中にある中国・春秋戦国時代を舞台に、戦災孤児の少年・信と、のちの始皇 … 続きを読む

「豊臣兄弟!」第22回「播磨大誤算」戦国の世の難しさを印象付けた播磨攻略戦【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年6月11日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。小一郎と秀吉が播磨攻略に難渋する様子を描いた6月7 … 続きを読む

山本耕史、「RENT」に続き全編英語上演に挑む「ゼロからのスタートだけどやるしかない」 日米合作ブロードウェイミュージカル「フル・モンティ」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年6月11日

 山本耕史が、ゆりやんレトリィバァとブロードウェイで活躍するキャストとともに挑む、日米合作ブロードウェイミュージカル「フル・モンティ」が、8月19日から上演される。本作は、1997年に映画をもとに誕生し、トニー賞作品賞を含む9部門にノミネー … 続きを読む

吹越満 俳優になった理由は「映画に出たかったから」昭和の文豪・谷崎潤一郎原作の『鍵』で主演【インタビュー】

映画2026年6月10日

 数々の映画やテレビドラマ、舞台まで幅広く活躍し、その顔を見ない日はないと言っても過言ではない名優・吹越満。その主演作『鍵』が、6月12日から公開となる。  吹越演じる主人公・剣持耕三は、医師から余命半年の宣告を受け、その恐怖を忘れるため、 … 続きを読む

【映画コラム】5月の公開映画から

映画2026年6月5日

『サンキュー、チャック』 (5月1日公開)★★★ チャックとは一体何者なのか  大規模な自然災害と人災が次々と地球を襲い、世界は終わりを迎えつつあった。すると、街頭やテレビ、ラジオに突如として、「チャールズ・クランツに感謝します。素晴らしい … 続きを読む

page top